Tag: Work

仕事の道具

そろそろ、仕事で使っている道具の刷新に迫られている。具体的には、執筆・編集で使うMacBook Proと、撮影で使うカメラやレンズなどだ。

どちらも四年ほど前に買ったもので、最近はだましだまし使ってきたが、性能的には時代遅れ気味。老朽化というほどではないけれど、よりよいクオリティを目指すには切り替えた方がいい時期だ。来年四月には消費税も上がってしまうそうだし、潮時と言える。

MacBook Proは、昨夜発表された最新版の15インチモデルを選べば大丈夫だろう。問題は撮影機材の方で、カメラは実勢価格がだいぶこなれてきたD800にするつもりなのだが、あのカメラの性能を引き出せるレンズは限られているので、熟慮しなければならない。標準ズームはシグマの24-105mm F4 DG OS HSMに期待してるんだけど、どうかな。あとは、揃えようとしたらきりがないので、懐具合に応じてぼちぼちと。

これらに付随して、地味に高くつくのが、メモリーカードとか、バックアップ用の外付ハードディスクとか。もろもろ全部合わせると短期的には大赤字になってしまうような出費で、正直きついけど、致し方ないか。腹を括るべ。

通常運転

昨日から、本格的に仕事を再開。タイで取材してきた情報や素材をまとめて、依頼元に引き渡すための作業を進める。

朝起きて、おひるにうどんやラーメンを作り、コーヒーを淹れ、ラジオを聴きながらメールチェック。午後の間は作業に集中し、夕方から夕飯の支度。昨日はラタトゥイユ、今日は豚汁を作った。食事を終えて、風呂に入ってから、作業の続き。きりのいいところで打ち止めにして、お疲れさまのビールを一人でぷしゅっ。

こんな感じで、すっかり通常運転に戻った。人の指示や都合に合わせるのではなく、自分で自分を仕切る方が、何倍も気楽だなあと思う。まあ、かれこれ十年以上、フリーランスとして一人で働いているのだから、当然か。ないんすよ、からっきし、協調性が(笑)。

そんなわけで、ぼちぼちやっていくことにする。

十年という月日

昨日は、天王洲アイルの銀河劇場で開催された、羊毛とおはなの結成十周年記念ライブを観に行った。何というか、ものすごくいろんな意味で、いいライブだった。サウンドも演出も、これまでの積み重ねを基にとことん考え抜かれ、作り込まれていて、観客も含めて関わる人々すべての愛情が、じんわりにじみ出ていたように思えた。僕自身、「LIVE IN LIVING ’07」で彼らの音楽に初めて接して以来、折に触れずっと聴いてきたから、昨日のような節目のライブに立ち会えたのは、本当によかった。

十年という月日。ふりかえってみて、自分はどうだったかな、と思う。十年前は‥‥フリーランスのエディトリアル・ライターとして、雑誌を主戦場とした仕事がようやく軌道に乗ってきた頃だった。おかげさまでたくさん仕事をもらえて、毎月かなり忙しくしていたものの、これじゃないんだよな、という思いも漠然と抱えていた。だからといって、十年後、自分が今のような状況になっているとは、まったく想像すらしていなかったけれど。

十年前と今とで、自分はどれだけ変わっただろうか。仕事や生き方の経験値は、少しはたまってきてるかもしれない。自炊も普通にするようになったし(笑)。一番違うと感じるのは‥‥十年前は、自分が伝えたいことは何なのか、見えていなかった。今は、おぼろげながら、見えてきている。しょっちゅう迷ったり、見失いかけたりするけれど。

十年後、僕はどうなっているだろう? その頃はもういい年だから、体調もいいとは限らないだろうし、出版不況が極まったあげく、仕事にあぶれてるかもしれない。そんな先のことは、正直わからない。不安もなくはない。でも、自分が伝えたいことを十年後も見失っていなければ、たぶん、何とかなってるんじゃないかと思う。その時その時、自分にできること、自分がやるべきことを、一つひとつ、積み上げていくしかないのだから。

昨夜のライブの帰り、電車に揺られながら、そんなことを考えていた。

南国からの帰還

四週間のタイ取材を終え、今朝、東京に戻ってきた。思っていた以上にひんやりとした空気。スカイライナーの車窓から見える景色は、もうすっかり秋の気配だった。

土地勘のない国で、毎日うだるような蒸し暑さの中、タイトなスケジュールに追われながら街から街へと渡り歩いた今回の取材の日々は、かなりハードなものだった。最後まで体調を崩さず、特に大きなトラブルに遭遇することもなく乗り切れたのは、僥倖だったかもしれない。達成感というより、ただただほっとしたというのが正直なところだ。

東京に戻ってからも、やらなければならないことはいろいろあるけれど、とりあえず今夜は、前後不覚にぐっすり眠ろう。暑さで夜中に目が覚めることもないだろうし(笑)。

南国への旅

朝起きて、コンビニのサンドイッチをかじりつつ、ベッドシーツなどの大物を洗濯し、近所のコインランドリーで乾燥機にかける。チェックリストを見ながらの荷造りは、あっという間に仕上がった。いつにも増して、荷物が小さくて軽い。防寒着のいらない南国への旅だし、撮影機材も望遠レンズや超広角レンズは今回不要というのもあるけれど、それにしても、ちょっと不安になるくらい、荷物が軽い(笑)。

夜、リトスタで恒例の最後の晩餐。揚げかぼちゃのスパイスサラダ、ブリのカルパッチョ、新さんまの竜田揚げなどをもふもふ食べる。南国は南国で、きっとうまい食べ物があるだろうけど、今回はとにかく忙しいので、楽しむ余裕があるかどうか。まずは、暑さと疲労で体調を崩さないように気をつけつつ、最低限必要な仕事をきっちりこなすように心がけよう。

というわけで、明日から約四週間、取材の仕事でタイに行ってきます。帰国は10月17日(木)の予定。それまでブログの更新はお休みしますので、よしなに。