Tag: Work

やむなく早寝

昨日は神奈川の伊勢原近辺で、今日は板橋の西台近辺で、それぞれ取材。どちらも朝イチからで、家に帰り着いたのは夜。メールでの連絡業務、取材データのバックアップ、次の取材の準備などしていると、あっという間にこんな時間。

明日は、今日よりさらに早い時間から、途中に移動を挟みつつ、さらに遅い時間まで取材。おまけに天気予報は雨。木曜も取材がある。取材をしたら当然、その原稿も書かねばならない。ほんと、気の休まる暇がない。

とにかく、この間のように身体がへばってしまうとどうにもならないので、少しでも体力を温存・回復させるために、できるだけ寝る時間を多く確保している。この夜型人間が、やむなく早寝に追い込まれているというわけだ(苦笑)。それでも、効果はまあ知れてると思うが。

とりあえず、目の前のことを一つひとつ、捌いていくしかない。やらねば。

立ち止まりたくなる

今月は文字通り「忙殺」という状態。とりあえず、これまでにやった取材の原稿は今日であらかた片付いた。でも明日からは、三日連続で取材に出なければならない。連日朝イチからで、本数も多い上、取材場所も遠い。拘束時間が長い分、気力も体力も消耗しそうだ。こんな風にわざわざ僕を指名して取材を依頼していただいているのは、ありがたいことではあるのだが。

それでも、たまには立ち止まりたくなる。ソファに寝転んでゆっくりと本を読み耽ったり、カメラの入ったかばんを肩にかけて散歩に出かけたり。立ち止まって、何もしない時間。足元を確かめ、周囲を見回し、再び前に進んでいくための時間。そういう時間が、そろそろ必要なのだろう。僕にとって、そうやって立ち止まることの延長線上にあるのが、旅なのかもしれない。

そんなことをぼんやり考えながら、目覚まし時計を明日の朝六時にセットする。

歌うなら、自分の歌を

今日と明日は、自宅で執筆作業に充てる。明日の夕方に某大学で行われる公開講座の取材依頼が来たのだが、時間的にもキャパ的にも無理なので、やむなく断る。まあ仕方ない。

臨戦態勢を整えて、夜半過ぎまで、一心不乱に書き続ける。どうにか形にはなった‥‥かな。先週末に取材したインタビューの原稿。元々の話自体が面白かったので、指定文字数に合わせて、テープ起こしした分から削っていくのがもったいないくらいだった。

この仕事に携わるようになってから、インタビューの原稿は、文字通り数えきれないほど書いてきた。二十代初めの頃は、雑誌に載るような読み応えのあるロング・インタビューを書けるライターになるのが夢でもあった。やがて幸運なことに、実際にそういうインタビュー記事をいろんな雑誌で毎月のように書かせてもらえる立場になったのだが、僕はいつも、心のどこかで、小さな違和感を感じていたように思う。

燦然と輝きを放つ人にインタビューして、その輝きを余すことなく読者に伝える。でもそれは、人が放つ輝きのおすそわけに預かっているということでもあった。インタビューという仕事自体には価値があると思う。けど、それだけでいいのか? 他人のヒット曲を歌っていればいいのか? 歌うなら、自分の歌を歌うべきなんじゃないのか?

だから僕は、六年前、すべてを放擲して、ラダックに向かったのかもしれない。

これからも僕は、いろんな種類の取材を請け負うだろうし、インタビュー記事もいくつか書いていくだろう。でも、一番追求していくべき仕事は「自分の歌」なのだと思うし、それが一番周囲から求められているものだとも思っている。

春は過ぎ行く

午後、池袋で取材。今日は一件だけだったので、さくっと終わった。電車で三鷹まで戻ってきたのもまだ早い時間。髪の毛がぼさぼさに伸びていたことを思い出し、駅の近くの理髪店へ。頭が軽くなって、さっぱりした。

家に戻る前に、ひさびさにたかねをのぞく。商品棚の中に、道明寺と柏餅が並んでいる。どうしようかなと思ったが、持ち帰りで道明寺を二つ注文。するとお店の人が「よかった、道明寺、今年は今日の分で終わりなんですよ」と。夜のテープ起こし作業の後にいただくことにする。

桜が散って、道明寺が終わって、いつのまにか、春は過ぎ行く。ぼやぼやしてると、見失ってしまうもの、忘れてしまうこと、たくさんあるのかもしれないな。

八重桜

朝から夕方まで、豊洲で取材。一日で四件の取材となると、さすがにきつい。最後の方になると、「あれ、最初の人に何聞いたっけ‥‥?」てな感じで、モーローとなる(苦笑)。行きも帰りもラッシュアワーにぶつかって、帰りはずっと立ちっぱなしだったのもしんどかった。

それでも思うのは、天気がいいと、こんなにも気が楽になるんだな、ということ。今日は本当にうららかな日和で、取材の合間に広場でベンチに坐っていると、背中を暖めてくれる日射しが心地よかった。歩道沿いの並木の梢には、八重桜がもこもこと咲いていたっけ。

今日もどうにか乗り切った。明日は一日、家で原稿の執筆にあてられる。よっしゃ。