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本は人を繋ぐ

昨日は、昼の間に書店回りをし、午後は板橋方面で取材。その後、夕方から渋谷にある旅行会社さんの事務所で、打ち合わせという名の飲み会。餃子の達人と厚焼き卵の達人がいらしたおかげで、うまい料理とうまい酒を、たらふくごちそうになってしまった。参加してくださったみなさんもとても楽しそうで、何よりだった。

しかし昨日の集まりは、何だか、とても不思議な気分にさせられた。もし、僕が過去に作ってきた何冊かの本の仕事がなければ、あの場所にいた人たちは、互いに出会う接点もまったくないまま、今に至っていたかもしれないのだ。

自分が引き合わせたなどと傲慢なことを言うつもりは毛頭ない。ただ、その時その時の自分のベストを尽くして良い本を作ろう、ともがき続け、ささやかながら世に送り出してきた本たちが、結果的にある種のかすがいとなって、今もいろんな人たちを繋いでくれているのかもしれない、とは思う。

本は、人と人とを繋いでくれる。

エアポケット

毎年、この時期は大学案件の取材の繁忙期なのだが、先週末からずっと家にいられる状態が続いていて、ちょっとほっとしている。

というのも、今週から来週にかけて、結構な本数の取材が固め打ちで入りそうという打診が依頼元の会社からあって、どの日に取材が入っても対応できるように依頼元が僕のスケジュールをまるっとキープしたのだが、それらの予定がズレにズレて、今週入ったのは金曜日の1件のみ。他の大学の取材は別のライターさんたちに割り振られていたので、まるっとキープされていた僕だけ、まるっとヒマになってしまったという次第(苦笑)。

まあ、こんなエアポケットのような時間をもらえたのも、ラッキーといえばラッキーかもしれない。というのも、来月上旬から掲載予定のWeb連載の原稿が、まだ全然できてなかったから(汗)。なので、家にはずっといるものの、結局あくせくと働いている。むしろだいぶ忙しい。

で、今週から入る予定だった固め打ちの取材がどうなったかというと、連休の始まる直前と、連休の中日に、ごっそり入ってしまった。やれやれ。今年の僕の連休は、もう終了してしまったらしい(苦笑)。

効かない無理

週明けからの3日間、やたら忙しかった。月曜は新刊の件で都内の書店へのご挨拶回り。火曜と水曜は大学案件の取材。特に昨日は、早朝から群馬まで出かけて、1人につき1時間、休憩なしで3人連続でインタビューするという苦行のような取材。帰りの新幹線に乗る頃には気分が悪くなってしまった。

何だかんだで、40代後半のおっさんである。20代や30代の頃みたいな無理は効かない。そもそも、そこまでの無理を自分に強いる理由があるのか、というのもある。金を稼げるなら何でもかんでも引き受けるというのではなく、限られた知恵と体力を、自分が本来やりたいこと、誰かに少しでも貢献できることに、より分厚く振り分けていくべきなのかな、と。

とりあえず、効かない無理をしすぎると、身体がもたないので、ちょっと慎重にならねば。

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芦澤一洋「アーバン・アウトドア・ライフ」読了。前に読んだ「遊歩大全」の訳者の方の著作ということで読んでみた。良書だと思うが、どうも僕は、ある種の「マガハっぽさ」がやや苦手なのかもしれない。

めんどくさかった

昼から夕方にかけて、有明で大学案件の取材。

取材と取材の間が2時間以上空いてしまって、学食で何か食べて時間をつぶそうかと思ったが、学食も売店も閉まっていたので、ヴィーナスフォートの方まで歩いてみる。行くのは初めて。やたらだだっぴろいショッピングモールという印象。何か軽く腹に入れられればどこでもよかったので、最初に目についたロッテリアに入る。

特に混んでもいなかったが、大きなテイクアウト注文でも入っていたのか、レジもキッチンも妙にわちゃわちゃしている。とりあえず、エビバーガーとコーラを注文。結構待たされてからトレーを渡され、一人席を探して座り、食べようとしたら、エビバーガーではなく、チーズバーガーを渡されていたことに気付く。レシートを見ても、確かにエビバーガー。こんなダイナミックな間違い方、するんだ……。

……まあいいか。今からクレームつけても、また待たされるだけだし。正直、エビでもチーズでも、他の何かでも、どれでもよかったし。とりあえずめんどくさかったので、そのままチーズバーガーを食べ、何も言わずに店を出た。

……ひとことでも、何か言った方がよかったのかもしれない。別に怒ってはいないので、「次から注意してくださいね」くらいの単なるフィードバックとして。なんかでも……とにかく、めんどくさかった。

というわけで、しばらくロッテリアには、行かないでおこうかと。めんどくさいんで(苦笑)。

自分で蒔いた種

ここしばらく、本当に忙しい。毎年この時期が繁忙期の大学案件の取材は、今週だけで6件。来週は今のところ2件だが、再来週は一気に11件もやる可能性がある(汗)。書いても書いても終わらない、賽の河原状態。

Web連載の原稿も4月以降の分を書き進めなければならないし、ラオスの写真記事を雑誌に寄稿することになったのでその原稿もある。日曜の夜はタイ写真展の設営。木曜の朝はジュンク堂でのラダック写真展の設営。来週土曜はモンベル渋谷店でのトークイベント。5月下旬と6月にもそれぞれ別のトークイベントをやることになったので、それらの企画書の準備も。いやはや、まじでやばい。

でも、これも半分くらいは、自分で蒔いた種だ。こう書いてふと思ったのだが、「自分で蒔いた種」という言葉の感じそのものは、そんなに悪くはないな、と。自分自身で土を耕して蒔いた種が、春になって芽吹く。うん、悪くない。

とりあえず、うっかり限界を超えてしまわないように、気をつけます。