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冬の尾根道を歩く

ひさしぶりに、陣馬山から高尾山までの尾根道を歩いてきた。前に歩いたのは去年の2月だから、ほぼ一年ぶりか。まだ正月3日目なので混んでるかも、と思っていたが、陣馬山方面はそれほどでもなく、快適に歩くことができた。高尾山界隈は案の定、人、人、人で、高尾山口まで歩き終えるとすぐに退散したのだが。

今日は気持のいい青空が広がっていて、富士山の姿も、道中ずっとよく見えていた。昼頃から急に風が強くなったものの、アウターシェルのおかげで全然平気だった。ただ、途中ですれ違った登山者の中には、明らかに薄着すぎる人たちも結構いた。体力のあるトレイルランナーならともかく、あんな不十分な装備だと低体温症になってしまうのでは……。実際、動けなくなったのか、救助隊に保護されている登山者も見かけたし。

今回はジェットボイルは持って行かず、手持ちの魔法瓶を2本、一方にほうじ茶、もう一方にお湯を入れたものを用意した。食事はモンベルのガーリックリゾッタと、即席の具だくさん味噌汁。魔法瓶のお湯を注いで、すぐに食べてしまおうという算段だ。リゾッタは3分でできるので、待ち時間が短くて助かる。おかげで風が吹きすさぶ中、寒い思いをして待たされずにすんだ。間食はドライパイナップルとチョコレート羊羹。

今日は割とスローペースで、陣馬高原下バス停から歩きはじめて、高尾山口まで、だいたい5時間半。昼食などの休憩時間を差し引いた歩行時間は、4時間50分くらいだった。膝回りをはじめとする体調も特に問題なし。この調子で、じわじわと体力面のベースアップをしていければと思う。

「WILDERNESS No.7」

9月28日(木)発売のエイ出版社のアウトドア雑誌「WILDERNESS No.7」の巻頭コラム「Mapping the world」で、ザンスカールのチャダル・トレックについての文章と写真を寄稿しました。チャダルについての文章を書いたのは、ずいぶんひさしぶりです。書店で見かける機会がありましたら、お手にとってご覧になっていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

モンベル「リゾッタ」

アウトドア用のごはんといえば、尾西食品のアルファ米シリーズが不動の地位を築いている。僕もこれまでさんざんお世話になってきたが、特に和食系のやつは本当に申し分のない味。ただ、お湯を注いでから食べられるようになるまで15分ほどかかってしまうのが、難点といえば難点だった。

というのも、僕はごはん物と一緒に味噌汁かスープ(これに関してはアマノフーズのフリーズドライが味もバリエーションもダントツである)を飲みたいたちなのだが、ごはん物の待ち時間が15分もあると、一緒に沸かしたお湯でスープを作ると冷めてしまうので、もう一度お湯を沸かさなければならないのだ。アルファ米の袋自体も何かでカバーして保温しておかないと15分でかなり冷めてしまう(僕はいつもニットキャップをすぽっとかぶせている)。サタケのマジックパスタは待ち時間が短くて便利なのだが、米っぽいものを食べたい時も多いし。

そんな折、モンベルから「リゾッタ」という新しいごはん物のシリーズが発売された。これはアルファ米ではなく、フリーズドライの米なのだそうだ。待ち時間はなんと3分。これは試してみなければ、と思って、昨日の丹沢表尾根縦走のおひる用に、カレーリゾッタを買って持って行った。

リゾッタに必要なお湯の量は175ml。袋の内側の注水線にお湯の量を合わせると、それよりやや多くなると思う。僕は指示通り175mlくらいのお湯で作ってみたが、べちゃべちゃにもならず、米の粒々の食感がほどよく残っていて、ドライカレーかカレーピラフのような味。なかなかおいしかった。お湯はやや少なめと心がけた方が失敗しないだろう。他社製品には袋の内側に小さなプラスチック製スプーンが入ってるのだが、リゾッタには入っていない。あのスプーンは資源の無駄だなあと常々感じていたので、いい傾向だと思う。

リゾッタの味のバリエーションは現時点で5種類。税込で400円ちょいとやや値は張るが、調理時間は短くて済むし、時間や燃料を節約したい時には良い選択肢だと思う。僕も今度は別の味を試してみたい。

春の丹沢表尾根


今日はちょっとがんばって早起きして、丹沢表尾根を歩いてきた。小田急線で秦野まで行き、ヤビツ峠行きのバスに乗り、峠から二ノ塔、三ノ塔、鳥尾山、行者岳、そして塔ノ岳。気温は高かったと思うが、尾根に出ると思いのほか風が涼しくて、暑さはさほど感じなかった。春霞の向こうにずっと、富士山の白い頂が浮かんでいるように見えていた。


山桜、だろうか。標高の高い場所にはまだ少し咲き残っていた。

今日は最初の登りを意図的に速いペースで登ってみたのだが、あまり長続きはしなくて、尾根伝いに登ったり下ったりする頃にはだいぶペースが落ちてしまった。部屋でちょっと筋トレとかしてるだけでは、身体全体(筋肉だけでなく内臓とかも含めて)の体力や持久力はなかなか維持できないのだと、あらためて実感。とはいえ、今日ある程度追い込めたので、次からはぐっと楽になると思う。

太陽の光

午後、多摩方面で取材。いつもよりややプレッシャーのかかる取材だったけど、どうにか無事に終える。帰りに立川で味噌ラーメンを食べ、三鷹ではコーヒー豆などを補充し、家路につく。

いつのまにか、すっかり日が長くなっているのに気付く。6時近くになっても、まだだいぶ明るい。太陽の光が降り注ぐ時間が長くなれば、それだけ大地が温まる時間が増える。季節はそうして巡っている。

太陽の光は、地球上のほぼすべての生命のエネルギーの源だ。そのかけがえのなさは、アラスカを旅していると特に強く感じる。同じ面積で比べると、極北の大地が受け取れる太陽エネルギーの量は、熱帯などよりもはるかに少ない。長く厳しい冬と、一瞬の夏。ほんのささやかな光を糧に、ツンドラの生き物たちは命をつないでいる。その儚さと、だからこそ持ちうる強さに、心を打たれる。

あちらではそろそろ、雪が解けて、あたり一面がぬかるみになる頃だ。クマたちも、目を覚ましているかもしれない。