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気持のやりとり

ここしばらく、取材で出歩いたり、写真展の会場に在廊したり、家に帰って原稿を書いたりで、あっという間に日々が過ぎていく。4月になって、ちょっと立ち止まって一息つける時間ができるかもと思っていたけど、そんな気配は微塵もない。

それでも、写真展の会場に訪ねてきてくれる友人・知人の方々と話をしたり、初対面の方々から写真の感想やラダックについての質問をいただいたりしていると、本を出すのと同時に写真展をやってよかったとしみじみ思う。目に見える形ではないけれど、こういう気持のやりとりをさせていただけるというのは、書き手としても、撮り手としても、何物にも代え難い経験だから。

次はいつこんな経験をさせてもらえるかわからないし、もう二度とないのかもしれないのだから、毎日、この感触をしっかり噛みしめながらやっていこうと思う。

朦朧としつつ

今朝は6時起き。9時から武蔵境で取材2件。終わった後に新宿に移動し、午後の取材の前にひさしぶりに麺通団でかまたまうどん。隣の席には、きゃぴきゃぴした女子高生のグループ。隔世の感……。

午後の取材が予想よりスムーズに終わったので、2時間半程度だったけど、写真展会場のリトスタに在廊。すると、去年のラダックツアーの参加者の方が一人でふらっといらっしゃってくれた。ひさびさにいろいろお話もできたし、がんばって在廊しててよかった。

家に帰ると、朦朧としながらも短い原稿をどうにか一本書き上げ、連絡業務をあれこれと片付ける。もう限界だ……しかし明日も朝から取材。毎年のことながら、今の時期はきつい。今年は他にもいろいろあるから、なおさら。

在廊することの意味

今日は今週の平日で唯一、外での仕事や用事がない日。昼に吉祥寺に行って名刺の増刷を発注し、理髪店で散髪。午後半ばから、昨日から始まった写真展の会場のリトスタに在廊することにした。

さすがに週の真ん中の平日の午後なので、お客さんはちらほらだったが、その分、持ち込んだMacBook Airでの仕事ははかどった(笑)。夕方には関健作さんが顔を出してくれて、楽しくおしゃべりさせていただけたし。

今回の写真展で自分なりに決めているのは、仕事の都合がつくかぎり、できるだけ会場に在廊するということ。僕自身がそこにいるからこそ、写真とともに伝えられることは、必ずあると思うから。

今は一年の中でも大学案件が一番立て込んでる時期だし、なかなか思うようにはいかないだろうが、仕事に支障が出ない範囲でなるべくがんばろうと思う。なので、みなさんのご来場、お待ちしています。

あれよあれよと

昨日の昼は、小石川にあるジュレーラダックの事務所に行って、「ラダックの風息[新装版]限定特典セット」の通信販売分の梱包と発送作業のお手伝い。近くのインド料理屋でテイクアウトしたカレーで腹ごしらえした後、本を一冊ずつプチプチに包んで袋詰めして、台車に積んで郵便局に運んだ。予想していたよりたくさんの事前オーダーをいただいて、今も注文が入り続けているという。ありがたいことだなと思う。

その後は急いで三鷹に引き返して、リトスタでの写真展「風息の行方」の設営作業。僕はこういう時、あーでもないこーでもないと悩んだり、段取りが悪かったりして、作業がめっちゃ遅いのだが(苦笑)、今回もミヤザキさんたちの助けを借りて、どうにかこうにか、3時間くらいで設営を終えることができた。夜は近所の居酒屋で軽く飲み会。リトスタには足しげく通ってるけど、こんな風に外で飲むのはひさしぶりな気がする。

そして今日から写真展は始まり、本も書店の店頭にだいたい並び終わった。僕は次から次へと降りかかってくる取材と原稿に追われつつ、来月と再来月のトークイベントの内容もそろそろ詰めていかなければというプレッシャーも感じている。夏からはまた、いくつかの国に出かけなければならない。いろんなことが、あれよあれよと進んでいく。一つひとつ、全力で迎え撃つしかないな。

本の旅立ち

今日は朝から夕方まで、雷鳥社の担当編集さんと「ラダックの風息[新装版]」の件で都内の書店さんにご挨拶回り。立川、荻窪、新宿、池袋、丸の内、神楽坂……。たくさん回るつもりだったけど、やっぱり全然時間が足りない。また日を改めて回らねば、と思う。

肝心の本は、すでに入荷しているところもあれば、まだ入っていないお店でも新規で注文していただけたりして、ありがたいかぎり。ラダック自体についての認知度が予想以上に高くなっていたのが意外といえば意外。特典の小冊子とポストカードも、思っていた以上に面白がっていただけて、ほっとした。打てる手は全部打つ。やれることは全部やる。やっぱり何をするにも、それが基本だ。

あの、ころんとした形の本が店頭でちょこんと平積みにされている様子は、(ほんと我ながらバカみたいだけど)自分の子供のように愛しかった。これから、いろんな人のもとに旅立っていく本たち。その先には、どんな出会いや出来事が待っているのだろう。