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論理と熱意

午後、八王子で取材。三鷹から電車に乗ってすぐ、取材の開始時間が一時間ずれるという連絡が届く。間が悪いったらありゃしないが、仕方ない。八王子の駅前でしばらく時間をつぶす。

取材自体は、今日はまずまずうまくいったと思う。相手はものづくりについて教える立場の方々だったのだが、何かを作ること、それを教えることへの熱意と信念のようなものが、言葉の端々からびしびしと伝わってきた。そういう言葉は生きているし、力がある。ライターとしては書きがいのある取材になった。

以前、法律を教える立場の人が、法律を勉強すれば、プロの法律家にならなくても、社会のさまざまな場面で論理的で説得力のある言葉を操れるテクニックを身につけられる、という意味のことを言っていた。それも一理あるのかもしれないが、僕にはそれがあまり響かなかった。論理があれば、人は説得できるのかもしれない。でも、論理だけでは、本当の意味で人の心までは動かせない。心を動かすのは、熱意とか、信念とか、そういう形のない、でも誰の中にもあるはずのものではないだろうか。

結局、僕らはみんな、人間なのだから。

似たような展開

午後、四ッ谷近辺で取材。準備万端で臨んだのだが、一件目の取材が先方の都合で直前になってキャンセル。その他にもいろいろあってバタバタして、どんよりした気分で、目黒での打ち合わせへ。

新宿で山手線に乗り換えようとしたら、列車がホームに停まったまま動いていない。渋谷のあたりで、線路に人が立ち入ったとか何とか。春だねえ、とか言ってる場合ではない。打ち合わせに遅刻する!

そんなこんなで、自分で何かミスしたわけでもないのに、ほとほと疲れ切って家に帰り着く。そういえば、ついこの間も似たような感じの展開、あったなあ。やれやれだ。

不安とその克服

今日はひさびさに、一日家にいられる。昼の間に原稿を書き進めた後、夕方外に出て、散髪やら晩飯やらコーヒー豆の調達やらを二時間ですませると、家に戻って執筆再開。

特に書き仕事の場合、僕は、大変な作業を後回しにするより、なるべく早く終わらせてしまいたいと思うタイプだ。しんどいなあと思う作業を先送りにしてしまうと、それがまだ残ってることの方が気にかかって、不安にかられて集中できなくなってしまう。どのみちやるんだったら、先にそういうのをさっさと片付けてしまって、本当に集中したいことに気を散らさずに取り組める状況を作りたいのだ。

しかし今は、大変な作業が、あまりにも多すぎる‥‥。本当に乗り切れるのか、不安な日々は続く。

修羅場でマイペース

午後、神保町で取材。今日は比較的近場だし、取材も一件だけだったので、若干楽だった。とはいえ、二月末にバングラから戻ってきて以来、ほぼ常に取材と原稿に追いまくられてるので、疲労もかなりピーク。

こういう修羅場の時、なるべく心がけるようにしていることが三つある。一つ目は、睡眠時間をちゃんと確保して、削らないようにすること。二つ目は、たとえ外食が多くなっても、メシは栄養がありそうなものをがっつり食べておくこと。そして三つ目は、その日にやるべきノルマをあらかじめ決めて、その達成を目指しつつ、必要以上の無理はしないこと。今回に限らず、特に書籍の執筆作業に入った時などは、こういうマイペースな心がけで臨まないと、長丁場の苦行を乗り切れないと思う。

しかし、今回の修羅場は、かなり長い上にきつい‥‥。何とか乗り切らねば。

違う風にあたる

昼から夕方まで、豊洲で取材。昨日と今日で合計7件の取材という過密スケジュールだったが、どうにか乗り切る。まあ、明日も1件あるんだけど。

取材を終えた後、恵比寿に移動。新しいクライアントの方との顔合わせ。自己紹介でこれまでの自分の経歴をかいつまんで話したのだが、自分でもつくづく変人だなと呆れてしまう(苦笑)。相手の方が旅好きでインドにも行かれたことがあるそうで、その点では若干救われたかもしれない。今後何かしらの形でお仕事をご一緒することになるかも。

今までのつながりの中で仕事を積み重ねていくのももちろん大事だけど、違う風に当たってみることで、何か別のものが見えてくるかもしれない、とも思う。逆に言えば、自分に対してそう思える余裕が少しは出てきたのかな。