食券の迷宮

打ち合わせなどで、終日出歩く。夕方には雨も降ってきた。駅から家まで帰る途中、とあるつけ麺屋へ。

うちの近所にはつけ麺屋が二軒あって、こっちの方が古株なのだが、味や店主の愛想の面では劣勢で、最近は足も遠のいていた。ひさしぶりに中に入ると、客は誰もいない。券売機で食券を買おうとして千円札を投入し、さて何にしようと並んだボタンを見ると‥‥あれれ?

この券売機、以前は三種類くらいの味付けごとにボタンが横一列に並び、盛りやトッピングの差で値段が高い順に配置されていた。今は味付けごとに横並びなのはだいたい同じだが、値段の並び順がまちまちでまったく規則性がないし、それぞれ内容と値段がどう違うのか、ボタンの表記がややこしくなっていて、さっぱり把握できない。完全に迷宮と化している食券のボタンを見ながら右往左往してるうちに、時間切れでお金が戻ってきてしまった(苦笑)。

どうにかしてトッピングのたくさんついた単価の高いメニューを注文させようとしたのだろうが、あれは完全に逆効果だと思う。勝負するなら、味とスマイルでお願いします。

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