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ごった混ぜ進行

とにもかくにも、今の時期、確定申告の準備がつらすぎる。

それでなくても、新しい本の編集作業は佳境に突入しているし、各方面との連絡業務、展示やイベントの準備、国内での取材の準備、先日のラオス取材の写真の現像と整理もある。あらゆることがごった混ぜの同時進行。そんなところに確定申告みたいなものをぶちこまれた日には……。もともとシングルタスクな旧人類なので、こういう状況に陥ると、目が回りそうになる。

ともあれ、仕訳帳などの整理はさっきどうにか終わって、あとは決算書などを準備すれば……というところまで漕ぎつけた。達成感とかはまるでなく、ただただ感じるのは、徒労感。やれやれ。

夕暮れの中を歩く

午前中、八丁堀で打ち合わせ。今作っている本の初校戻しと、PR関係の確認など。昼には終わったので、八重洲まで歩いて、地下のエリックサウスでランチミールス。平日ランチタイムの店内は戦場のような忙しさだったが、お客さんを笑顔で巧みにさばき続けるスタッフさんたちのチームワークに感心させられた。

午後は小石川のジュレーラダック事務所に寄って、買い取ってもらった本につける小冊子とポストカードの納品と代金の清算。それから荻窪の雷鳥社に行って、社内で発掘してもらった小冊子とポストカードの引き取り。その後、ひさしぶりにTitleさんに寄った。眺めているだけで楽しくてワクワクする本棚。奥のカフェでコーヒーとアップルパイをいただきながら、本を読む。気になってた本も一冊買った。

店の外に出ると、澄んだ空が暮れ色に染まりはじめていた。そんなに風も冷たくなかったし、歩けるだけ歩いたれ、と思って、西に向かって歩き出す。途中、わざと知らない道に入っていってみたり。きれいな夕暮れだった。街がシルエットになり、灯りが点きはじめる。三鷹の自分の家まで、1時間半くらい歩いただろうか。頭と身体の内側がすっきりするような散歩だった。

国税庁に言ってやりたい

冷たい雨は、夕方頃からみぞれに変わってきた。雪になって積もるかどうかは、ちと微妙。

終日、部屋で仕事。新しい本の初校には一通り目を通し終えたので、そっちはほんの少し冷却期間を置いて、3月掲載分のWeb連載の準備をば。とりあえず、5回分を書き上げて、サーバにアップ。これで直近の危機はどうにか回避。

しかしなあ……これからの季節、確定申告の準備が、あるんだよなあ……つらい。今の国税庁長官が、去年国会でいけしゃあしゃあとのたもうてたみたいに、「書類? 全部処分しましたけど、それが何か? さあ、還付金払ってくださいよ」とでも税務署で言ってやりたい。いやほんとに。

実際、今の日本、政府も、役所も、どうかしてると思う。

また会えると思っていた

終日、部屋で仕事。夜までかかったが、とりあえず最後のページまで、一通り目を通し終えた。あとは関係各所からのフィードバックを待ちつつ、もう一度見直しをすれば、初校は問題なく戻せるだろう。今のところ、さほど大きな問題もなさそうだ。

……と、ちょっとほっとしたのもつかの間、Facebook経由で、年上の知人の方の訃報が。ご高齢だったので意外とまでは思わなかったが、それでも去年お会いした時は溌剌と元気にしておられたので、やっぱり、愕然としてしまう。あと3カ月ほど経てば、またお会いして、いつものように近況報告や雑談ができると思い込んでいた。

今度の新しい本を、お見せしたかったなあ……。

シベリアの甘さ

午前中、出版社から書類が届く。3月に出す新しい本の初校ゲラ一式。これからしばらく、この本の編集作業にかかりっきりになるだろう。よりによって確定申告の時期ともろかぶりなのが、非常に頭の痛いところだが。

午後、近所のスーパーへ。数日前に積もった雪が、街のあちこちで凍りついたまま残っている。旅でしばらく留守にしていたので、家にはおかずになりそうなものが何もない。月曜には実家から野菜が届くので、とりあえず晩飯にするための惣菜を買う。あとは、これからデスクワークで疲れるであろう脳に糖分を補給できそうなものを……と物色していて、ふと見つけたのが、シベリア。羊羹をカステラで挟んだ、あの懐かしいお菓子だ。

一時期はすっかり絶滅したかと思われていたこのシベリア、何年か前にジブリの映画に登場したことで息を吹き返して、今もひっそり流通しているらしい。買って帰って、仕事の休憩時間にホットミルクと一緒にいただくと、何とも言えない、朴訥な甘さ。たまにはこういうのもいいなあ、と思った。