敵と味方と

昼、仕事に取りかかろうと思ったら、一通のメール。先週電話口で口論になった取引先の人からの原稿の大幅な書き直し依頼だったのだが、何度読み直しても、何を指示しているのかさっぱり理解できない。仕方なく先方の上司の方に話を振ったら、「ほとんど問題ないですね」と、結局2項目だけの書き直しで決着。何だったんだいったい(苦笑)。

自分のようにフリーランスで世の中を渡り歩いていると、時には、自分の立場と仕事を守るため、怒りたくもないのに怒らざるを得ないことがある。怒ってみせなければ、その時に強いられた不合理が後々までまかり通ってしまうから。僕自身がもっと大物になれれば何の問題もないのかもしれないが(苦笑)、とりあえず今はまだ、望まない戦いをしなければならないことがしばしばある。

僕はもともと丸い性格ではないから、そういう仕事絡みの諍いで敵に回してしまった人も少なからずいると思う。今回口論になった相手からも、藁人形に五寸釘を打ち込みたいくらいには恨まれてるかもしれない(苦笑)。でも僕は、仕事絡みで敵になってしまった人がいたとしても、その人を憎んだりはしたくない。そういうことにエネルギーと時間を費やすのは疲れるし、もったいないから。ただ、もう二度と俺に近づくな、と念じるばかりだ。

敵もいれば、味方もいる。結局、長続きする仕事は、互いに信頼できる相手とのものだから。

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