昨日の飲み会の席で、ああなるほど、と思った話があった。
それは、旅先で写真を撮る時は、他の写真家と一緒に行かない、ということ。現地での撮影時は、なるべく一人で行動する。そうしないと、まともな写真が撮れない、とみんな口を揃えて言っていた。
言われてみると確かに、自分もラダックでは常に単独行動だった。たまに道連れの方がいた時は(その人が悪いわけではないのだが)、正直、かなりの確率でシャッターチャンスを逃している。被写体と対峙する時は、さまざまな撮影条件を瞬間的に判断する集中力が求められるし、人を撮る場合は、相手との間合いやコミュニケーション、撮るタイミングなどにも細心の注意を払わなければならない。だが、自分以外の誰かが同じ場所で被写体に向かおうとすると、そうした集中力や注意力は少なからず削がれてしまう。特に、人の写真を撮る時はきつい。
旅先でいい写真を撮りたいなあ、と思ってる人は、常にとは言わないまでも、時には一人で歩き回って撮ってみるといいんじゃないかな、と思う。