Tag: Writing

本を作ってナンボ

うららかな日和だが、終日、部屋で仕事。これから作る本に収録するインタビューのテープ起こしに黙々と取り組む。

一人で捌くには多すぎる作業量と厳しいスケジュールに日々追いまくられ、本当に完成するのだろうか、と途方に暮れる時も正直ある。でも、僕は今、自分が心の底から作りたいと思える本を作れているのだ。だから踏み止まれるし、作り続けられる。作りたい本のアイデアも気力も有り余っていたのに、何もさせてもらえずに苦しみ抜いた時期に比べれば、どうということはない。

やっぱり僕は、本を作ってナンボ、の人間なんだなと思う。

隙を見つけて

昨日と今日は、ずっと家で仕事。テープ起こしをしては原稿を書く、という作業のくりかえし。しかしまあ、やってもやっても終わらないという(苦笑)。夕方、きりのいいところでいったん止めて、駅前まで出かける。伸び放題だった髪を切りに、いつもの理髪店へ。

「おや、こんな時間に珍しいですね」
「隙を見つけたので‥‥」
「さては、だいぶ追いつめられてますね?」
「はあ、追いつめられてますね‥‥(苦笑)」

そんな会話をしながら、ばっさりカットしてもらう。その後、まほろば珈琲店でコーヒー豆を補充し、ラーメン屋でささっと晩飯を食べ、たかねで道明寺を二つ買う。今日のノルマを終えたら、お茶をいれて一緒にいただこう。

‥‥明日は、春の嵐が襲来するのかな?

日射しと風と

日射しはもう十分に暖かいのに、風は「三月だなんて嘘じゃね?」と思うほど冷たい。今日は横浜の方で取材と打ち合わせ。取材はまずまずうまくいって、面白いお話を伺うことができた。

行きは東京駅から京浜東北線に乗ったのだが、帰りは横浜から湘南新宿ラインで。新宿で途中下車して、本屋をぶらつき、ラーメンを食べ、あまり電車が混まないうちに三鷹まで帰る。それにしても風が冷たい。

明日明後日はずっと家にいて仕事ができるので、ちょっとほっとしている。今作っている本でご協力をお願いしている方々とのアポイントもほぼすべて整って、こちらもひと安心。今夜はちょっとだけ深く眠れそうだ。

一つひとつ

昨日のおつとめは、普段の仕事よりもよっぽどダメージが大きかったようで(苦笑)、昨日は夜半前には早々と寝てしまったのに、今朝は十時過ぎまで起き出せなかった。あれを毎日24時間やってる妹と旦那さん、すごいなあ。

いつものようにおひるにラーメンを作り、コーヒーをいれて、仕事開始。まずは木曜日に収録したインタビューの原稿執筆。集中して取り組んだおかげで、夕方にはどうにか形にできた。とはいえ、手元にはまだ未執筆の収録データがたまってるし、終わってない収録もたくさんある。自分自身で執筆しなければならない解説系のページもある。これからやらなければいけない作業の量と、残された時間のことを考えると、正直、途方に暮れてしまう。

でも、この期に及んで無駄に焦っても、何の解決にもならない。毎日々々、その時々にやらなければいけないことを、一つひとつ、コツコツと進めていくしかない。こういう追いつめられた時こそ、腹を括らなければ。

こんな日々の積み重ねが、いつかきっと、実を結ぶ時が来る。

粉雪

昼、銀座のスタバで取材と打ち合わせ。二時間ほどで終わり、店の外に出ると、雪が降ってる。朝、家を出る時は、よく晴れていたはずなのに。ビルの谷間に、音もなく舞い降りる粉雪。

昼飯に適当にハンバーガーを食べ、本屋などをぶらつきつつ、雪が止むのを待つ。止んだかな?というところで、次の取材&打ち合わせ先の八丁堀まで、てくてく歩きはじめる。と、また降りはじめてしまった。後戻りするには微妙な距離。ピーコートの肩に落ちる雪を横目で見ながら、まあいいか、と歩き続ける。

この冬の雪も、さすがでこれが最後かな。あと三週間もすれば、木蓮や桜も咲くはずだ。