昼、三鷹駅前にある行きつけの歯医者へ。この間から痛みが消えない右下の奥歯を診てもらう。
レントゲンなどを撮ってチェックしてもらったところ、以前治療して金属を被せた歯の横の部分から虫歯になっていたらしく、被せ物を外して、歯の悪い部分を削ることになった。事前に患部に麻酔をしてもらい、観念して口をあんぐりと開けた‥‥のだが。
いたたた。いだだだだだ。痛い痛い痛い。
器械による掘削の振動が、ガガガガガ、と頭蓋骨を震わせるほど響いて、治療の間、僕はひたすら身体を硬直させているしかなかった。ボクシングにたとえるなら、1ラウンド2分過ぎくらいで最初のダウンを奪われ、どうにか立ち上がったものの、その後はレフェリーが割って入るまで棒立ち状態で殴られ続けた‥‥という感じ。完全なるノックアウト。
治療を終えて外に出た時、別に何かに負けたわけでもないのに、何ともいえない敗北感を感じた。ずーん。