iPad 2が家に届いてから、10日ほど経った。僕が買ったのは、一番安いWi-Fiのみの16GB、ブラックモデル。家ではもっぱら、ソファでくつろいでいる時に触っている。
そう、「触って」しまうのだ。iPad 2とはどんなものか、僕なりにひとことで言い表すと、「そばにあると、ついつい触ってしまうガジェット」ということになる。
初代iPadからリファインされた筐体は、さらに薄く、軽く、持ちやすい。画面にはiPhone 4と同じ特殊コーティングが施されて皮脂がつきにくくなり、ちょっと拭けば簡単に落とせる。新型のプロセッサのおかげで、動作はシュパシュパと小気味よい。同じWi-Fi環境でシンプルなWebサイトをブラウジングする程度であれば、MacBook Proと遜色ない。メールチェックやちょっとした調べもの、アプリでTwitterをダラ見するくらいだったら、iPad 2の方が手っ取り早くてラクだ。
iPadやiPhoneを「ついつい触ってしまいたくなる」のは、それ自体の設計や性能だけでなく、iOSやアプリのインターフェイスや動作のきめ細かなチューニングまで含めた上で、気持のいい操作感が実現されているから。Androidのタブレットやスマートフォンは、残念ながらまだ、そうした操作感や心地よさの追求にまで配慮が行き届いていない。
反面、iPad 2を外に持ち出して仕事にも使えるかというと、たとえ3G対応モデルだったとしても、僕にはちょっと厳しいと思う。簡単なメールの返信やアイデアメモを整理する程度ならいいが、ちゃんとした書き物をしたり、精度を要求される作業をしたりするには、やはりMacの方がいい。その点では(僕は持っていないが)MacBook Airとうまく棲み分けができているのだろう。
僕の場合、iPad 2を外に持ち出すのは、企画のプレゼンや仕事の打ち合わせで、自分が撮った写真を見せる時などを考えている。これまでは、プレゼンのたびにMacBook Proをリュックに入れて担いで出かけなければならず、重くて難儀していたのだ。風呂のフタ、もといSmart Coverにはあまり興味ないが、「職人が作るオイルドレザースリーブ for iPad」は買おうと思う。ふふふ‥‥。
個人的にお気に入りのアプリを挙げると、本当にド定番だが、Flipboard for iPad。TwitterやFacebookなど、自分の好きなメディアのRSSを登録すれば、洒落た雑誌風に表示してくれるというもので、iPadの特性を活かした秀逸なアプリだ。ウィキペディアの情報を動画風にアレンジしてくれるQwikiのアプリ版も楽しいし、フォトペディアのアプリ群には、世界各地のハイクオリティな写真が豊富に収録されている。
今後リリースを期待しているアプリは、当然準備はしていると思うが、Instagramの純正iPad版アプリ。あとはやっぱり、iBookstoreの日本上陸かな‥‥。日本語の電子書籍の販売が始まってはじめて、このガジェットの真価が発揮されるのではないかと思う。
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