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おいしいもの

今日は朝から晩まで、ずっと取材。朝イチで渋谷、そこから向ケ丘遊園に移動し、夜は神保町。取材件数が多い上に、移動も伴う。おまけに、春なのを忘れたような冷たい雨と風。今月に入って一番きつい一日だった。

それでもどうにか乗り切れたのは、一本目の取材の後、移動前に公園通りのマメヒコで、おひるを食べることができたからだと思う。ポット入りのコーヒーと、BLTサンドイッチ。店内はほぼ貸切状態で、窓辺から道行く人々を眺めながら、コーヒーをすすって、しばし気持を落ち着かせることができた。もし、メンドクサがってコンビニかハンバーガーですませてたとしたら、後でもっと消耗していただろう。

おいしいものって、人を支えてくれるものなのだな。しみじみうまかった。

澱が溜まる

朝からあたふたと連絡業務に追われ、昼からは、鷹の台近辺での取材。どうにか今日もやりおおせて、駅に向かって歩いていると、急に身体がだるくなり、頭がずきずきしてきた。

額を触ってみても、熱はなく、むしろ冷たいくらい。これはもう、単なる疲労だな‥‥。先月以来の取材と執筆のくりかえしで、疲れが澱のように溜まってきていたのだろう。睡眠も栄養も気を配ってはいたが、すり減る神経はなかなかリカバーできなかったようだ。

とりあえず今日は、さっさと寝る。明日は6時起きで、朝から夜まで移動しながらの取材。何とか生き延びよう。

論理と熱意

午後、八王子で取材。三鷹から電車に乗ってすぐ、取材の開始時間が一時間ずれるという連絡が届く。間が悪いったらありゃしないが、仕方ない。八王子の駅前でしばらく時間をつぶす。

取材自体は、今日はまずまずうまくいったと思う。相手はものづくりについて教える立場の方々だったのだが、何かを作ること、それを教えることへの熱意と信念のようなものが、言葉の端々からびしびしと伝わってきた。そういう言葉は生きているし、力がある。ライターとしては書きがいのある取材になった。

以前、法律を教える立場の人が、法律を勉強すれば、プロの法律家にならなくても、社会のさまざまな場面で論理的で説得力のある言葉を操れるテクニックを身につけられる、という意味のことを言っていた。それも一理あるのかもしれないが、僕にはそれがあまり響かなかった。論理があれば、人は説得できるのかもしれない。でも、論理だけでは、本当の意味で人の心までは動かせない。心を動かすのは、熱意とか、信念とか、そういう形のない、でも誰の中にもあるはずのものではないだろうか。

結局、僕らはみんな、人間なのだから。

似たような展開

午後、四ッ谷近辺で取材。準備万端で臨んだのだが、一件目の取材が先方の都合で直前になってキャンセル。その他にもいろいろあってバタバタして、どんよりした気分で、目黒での打ち合わせへ。

新宿で山手線に乗り換えようとしたら、列車がホームに停まったまま動いていない。渋谷のあたりで、線路に人が立ち入ったとか何とか。春だねえ、とか言ってる場合ではない。打ち合わせに遅刻する!

そんなこんなで、自分で何かミスしたわけでもないのに、ほとほと疲れ切って家に帰り着く。そういえば、ついこの間も似たような感じの展開、あったなあ。やれやれだ。

不安とその克服

今日はひさびさに、一日家にいられる。昼の間に原稿を書き進めた後、夕方外に出て、散髪やら晩飯やらコーヒー豆の調達やらを二時間ですませると、家に戻って執筆再開。

特に書き仕事の場合、僕は、大変な作業を後回しにするより、なるべく早く終わらせてしまいたいと思うタイプだ。しんどいなあと思う作業を先送りにしてしまうと、それがまだ残ってることの方が気にかかって、不安にかられて集中できなくなってしまう。どのみちやるんだったら、先にそういうのをさっさと片付けてしまって、本当に集中したいことに気を散らさずに取り組める状況を作りたいのだ。

しかし今は、大変な作業が、あまりにも多すぎる‥‥。本当に乗り切れるのか、不安な日々は続く。