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一応、仕事納め

世間的には、昨日か今日が仕事納めという会社が多いのだろう。しがない自営業である僕も、とりあえず今日で仕事納め、のはず。

先週取材した分の原稿は、かなり件数が多かったものの、どうにかこうにか片付いた。そのうち一、二件が諸事情で執筆が先送りになってしまい、結局年をまたぐことになったのが気がかりだが‥‥。年明けすぐには、割と大きなインタビューの仕事があるし、大事な打ち合わせや、行く末が気がかりな会議などもあるので、何気に気を抜けない。

結局、頭の中がごちゃごちゃと仕事のことで占められたまま、年を越すことになりそうだ。まあ、仕事がまったくなくてヒマを持て余すよりはましだけど。

自分に自信を持つ方法

昨日のクリスマスイブの夜、J-WAVEで毎年放送されている沢木耕太郎さんの番組「MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ」を聴いていた。

この番組の中では、毎回何人かのリスナーと沢木さんが電話でやりとりするのが恒例になっている。その中で、就職活動中の大学生の男の子が「自分に自信を持つにはどうすればいいですか?」という質問をしていたのだが、沢木さんはそれにこんな風に答えていた。

「僕には、ある一点においてだけ自信を持って言えることがあります。それは、自分の仕事に関しては、絶対に手を抜かないでやってきたことです」

そうだよな、と思う。沢木さんはもちろんのこと、僕みたいな物書きのはしくれでも、もし手を抜いてしまったら、その結果は自分の名前と一緒にずっと残ってしまうのだ。自分の心の中で消えない呵責としても。

才能もセンスもアイデアもテクニックも、本当にきつい正念場では、自信のよりどころにはなってくれない。それまでに手を抜かずに丹念に積み重ねてきたものだけが、ほんのわずかな自信を持たせてくれる。

僕は、今まで自信らしい自信を持てたためしがないけど(苦笑)、これからも積み重ねていくことをあきらめないようにしようと思う。

がけっぷちからの脱出

夕方、某社の編集者さんよりメール。去年から預かってもらっている新しい書籍の企画が、実務者レベルの会議で承認を得られたとのこと。

この企画、実は今月初旬に一度差し戻しになったのを再提出したもので、今回もダメならその出版社との交渉はあきらめざるを得ない、いわばがけっぷちの状況だった。だから、本っっ当にほっとした。ここしばらく、ずっとこの企画のことが心にひっかかっていて、重苦しい気分から抜け出せないでいたから。

とはいえ、状況はまだ半歩前進といったところ。来月中旬の新刊会議で最終的な承認を得られなければ、大手を振って制作を始められない。企画を通し切るべく、最後の一押しの作業をがんばらねば。

消耗と補給

昨日は、火曜と同じ吉祥寺の現場で、朝から夕方まで取材。天気は荒れ模様で寒いし、取材の件数もこの日だけで七件もあったので、精神的にも体力的にもかなりしんどかった。すべて終わって現場を離れた時は、文字通りフラフラで、目が疲れてショボショボして、まともに開けてられないほどだった。

夜は西荻窪に移動して、ひさしぶりにのらぼうで晩餐。出汁巻き卵やじゃがいものかき揚げ、牡蠣と牛蒡の土鍋ごはんなど、本当にうまかった。食べてるうちに栄養がじわじわしみ込んで、身体にしゃんと力が入るようになった。

こてんぱんに消耗した一日だったけど、最後の最後でおいしいものを補給させてもらえて、報われた気がする。

過程と結果

昨日から降り続く冷たい氷雨は、しばらく止みそうもない。

コーヒーをいれて仕事机に運び、パソコンを開いたら、何人かの人が「誕生日おめでとう」というメッセージを送ってくれていた。ありがとう。自分としては、また一つ年を取っておっさんになったというだけで(苦笑)、さして感慨もないのだが、この一年、特に病気にもならずに健康に過ごせたことは、ありがたいなと思っている。

次の一年は‥‥結果にこだわっていきたい、と思っている。今年もあれこれ努力はしていたけれど、いろんな事情が重なって、ずっと足踏み状態を続けることになった。過程としては、けっして手を抜いたりはしていない。むしろ、今まで以上に必死に努力をしてきたつもりだ。でも、その努力も、結果に繋げられなければ、誰にも何も伝わらない。努力してきた過程を言い訳や慰めにして、結果を残すことを途中であきらめたくはない。

どれだけ苦しい過程でも、必要な努力を一つずつ積み重ねていけば、どんな形であれ、いつかはその過程にふさわしい結果に繋がると信じている。そうして結果を残していくことが、僕の仕事であり、役割でもあると思う。