Tag: Work

ボタン1つ押し間違えて

朝、ギュイーン、ガガガガガ、という、ただごとではない騒音で目が覚める。何かと思ったら、うちのマンションの近くにある古い家が取り壊されていた。家一軒を潰すのだから、やかましくもなるはずだ。まあ仕方ない。

この週末の三連休は、まるっと家で執筆作業。コツコツと丁寧にテープ起こしをしては、それを基に原稿に仕上げていくことのくりかえし。傍目には本当に地味で単調な作業に見えると思う。でも‥‥面白いんだよなあ。特に今回の新しい本に収録する原稿は。早く読んでもらいたくて仕方がない。

そういえば、昨日レビューを書いた奥華子の「君と僕の道」の中に「未来地図」という曲があって、それ自体はとても前向きな曲なのだが、歌い出しの歌詞が、なんとこんな感じ。

徹夜でやっと書いた原稿 ボタン1つ押し間違えて 1文字残らず 綺麗に全部消してしまった

ライターとしては、かなりぎくっとする歌詞だ(笑)。好きな曲なんだけどね。

油断大敵

午前中から、南大沢で取材。今日はちょっとやばかった。途中の電車の乗り継ぎでミスをして、危うく遅刻してしまうところだったのだ。駅に着くやいなや全力で現場までダッシュして、どうにか開始時間には間に合ったのだが。ふー、危ない危ない。

取材の仕事がある時は、前日にネットで乗り換え情報を検索して、待ち合わせ時間までに余裕を持って到着できるように、場所にもよるが、二本くらい早い電車に乗るようにしている。突然、何かの原因でダイヤが乱れないとも限らないし。今回もそのマージンがあったので助かったわけだ。

だが、もともと電車の乗り継ぎがややこしい行程とはいえ、初めて行く場所でもないし、油断してしまってたのは間違いない。これからGWにかけては、一年の中でも一番たくさん取材で出歩く時期。気を引き締めなければ‥‥。

「カワイイ」がわからない

仕事の参考資料に、女性向けのカメラ雑誌を買った。

こういう雑誌を家でじっくり読むというのは初めての経験だったのだが、ある意味すごいなあと思ったのが、「カワイイ」に対する編集部のこだわりだ。子供、女性、ペット、花、小物、イルミネーション。あらゆるものをかわいらしく撮るためのコツやテクニックが網羅されている。それだけ世の中のカメラ女子の方々は、「カワイイ」写真に惹かれているのだろう。

正直、僕はそういう「カワイイ」写真の撮り方はよくわからない。そもそも、何が「カワイイ」かどうかの基準なのかがわからないし。僕が過去に撮ったラダックの子供の写真とかで、見る人に「カワイイなあ」と思ってもらえるものがあるとしたら、それは、元からかわいらしい子供にたまたま出会って、そのありのままの姿を、何も考えずに撮らせてもらっただけだ。

たぶん僕は、いつまでたっても「カワイイ」写真の撮り方がわからないままなんだろうな(苦笑)。

本を作ってナンボ

うららかな日和だが、終日、部屋で仕事。これから作る本に収録するインタビューのテープ起こしに黙々と取り組む。

一人で捌くには多すぎる作業量と厳しいスケジュールに日々追いまくられ、本当に完成するのだろうか、と途方に暮れる時も正直ある。でも、僕は今、自分が心の底から作りたいと思える本を作れているのだ。だから踏み止まれるし、作り続けられる。作りたい本のアイデアも気力も有り余っていたのに、何もさせてもらえずに苦しみ抜いた時期に比べれば、どうということはない。

やっぱり僕は、本を作ってナンボ、の人間なんだなと思う。

隙を見つけて

昨日と今日は、ずっと家で仕事。テープ起こしをしては原稿を書く、という作業のくりかえし。しかしまあ、やってもやっても終わらないという(苦笑)。夕方、きりのいいところでいったん止めて、駅前まで出かける。伸び放題だった髪を切りに、いつもの理髪店へ。

「おや、こんな時間に珍しいですね」
「隙を見つけたので‥‥」
「さては、だいぶ追いつめられてますね?」
「はあ、追いつめられてますね‥‥(苦笑)」

そんな会話をしながら、ばっさりカットしてもらう。その後、まほろば珈琲店でコーヒー豆を補充し、ラーメン屋でささっと晩飯を食べ、たかねで道明寺を二つ買う。今日のノルマを終えたら、お茶をいれて一緒にいただこう。

‥‥明日は、春の嵐が襲来するのかな?