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「経 Kei」2018年7月号「未来へと託される、匠の技」


ダイヤモンド社の無料月刊PR誌「経 Kei」2018年7月号の連載コーナー「地球の街角へ」に、ラダックのチリン村についてのエッセイ「未来へと託される、匠の技」を寄稿しました。拙著「ラダック ザンスカール スピティ[増補改訂版]」の52〜53ページに掲載している写真の、バックグラウンドストーリーとなる文章です。

経 Kei」2018年7月号は、7月10日頃から全国の主要書店で無料配布されます。全国の主な図書館でも閲覧できます。よかったらご一読いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

任務完了

昼から銀座へ。松尾純さんの写真展「クゼゥゲ・クシュ」が開催されている銀座ニコンサロンへ。この日行われるギャラリートークの司会という大役を松尾さんからご指名いただいたので。

松尾さんは理路整然とわかりやすく話せるトーク力をお持ちの方だとわかってはいたものの、ギャラリー内がほぼぎっしりと埋まるほど大勢のお客さんの前で司会を務めるのは、やっぱり緊張した。写真展自体にとっても大事な位置付けのギャラリートークだったから、なおさら。話の引き出し漏れのないように気を配りつつ、時計の針も時々見ながら進めていった。大きなミスもなく、まずまずうまく任務を果たせたのでは、と思う。

自分のイベントの終わった後と同じかそれ以上に、ほっとした。写真展は6月26日(火)まで。まだの方は、ぜひ。

新しい名刺

引っ越しを機に、名刺を新しく作り直すことにした。

ここ数年使っていた名刺は、吉祥寺の印刷業者でテンプレートに合わせて作った、お手軽名刺。デザイン的には正直微妙だったし、英文併記にもしてなかったから、国外で使えないのも難点だった。作り直すのが面倒だったのと、引っ越しのタイミングがつかめなかったのとで先送りにしてきたのだが、ついに、ようやく、といった次第。

昔はイキがって活版印刷の名刺を作ったこともあったが、コストが半端ないのと、増刷のたびに活字を組んでもらわなければならないので、今回はデータで。自分でデータを作るという選択肢も考えたが、こういうアイテムこそきちんとプロにデザインしてもらった方がいいと思い直し、ラダックの本などでいつもお世話になっているデザイナーの井口さんにお願いすることにした。

井口さんが提案してくれたデザイン案は、とてもシンプルで清々しく、一目見て気に入った。表に和文、裏に英文。タテ位置、横書き、中央揃え。上半分に名前と肩書き、下半分に住所と電話番号、メールアドレスなど。字間はやや空き気味にゆったりと。中央に一本の横線が入っている。紙はアラベールスノーホワイトの200kgをチョイス。印刷通販で注文したら、6日ほどで届いた。

仕上がりは、申し分なし。何だか、自分が急に辣腕ライターになったような錯覚に陥った(笑)。この名刺に恥じぬよう、きりきり働かねば。

「地上」2018年7月号「極奥物語 第十話」


6月1日(金)発売のJA(農協)グループ刊行の雑誌「地上」2018年7月号のカラーグラフに隔月で掲載されているシリーズ「極奥物語」に、今年1月に取材したラオス北部の少数民族の村々についての写真紀行「紅の矜持」を寄稿しました。

同誌は一般の書店では販売されていませんが、下記のページから申し込めば、単月号を1部から購入可能です。必要事項をフォームに記入して申し込むと、雑誌本体と請求書兼払込用紙が送られてきます。

「地上」購読申し込み|地上|雑誌|一般社団法人家の光協会

写真はすべて撮り下ろし、文章も書き下ろしの写真紀行です。ご一読いただけると嬉しいです。

「エモい」について

この間、僕のタイ写真展「Thailand 6 P.M.」を見てくれた年下の知人から、「あの写真は……エモいですね!」という褒め言葉をもらった。自分の写真を「エモい」と言ってもらったのは初めてだったのだが、そもそも「エモい」という言い回しにはどういう意味が込められているのか。ちょっと検索してみると、面白いことがわかった。

もともとは、音楽のエモーショナル・ハードコアからきている言葉だそうで、感情的でメロディアスなさまを「エモい」と形容していたのだとか。そこから少し間が空いて、2016年頃から「なんかうまく説明できないけど、ぐっときた」というような意味合いで「エモい」という言い方が世間でよく使われるようになったらしい。

僕自身は、自分の写真や文章が「エモい」のかどうかはわからないし(撮り手や書き手本人はたいていそうだと思う)、何をどうすれば「エモい」作品を生み出せるのかもわからない。ただ、「うまく説明できないけど、ぐっとくる」部分をどこかで意識しておくのは、すごく大事だと思う。ロジックや計算はプロとして常に意識しておくべきことだけど、「エモい」と思わせる要素の源は、どうやらその計算枠からちょこっとはみ出した部分にあるように思うのだ。

計算し尽くされた構図や色彩、すらすらと読める流麗な文章。そこから、ちょこっと、はみ出してみる。そういうチャレンジをしていければ、と思う。