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ぽんこつからの再生

さすがに疲れが溜まっていたのか、今日は見事にぽんこつだった。

一応、昼頃にはいったん起きて、電話やメールでの連絡業務をしていたのだが、肩口から背中にかけて、疲れがどろどろと澱んでいるような感じで、とてもじゃないが、書き仕事ができるような状態じゃない。よろよろと寝室で横になって、夕方まで二時間ほど仮眠。

目が覚めると、ずいぶん身体が軽くなった気がした。近所の中華料理屋で麻婆豆腐を食べ、だいぶすっきり。何とか一昨日からの取材の原稿に取り組める状態になって、現在に至る。今夜中に、あともう一本は書いておきたいところ。

今月は本当に、シャレにならないほど忙しい。もうちょっと依頼が分散してほしいところだが、そういうわけにもいかないか‥‥。ま、仕方ない。やるさ。

カフェテリア

早朝から、豊洲にある某大学キャンパスへ向かう。昨日と同じ案件の取材。昨日は三件、今日は五件。目が回りそうなほど忙しい。

二件目の取材が終わったところで、構内にある学食、もといカフェテリアに潜入。定食にどんぶりに麺類と、びっくりするくらいたくさんのメニューがある。生姜焼と鶏唐揚の定食を注文し、大勢の学生さんたちの間をぬって、しれっと席について、もぐもぐ。なかなかおいしい。最近の学生さんは恵まれてるなあ。

カフェテリアにいる間、とりあえず、学生のふりをしてみたのだが‥‥やっぱ無理があるか(笑)。

キャンパスライフ

取材のため、朝から出かける。総武線から埼京線、そして宇都宮線に乗り換え、辿り着いたのは東大宮。ここにある大学のキャンパス内で、インタビューの仕事があったのだ。

ほんのりと春色に染まった空の下、新入生らしいたくさんの学生さんたちが、キャンパスの中を行き来している。生協前で売られている新学期の教科書。学食の前にずらりとできている行列。どの科目を履修するか、きゃぴきゃぴと話し合っている女の子たち。取材の合間、ベンチに腰掛けてハンバーガーを頬張りながら、そんな光景を眺める。

キャンパスライフって、こんなにもフレッシュでみずみずしいものだったのか‥‥。とうの昔に忘れてしまったというか、そもそもそんなキャンパスライフを味わえていたかどうかさえ疑わしい。人間、楽しめる時に楽しんどかなきゃダメだな。

‥‥まあ、あと二カ月も経てば、このみずみずしさも、倦怠感に取って代わられるのだろうけど(笑)。

期待という名の賭け金

昼、印刷会社から連絡。ガイドブックの第一次修正作業が終わって、データを用意してくれたとのこと。さっそくPDFをダウンロードしてチェックする。

この修正作業、先週末までに僕と編集者さんが用意した、修正指示で真っ赤になったゲラを基に、今週いっぱいかけて印刷会社のオペレーターさんが取り組んでくれていたものだった。途中聞いていた話では「とても手に負えない部分もあるので、かなりの部分をまたデザイナーさんにお願いするかもしれない」という雲行きだったのだが、PDFを見て、びっくり。「ここまで直ってるとは」とちょっと驚いてしまうほど、綺麗に手を入れてくれていた。これなら、この後の作業は格段に楽になる。

一冊の本は、一人の力だけではできない。たくさんの人たちが力を貸してくれて、初めて作り上げることができる。単なる仕事や人付き合いの枠を越えて、みんなは言い出しっぺの僕に、期待という名の賭け金を賭けてくれているのだ。それは、時にとてつもなく重く感じるけど、同時に自分を支えてくれてもいる。

あともう少し、がんばらねば。

大きく跳ぶ

去年からずっと取り組んできたラダックガイドブックの制作も、いよいよ佳境。終わりが見えた、というにはまだ早いけど、終わった後のその先を考える時期には来ている。

これまでに撮影してきた写真や、経験してきたことに基づくアイデアなど、それなりの蓄積ができてくると、どうしても、その蓄積だけでもある程度のものが作れるのではないか、という気分になってしまう。今の自分ならやっていける安全圏に、基準を置いてしまいがちになる。でも、それではダメだな、と最近また思うようになった。

収入面とか、周囲の評価とかを考えれば、確実にできる範囲で手堅くやっていく方が有利に決まっている。でも、僕はやっぱり、大きく跳びたい。たとえ、それでずっこけることになったとしても、その先にある景色を見てみたい。

写真は撮らなければ見てもらえないし、文章は書かなければ読んでもらえない。人の心を動かすのは、とてもとても難しいことだ。覚悟を決めなければ、と思う。