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東京とデリーの暑さの違い

ひさしぶりに東京に戻ってきて驚いたのは、今年の夏の暑さ。今日は最高気温は37℃にまで達したらしい。同じ今の時期のデリーの最高気温より、3、4℃は高い。それでも今の時期の東京とデリー、どっちが過ごしやすいかと訊かれたら、やっぱり東京の方がましかも、と答えると思う。

暑さだけでなく、湿気の多さという点でも、東京とデリーはどっこいどっこいだと思う。ただ、東京が比較的単純な蒸し暑さなのに対して、デリーの蒸し暑さは、何というか……澱んでいる。ざらざらした土埃とか、まともに濾過されてない排気ガスとか、けたたましいクラクションとか、ぶつかりそうになりながら(そして時々ぶつかりながら)行き来する車やオートリクシャーとか。空はビニールハウスのように薄い雲の層でぴっちり覆われていて、ぎらつく日差しが容赦なく降り注ぐ。クーラーの効いてる店は数えるほどだし、停電は日常茶飯事。暑さから逃れられる場所は、とても少ない。

だから僕は、夏の東京とデリー、どっちかましかと訊かれたら、東京と答えると思う。どっちが面白いかと訊かれたら……まあ、わからないけど。

大型連休とやら

気がつくと、五月の大型連休とやらが、すっかり終わってしまっていた。

連休の間、僕はずっと東京にいて、ほぼずっと原稿を書いていた。直前の週に合計8件の取材が入り、連休の谷間にさらに3件取材が入った。いつもより〆切を伸ばしてもらっているとはいえ、書きまくらなくては到底追いつかない。世の中が休みの日は余計なメールや電話で邪魔されないというのが、唯一の救いだった。それでも前半にシャカリキに書きまくったおかげで、後半は少しだけ余裕ができて、街に出てひさしぶりにアウトドアウェアの買い物をしたり、スコティッシュパブでビールやウイスキーを飲んだりもできたが。

でもまあ、個人的には、連休が原稿でほぼ全部すっ飛んだことよりも、いつのまにか2018年がもう三分の一も終わってしまっていたという事実の方が、衝撃的だったりする。まじか……(汗)。今年は特に直近の三カ月が、本の編集作業と発売に際してのあれこれと大学案件の繁忙期とで、めちゃくちゃに忙しかった。しかし、今年は来月の方が、別の意味でさらに大変だったりする。どうなっちゃうんだろ、俺の2018年。

キャベせん鬼盛り

終日、家で仕事。次の次くらいにやる予定のイベントのための企画書を作ったり、雑誌向け記事のプロットを練ったり。ひさしぶりに自宅作業にゆったり取り組めてる感じ。

晩飯に、豚肉の生姜焼きを作る。少し前に実家から届いたキャベツがまだ冷蔵庫あったので、みずみずしい葉を何枚かむいて包丁で刻み、たっぷりと千切りを作る。皿の3分の2くらいをキャベせんが埋め尽くす、鬼盛り状態(笑)。

思い返せば、この冬は、天候不順でキャベツや青菜類が不作で、高すぎて手も足も出なかったんだった。甘辛い生姜焼きと一緒にシャキシャキのキャベせんを心ゆくまで頬張れる、このヨロコビたるや。

10年前の冬のラダックで、あまりにも野菜に飢えすぎて、キュウリに味噌つけて丸かじりする夢を見たのを思い出した。

なごり雪

昨日の昼は、リトスタで今週から始まったタイ写真展のオープニングパーティー。そろそろ会場に向かうか、と支度していた時、ふと窓の外を見ると、景色が真っ白に。雪、というか、吹雪? びっくりするくらい降っている。

よりによってこのタイミングで、なんてこった……と頭を抱えながら、ともかく傘をさして出かける。歩いてくうちに、傘がどんどん、雪でずっしり重くなる。春分の日なのに。タイ写真展のオープニングなのに。雪かよと。

どうにかこうにか会場入りして、今日はもう誰も来ないかも……と鬱な気分になっていたのだが、みなさんとても良い方々ばかりで(感涙)、遠くからはるばると集まってきてくださった。こんな雪の日にこういう写真見ると、なおさら南国に行きたくなるよね! みたいなノリで。ごはんもたらふく召し上がっていただけて、ほんと、ありがたやである。

しかしまあ、なごり雪にしてもさあ……。おかげで、たぶん一生忘れられない写真展のオープニングになった。

ハエトリグモ

昨日今日と家で原稿書きに追われているのだが、部屋にずっと籠っていても、「あ、そろそろ春だな」と感じさせる気配は、そこかしこにある。浴室でシャワーを浴びた後、鏡の曇りが消えるのが前より遅くなったり。コーヒーミルの粉受けに静電気で貼りつく粉の量が少なくなったり。買い置きのニンニクから青々とした芽が伸びる寸前まで育っていたり。

あとは、ハエトリグモか。冬の間はまったく見かけなかったけど、ここ数日、部屋の白い壁に、ぽつんとその姿を見せるようになった。昨日の夜は、たぶん天井からMacのパームレストまで、いきなりぽとりと落下してきたし。

ほかの場所ではどうだか知らないが、少なくとも僕の部屋にハエトリグモが現れる時は、常に一匹だ。窓のサッシの隙間かどこかから入ってきたのだろうか。それとも、冬の間も部屋のどこかでじっと息を潜めていたのだろうか。そもそも彼あるいは彼女は、去年見かけたのとは別の誰かなのだろうか。それとも、もしかして、去年と同じ彼あるいは彼女なのだろうか。

ハエトリグモについての妄想は尽きない。