Tag: Work

積み上げていくために

昨日はひさしぶりに、荻窪の潮州でおいしい中華料理をいただいた。おいしいというか、一品々々が本当に丁寧に、隅々まで気を配って作られていて、しみじみしてしまうほどだった。明日からまた頑張ろう、と勇気が出てくるような。

誰かに喜んでもらったり、感動してもらったりするためには、潮州のあの料理のように、本当にごく当たり前の基本的なことから、一つひとつ、きちんと丁寧に、そしてとことん突き詰めて、それらを積み上げていくしかないんだな、と思う。積み上げていくもののうち、一つでも雑でいいかげんだと、そこから全体が傾いてしまう。何から何まで雑だったら、そもそも積み上げようがない。

本づくりも同じだと思う。文章の一行々々、写真の一枚々々、隅々にまで、気を配らねば。

はかどる日

今日は家で仕事。夕方、近所の歯医者に歯石除去をしてもらいに行ったが、その前後に、大学案件の原稿を結構順調に書き進めることができた。それでいて、夜はちゃんと米を炊いて、白菜と豚バラの酒蒸しを作ったし。我ながらよくがんばったと言える。

こういう、何もかもはかどる日というのもあるんだな、と思いつつ、ちょっといい気になっていたら、急に情報が入ってきて、新しい本に追加するためのデータ作成に急遽突入。結局、今日の仕事が終わったのは、真夜中過ぎだった。

世の中、そういうものである。

美しき世界

昼、列車を乗り継いで、都心へ。今作っている本の打ち合わせ。先月ずっと整理作業に取り組んでいたゲラ一式を引き渡し、細々とした項目のチェックと、今後の段取りの確認。盤石の布陣の制作チームなので、安心しておまかせできる。ここまでかなりの突貫作業だったから、正直、ほっとした。

出版社を出た後、八丁堀から八重洲まで歩く。黄金色の銀杏の葉が、西日に燦々と輝いている。風が冷たい。八重洲の地下街に降りて、スタバで普通のコーヒーと、温めてもらったワッフルを注文。中央線に乗り、三鷹へ。電車の車内にも、暮色の空からこぼれてくる西日の光があふれていて、眩しい。ベレー帽をかぶった丸眼鏡の女の子が、イヤフォンをつけたまま、一心不乱にiPadを見つめている。

どうということのない時間なのだけれど、世界は美しいな、と思った。

「地上」2018年1月号 「極奥物語 第七話」


12月1日(金)発売のJA(農協)グループ刊行の雑誌「地上」2018年1月号のカラーグラフに隔月で掲載されているシリーズ「極奥物語」に、ザンスカールについての写真紀行「苛烈の谷の安息」を寄稿しました。

この雑誌は一般の書店では販売されていませんが、下記のページから申し込めば、単月号を1部から購入できます。必要事項をフォームに記入して申し込むと、雑誌と請求書兼払込用紙が送られてくるとのことです。

「地上」購読申し込み|地上|雑誌|一般社団法人家の光協会

写真は1枚を除いてすべて今年の夏に撮影したもので、文章も書き下ろしです。よかったらぜひご一読ください。

頭痛にバファリン

今朝、目が覚めて、トイレに立とうとしたら、結構な頭痛。特に熱はないし、風邪の症状もないのだが、頭だけがズキズキする。とりあえず、家にあった備蓄のバファリンを2錠飲んで、午前中は横になって過ごす。

昼過ぎに起きてみると、痛みはだいぶひいている。おひるにトーストを食べつつ、もう一回薬を飲んで、様子を見る。どうやら大丈夫そう。午後半ば頃から仕事を再開。

しかしまあ、風邪でもなく、もちろん二日酔いとかでもなく(笑)、いったい何だったんだろう。ここしばらく、新しい本の執筆・編集で根を詰めすぎて、神経が音を上げたか。だとしたら、ほっそい神経だな(苦笑)。