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早く忘れたい

沖縄取材に行ったりしていた関係で遅れていた確定申告の準備作業に、昨日今日と取り組む。去年ほど五里霧中な状態でもなかったし、数字もほぼ間違いなく揃ったので、あとは税務署に行って細かい点をチェックしてもらいながら書類を作って提出すれば、どうにか解脱できそうだ。

この準備作業に取りかかる前は、とにかく嫌で嫌で、何かしら理由をつけて後回しにしていた。原稿を書いたり写真を撮ったりゲラチェックをしたりといったいつもやってる仕事は、大変だなあとは思っても嫌とは思わないのだが、確定申告の準備はとにかく嫌で、やる気が起きなかった。

でも、いったん作業に着手すると、今度はやりかけの宙ぶらりんな状態でいるのが嫌になって、もう一刻も早く終わらせて、さっさと忘れてしまいたいと思うようになった。だから、取りかかる前はあんなに億劫だったのに、着手すると早い早い(苦笑)。とにかく早く終わらせたかったのだ。

……まあ、全部終わって忘れ去っても、一年後にはまた同じことのくりかえしなんだけど。

南アフリカ観光局「旅人インタビュー」

南アフリカ観光局「旅人インタビュー」南アフリカ観光局のサイト内にある「My South Africa Story 旅人インタビュー」のコーナーに、昨年プレスツアーで南アフリカを訪れた際のレポートと写真を寄稿させていただきました(コーナー名はインタビューとなっていますが、自分で執筆した文章です)。「アフリカの自然と野生動物に会いに行く ゲーム・ドライブを体験して」という記事タイトルをクリックすると表示されます。内容はゲームドライブの際のカメラ機材や撮影のTIPS、体験したエピソードについてなど。よかったらご一読いただけると嬉しいです。

「うまくなる」ということ

文章も、写真も、もっとうまくなりたい。いつもそう思っている。

今の自分に実力が不足しているのは自覚しているけれど、僕にとって文章や写真が「うまくなる」ということは、単に力を高めるというのとは、ちょっと意味合いが違う気がする。どちらかというと、「引き出しの数を増やす」というのに近い。どんな場面に遭遇しても、自分の意図を伝えるのに一番ふさわしい方法をスッと選べる、余裕のようなもの。引き出しの数の多さに頼るのではなく、独りよがりに力でねじ伏せるのでもなく、対象により集中して向き合う余裕を持つためというか。

文章や写真の実力は、周囲の人々からの評価の度合いによって測られるものだと思うけど、周囲からの評価を高めること自体が目的化するのは、たぶんあまりよくない。一時的なチャレンジならまだしも、それが常態化するのはちょっと違う気がする。結局、その文章で、その写真で、何を伝えるのかが一番大事。引き出しの多さも、磨き上げたスキルも、伝えるという目標を達成するための手段でしかない。

だから、もっとうまくなりたい。たぶん、死ぬまでずっとそう思い続けている。

ハチミツドーピング

原稿書きやゲラチェック、写真の編集など、デスクワークが立て込んでくると、脳が疲れる。くらりと感覚が鈍くなって、思考がスローダウンしてしまう。なので、どうにかして立て直さないといけない。

10分くらいの休憩は定期的に入れるようにしているのだが、何か甘いものを軽く食べて、脳に糖分を送る必要もある。ただ個人的には、甘いお菓子をばりぼりむしゃむしゃ食べるのはそんなに好きじゃない。で、最近編み出した方法は……。

ハチミツを、スプーンでひとさじすくって、なめる。

たったひとさじのハチミツだけど、これが意外と効果があるのだ。なめた後にブラックコーヒーを飲むとさらに効果的。ぎゅーんと脳が冴えてくるのがわかる。ハチミツを、ちょっと奮発していいモノにすると、疲れてる自分へのご褒美感が出てさらにいい。ちなみに僕が最近好きなのはオレンジのハチミツ。しゃりしゃりとした結晶が残っていてうまい。

とまあ、こういうささやかなことで、へこたれそうな自分を鼓舞して、どうにかやっております。

気は抜けない

夕方、赤羽橋へ。来月発売される予定の本の色校のチェックと打ち合わせ。

何だかんだで、ほぼすべての写真の色味を調整し直すことになり、デザイナーさんと相談しながら、120ページ分の写真の一枚々々に修正指示を加えていく。印刷所にとってはまた面倒な作業になると思うが、ここで妥協したら元も子もない。明日の色校の引き渡しにも立ち会って、僕からも要望を印刷所に直接伝えることにした。

最後の最後まで、何一つ、気を抜けない。それが本づくりの大変さであり、醍醐味でもある。