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本場の味

夜、吉祥寺へ。駅の近くのラオス料理店で、食事をしながらの打ち合わせ。ビアラオを飲みつつ、黒米入りのカオニャオと一緒にラープやガイヤーンをいただく。

その味が悪かったというわけではまったくないのだけれど、食べながら思い出していたのは、この間のタイ取材の時に、行く先々の安食堂や屋台で食べていた料理の味だった。ガイヤーン、パッタイ、ソムタム、カオマンガイ、センレックナーム‥‥安くて、さりげなく、それでいて鮮烈で、何とも言えずうまい。気候などにもかなり影響されていたとは思うが、あれらは文字通り、本場ならではの味だったのだろう。

そう考えると、僕はとてもぜいたくな経験をさせてもらえていたのだと思う。まあ、取材はほんとにきつかったけどね(苦笑)。

思い出して、笑って

午後、編集さんと待ち合わせて、代官山蔦屋書店へ。九月に森本さんが亡くなった後、タイ取材のためにずっとお店に行けないでいたのだが、ようやく今日、書店員の方に時間を取っていただいて、おくやみのご挨拶に。

二階のラウンジで一時間ほど、来月上旬に予定されているお別れの会の話や、森本さんや本やお店のよもやま話をしたのだけれど、不思議としめっぽい感じにはならなくて、あれやこれやを思い出しては結構笑っていたような気がする。きっとそれは、森本さんのお人柄もあるのだろう。

僕も、この世から立ち去った後、誰かに笑って思い出してもらえるような人になれたら、と思う。まあ、どっちかというと「あいつ、つくづく無茶ばっかやってたよね」と、あきれ笑いで思い出される方だと思うけど。

ラムパーンの象

この間のタイ取材で、ラムパーン近郊の象保護センターに行った時、ショーに出ていた一頭の象の様子をたまたま連写で撮っていたので、それをたわむれにアニメーションGIFにしてみた(笑)。なにせGIFなので画質が荒くて申し訳ないんだけど、畳んだ先に貼っておくので、よかったらどうぞ。

インド映画にリスペクトを

この間観に行った「チェンナイ・エクスプレス」が、同じ期間に公開されていた「クリッシュ」とともに、DVD化されてリリースされることになった。

去年から今年にかけて、日本で公開されたインド映画が次々とスマッシュヒットを飛ばしているし、今回の2作も2013年にインドで興収記録を塗り変えた大ヒット作。日本でもインド映画に対する認知が広まってきた‥‥と思いたいところだが、今回の2作のDVDのパッケージを見ると、まだまだ道程は険しいな、と思わざるを得ない。

たとえば「チェンナイ・エクスプレス」には、「愛と勇気のヒーロー参上」という、本編を観た人なら首を傾げずにはいられない、的外れなサブタイトルが付けられている。パッケージのデザインもアクションヒーローものっぽく作ってあるが、それも本編の内容とはかなりズレている。本国版のビジュアルの方が圧倒的にカッコイイし、内容に合っている。

クリッシュ」に至ってはさらにひどい。キャッチコピーが「ニート兼スーパーヒーロー カレーの国から参上」。‥‥この映画やインドという国の文化を小馬鹿にしているようにしか受け取れない。パッケージのロゴデザインも、正直、とてもプロの仕事とは思えない安っぽさだ。

もしかすると、日本でこれらの映画を扱っている側の人たちは、B級映画っぽいテイストを演出することで興味を惹こうと考えたのかもしれない。でも、そうした狙いは実に安直だし、日本のインド映画ファンの神経を逆なでするだけだと思う。とりたててインド映画に興味がない人だって、「カレーの国から参上」などという差別じみたキャッチコピーを見せられたら、嫌な気分になるのではないだろうか。

インド映画に、もっとリスペクトを。インドだけでなく、さまざまな国の人々や文化に、もっと理解を。

自撮りにトライ

世間では最近、「自撮り」が流行っているらしい。英語圏では「セルフィー」と呼ぶのかな。要するにスマホとかで自分の写真を撮って、それをSNSにアップしたりすること。

この間、取材で旅していたタイでも、現地の若い子たちが至るところで自撮りをしていた。観光地ではもちろん、なんでそこで?というような突拍子もない場所とタイミングでも。棒の先にスマホを取り付けて使う「自撮り棒」なるアイテムも大人気で、どこに行っても使っている人を見かけた。

僕自身は、もともと自分自身を写真に撮ることにはまったく興味がなかったのだが、これだけタイで自撮りが流行ってるのを目の当たりにして、何か面白いと思える要素があるのかもしれない、と、とりあえず試してみることにした。タイのチェンマイのホテルで、これから取材に出かけるという時に、鏡に映った自分の姿をiPhoneで撮ってみたのだ。

‥‥まったく何にも面白くなかった。写真に写っていたのは、Tシャツ短パン姿のひょろい身体にボロいカメラバッグをぶらさげた、どこからどう見てもただのしょぼくれたおっさんでしかなかった。当たり前だけど。

自撮りはどうぞ、自分に自信のある方々でおやりになってください。僕はもういいです(苦笑)。