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半歩後退、半歩前進

終日、部屋で仕事。今日は昼からずいぶん涼しい。さほどクーラーで部屋を冷やす必要もなく、少しほっとする。

スピティとラダックの雑誌記事の原稿に着手。午後から夕方にかけて、それなりに書き進めたのだが、どうもいまいちしっくりこない。もやもやするので、いったん全部ナシにして、晩飯を食べてシャワーを浴びて、あらためて仕切り直し。自分が書き慣れているパターンに頼りすぎないように、細かく見直しつつ書いていく。今度はうまくいった‥‥かな? 半歩後退、半歩前進。

でも、明日起きてから見直してみたら、また書き直したくなってるかもしれない。一進一退。そんな風にして、原稿はできあがっていく。

個人で本を作る

早くても来年以降の、おぼろげな目標なのだが、僕個人で本を作って世に出すような活動をやってみようかな、と考えている。一人で出版社を立ち上げるところまでは考えてないのだが、僕個人の屋号というか、レーベルのような形で。

もちろん本業の部分では、出版社と協力しながら本を企画して作る仕事を続けていく。ただ、最近の自分が考える企画のアイデアの中には、一般的な出版社からは出しにくい類のものも少なからずある。いい企画だし、作って世に残しておくべき本だけれど、売りにくい、みたいな。そういうアイデアをあきらめずにすくい上げて、出版社に頼らずに自分で作ってしまえないだろうか、と思っているのだ。

企画から執筆・編集まで、主な作業は自分でできる。制作時に外部の力が必要なのは、デザインと印刷・製本くらい。一般的な自費出版と比べて、かかる費用は格段に少ない。専用のサイトを立ち上げて前もって受注を行って、適正な刷り部数を見極め、販売はオンラインと一部の書店、イベント会場などで行う。

個人宅でたくさんの在庫を管理するのは大変だし、このやり方で作る本でがっぽり儲けるつもりもないから、本当に欲しい人に確実に届けられるだけの部数にとどめて作るつもりだ。本業ではないし、かといって趣味でもないが、読者の方に喜んでもらえるものを作って届けることは、自分にとってもお金以上に価値のある活動になると思っている。

まだ、どうなることやら、というくらい柔らかい状態のアイデアだけど、うまくいくといいな。

雲間から射す光

朝から夕方まで、南大沢で取材。今日は三人の方に、合計で六本分の原稿を書くための取材をした。本数もそうだが、ジャンルの振れ幅も相当大きかったので、文字通り脳みそが煮えたぎるような状態(苦笑)。すべてを終えて帰りの電車に乗る頃には、もうよれよれだった。

イヤホンで音楽を聴くともなく聴きながら、席にもたれて呆然としていたら、ふいに窓の外の景色がひらけて、明るくなった。多摩川の河川敷にかかる鉄橋を渡る電車。西の空の雲間から、淡い光が射し込む。そのやさしさに、何だか少しだけほっとした気分になった。

まあでも、取材したら、その分、書かなきゃならないしな‥‥。先は長い。

ばっさり断ち切る

昼、南大沢で取材。今週は三日で五人に取材するが、一人につき原稿を二本作らなければならないので、十本分の取材ということになる。なかなかきつい。

実はというか何というか、再来週明けには飛行機でデリーに飛ぶことになっているのだが、少なくとも今のところ、そうした実感というか高まりみたいなものは、まったくない。完全に今までの日々の生活のリズムにはまったまま、あくせくといろんなことに追われている。

そういう惰性みたいなものにのっかっている日々も、普段はそんなに悪くないと思うのだが、それをばっさり断ち切って旅に出てしまう時間もまた、僕にとってはすごく大切なものだと感じている。あの、ひとりぼっちの、心細い時間。そこから始まる何か。そういうインプットがなければ生み出せないものもあるから。

まあでも、とりあえず、目の前の取材、そして原稿だ。

「感じ」をつかむ

終日、部屋で仕事。一昨日の取材二件分の原稿を書く。

仕事で依頼された原稿を書く時、割と大事だなあと思うのは、「感じ」をつかむということ。依頼内容に相応しく、自分の感覚的にも違和感のない、「こんな感じで書く」の「感じ」。具体的には文体や言葉の選び方、句読点の打ち方など、いろんな要素が絡むのだろうけど、自分の場合はそういうのをひっくるめて「感じ」をつかむことがまず必要だと思っている。

書き手が「感じ」をつかめていれば、その文章には統一されたトーンが生まれるし、たいていの場合、読みやすく、引き込まれやすくなる。書き手が「感じ」をうまくつかめずに手探り状態で書いた文章は、トーンがバラバラで、読みにくくなってしまう場合が多いと思う。

その「感じ」をどうやってつかむのか、自分の中ではまだうまく整理できていないのだけれど‥‥。書く前に頭の中でぐるぐる考えて、「感じ」のイメージを作るしかないのかな。