昨日は少しだけ遠出して、鎌倉の天園ハイキングコースというところを歩いてきた。ここは鎌倉アルプスとも呼ばれていて、鎌倉市でもっとも高い、159メートルの大平山に登るルート。あっという間に登れる割には、奥深い森の雰囲気も楽しめる。
スタート地点は、北鎌倉駅。線路沿いで風に揺れるススキが、秋の訪れを知らせていた。
鎌倉アルプスには、建長寺の境内の奥から入っていく。建長寺には初めて来たのだが、どの建物も大きくどっしりとした構えで、厳かな雰囲気が漂っていた。さすが鎌倉。
境内の奥にある急な階段をしばらく登っていくと、尾根沿いの道に入る。至るところに露出した岩が、すっかり緑色に苔むしている。しんと静まりかえった木立の中に、秋虫の鳴き声が響く。
大平山の頂上付近からの眺め。鎌倉の市街の向こうに見えるはずの海は、水平線が空に溶けていた。
この日、天気予報はイマイチな感じだったのだが、幸いにも空模様はまずまずで、木漏れ日のこぼれる森の中での散策を楽しむことができた。瑞泉寺まで下りてから、鎌倉駅までぶらぶら歩き、café vivement dimancheでコーヒーを飲んで帰ってきた。
この鎌倉アルプス、がっつり山を満喫したいという人には物足りないかもしれないけど、友達と連れ立ってのお手軽ハイキングや、トレイルランニングを楽しむにはいいルートなのではないかと思う。