徹夜をせずに〆切を守る

夕方、歯医者へ。来週以降もまだしばらく通院が続くことになった。憂鬱だ‥‥。

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昨日のエントリーでレビューを書いた上阪徹さんの「書いて生きていく プロ文章論」を読んでいて、ワークスタイルのポリシーで同じだなと思ったことがある。それは「〆切は必ず守る。でも仕事のための徹夜はしない」という点だ。

雑誌の編集者として出版社に勤めていた頃の僕は、よく入稿日前に会社に泊まり込んで、徹夜で原稿を書いたりしていた。そうそう、「地獄のミサワ」に出てくるような感じ(笑)。あの頃は、そうでもしないと絶対〆切に間に合わないと思い込んでいたのだ。

フリーランスになってから、僕はさらに無茶なハードワークを重ねて仕事をさばいていたが、案の定、ほどなく体調を崩してしまった。完全に復調するまで、半年から一年くらいかかっただろうか。労災も何もないフリーランスの身で、薬漬けでフラフラの状態になりながら、それでもどうにか仕事を途切れさせずに続けられたのは、今思うと、単に運がよかっただけかもしれない。

それからの僕は、よほどのことがないかぎり、仕事のための徹夜はしなくなった。その一方で、〆切をきっちり守っていくために、早め早めに手を打っていくスケジューリングを心がけるようになった。徹夜をせずに〆切を守る。やってみると、意外とできるものだ。そして、その方が仕事でもミスの少ない、いい結果が残せることがわかった。

仕事でいい結果を残していくには、時にはハードワークが必要になる。でも、恒常的に過剰なハードワークが続いてしまっているような状況は、必ずどこかで無理が生じる。身体を壊してしまったり、致命的なミスを犯してしまったりする。無理が生じないような仕事環境を作るのはとても大切だ。もし、それが変えられないというのであれば、その仕事を続けていくための体制が根本的に間違っているのだと思う。

というわけで、苛酷な年末進行で喘いでいる同業者のみなさん、あまりご無理はなさらぬように。

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