オンキヨー CR-N765

crn765自分の部屋で音楽を聴くのには、かれこれ14、5年くらい、ボーズのWave Radio/CDという一体型オーディオを使い続けてきた。古い割に音質は優秀だったし、ラジオを聴いたりする分には何の不満もなかったけれど、iTunesで購入したダウンロード音源を手軽に聴いたりはできないので、その辺、もうちょっとどうにかならないかなとは思っていた。

で、そのうち、ラジオを聴くのにも問題が出てきた。各社の放送がスカイツリーからの発信に移行した頃から、急にノイズがひどくなったのだ。うちの部屋の位置がスカイツリーと相性が悪かったのだろうが、執筆以外の仕事の時間にかけ流しておくラジオは僕にとってかなり大事なので、何とかしなければならなくなった。

自分に必要なオーディオの機能を挙げてみると、こんな感じになる。

・CDが聴ける。
・インターネットラジオ(可能ならradiko)が聴ける。
・MacなどのiTunesにある音源を聴ける。
・Wi-Fi対応。
・なるべくコンパクトで、なるべく安く。

この条件に当てはまるのは、世間でネットワークCDレシーバーと呼ばれるジャンルの製品になる。最終的に候補に残ったのは、マランツのM-CR610とオンキヨーのCR-N765だった。マランツはAirPlay対応など機能が多彩で、一方オンキヨーは単体でradikoが聴ける。iTunesの音源を再生するのはすでに持っているApple TVと光デジタルケーブルでつなげばOKという点にも思い当たり、オンキヨーのCR-N765を選ぶことにした。スピーカーは、同じくオンキヨーのもので、コスパがいいとネットでも評判だったD-112EXTを。Wi-Fi機能を追加するためのアダプタ、UWF-1も入手した(こんなアダプタくらい同梱してくれればいいのにとも思う)。

セットアップは、スピーカーのケーブルをつなぐのにちょっと気を遣ったくらいで、Wi-Fiの設定もあっという間に終わった。インターネットラジオの操作インターフェイスは、正直言ってあまりこなれてないが(苦笑)、ノイズのないクリアな音でたくさんの局の放送がストレスなく聴けるのは、かなり嬉しい。Apple TV経由でのiTunesの音源再生も、まったく問題なかった。

CR-N765D-112EXTの組み合わせによる音質はどうかというと‥‥僕は音楽には全然詳しくないし、巷で話題のハイレゾ音源(CR-N765はハイレゾに対応している)のありがたみもたいして理解できない程度のレベルだと思うが(苦笑)、一つ言えるのは、この本体とスピーカーの組み合わせから出る音は、特に中音域から高音域にかけて、一つひとつのボーカルや楽器が粒立っているようにクリアに聴き分けられるということ。音量を小さく絞っている時でも、その粒立っているような印象は変わらない。それぞれの音を、余裕たっぷりに鳴らしてるという感じかな? これは、マンション住まいの人間にとってはとてもありがたいことだ。

最近のオーディオは、CDプレーヤーのついていないワイヤレススピーカーのような製品が主流で、ネットワークCDレシーバーのような全部入りコンポもいつまでラインナップされ続けるかわからない。手持ちのCDが聴けなくなるのは困る、でもダウンロード音源も聴きたい、できればインターネットラジオも‥‥という人は、今のうちに押さえておくといいんじゃないかと思う。

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