「その気にさせる」カメラ

しばらく前から意味深なティーザー広告で話題となっていたニコンの新しいカメラ、Dfが発表された。機械式のダイヤル操作系を持ち、従来機種のデジカメでは対応していなかった古いレンズも使える機能を持つカメラ。そのスタイルと性能にネット上では賛否両論のようだけど、僕は素直に、カッコイイな、欲しいな、と思う。

写真を撮る時、その一枚に撮り手の感情や思いがどのくらい載っているかというのは、とても大事だ。それが写真の価値を左右すると言ってもいいくらい。そして、撮り手の気持ちを写真にきちっと載せるには、しっかりしたカメラを使うことも大事だと僕は思う。たとえばスマホで撮った写真を何枚見せられても、気持ちを込めてカメラで撮った写真に比べると、どうしてもうすっぺらく感じられてしまう。スマホのカメラがどれだけ高性能化していても、だ。

カメラにもいろいろあって、完全なプロ仕様の機能最優先のカメラもあれば、初心者でも扱いやすい操作系のカメラもある。今回のDfは、写真撮影そのものを楽しむことを追求したカメラなのだろう。こういう「その気にさせる」カメラで撮り手の気持ちが盛り上がって、楽しくあるいは真剣に撮影できるなら、それはそれで、プロ仕様のカメラとは違った意味で、いい写真を生む源になるのではないだろうか。

Df、いいな。欲しいな。でも高いな(苦笑)。それよりもまず、これからの仕事で使うためのカメラを買わなくちゃ。

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