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新しい靴

午後、新宿に出かける。先日実家から引き取ってきた古いカメラ機材を買取査定してもらうため、西口のマップカメラへ。かなりの数だったので、バスタオルを緩衝剤にして機材をリュックに詰めて出かけたのだが、重くてへこたれそうだった。買取価格は‥‥年季が入ってる機材ばかりだったし、まあそんなものかな、という感じ。

夕方から、今取り組んでいる仕事の案件についての打ち合わせ。終わった後、桂花で太肉麺を食べ、さて帰ろうと思ったら、途中で通りがかったビルケンシュトックの店のショーウインドーにディスプレイされていたブーツに一目惚れ。ふらふらと店に入って試着してみると、しっくり馴染んでいい感じ。ええい、ままよと、思い切って買ってしまった。

考えてみると、スニーカーとトレッキングシューズ以外の靴を買ったのって、たぶん六、七年ぶりくらいだ‥‥。ビルケンシュトックなら修理やソールの貼り替えもできるし、末永く使っていけそう。大事に履こうと思う。

平日の午後

穏やかな日和。風はちょっとだけ肌寒い。今日は特に焦ってやらなければならない作業もないので、午後は外に出かけてみることにした。

駅前まで歩いていき、いつもの理髪店で散髪。それから電車に乗って新宿へ。本屋を何軒かぶらついて、「旅行人」のグジャラート特集号のバックナンバーを購入。最近、カッチの少数民族のことがちょっと気になっているので。あと、ふらっと入った無印良品で、不足気味だったTシャツや靴下を安くまとめ買い。本当は、今日は新しいジーンズでも買おうかと思っていたのだが、こまごました買い物をしてるうちに何だか満足してしまって、ジーンズ購入は順延することにした。

帰る前に、何年かぶりにアカシアでロールキャベツ定食。変わらない、懐かしい味。こういうお店も、今や東京では貴重な存在になってしまったのかなと思う。

どうということのない、平日の午後。東京に戻ってきた、という実感がようやく湧いてきた。

うなぎの夏

午後、東西線に乗って早稲田へ。太田亨さんのザンスカール写真展を観に行く。たぶん二十年くらい前の、夏のザンスカールの写真を中心にした構成。今はなかなか見られない風景や人々の様子が記録されていて、興味深かった。ご挨拶していこうかな‥‥と思ってはいたのだが、パネルの調整でかなりお忙しくされていたようだったので、結局そのまま退出。ヘタレだな、僕は(苦笑)。

どこかで晩飯を食べようと思って、ぶらぶらと高田馬場まで歩いていく。しかしこの界隈は‥‥何でこんなに、インド料理屋が多いのか。これから二カ月もインドに行くというのに、インドカレーを食ってる場合じゃない(笑)。今の季節にふさわしい和食を‥‥ということで、早稲田通りからちょっと脇に入ったところにある、一軒のうなぎ屋さんに入る。老夫婦が切り盛りしている、地味だけど落ち着けるお店。うな重に肝吸いとお新香がついて、二千円もしなかったのだが、すばらしくうまかった。こんな風にちゃんとしたうなぎを食べたのは、本当にひさしぶりだ。

ニッポンの夏、うなぎの夏。ごちそうさまでした。

緑の木陰

今日は朝から、マンションの生け垣の剪定作業が行われていた。僕の部屋は一階なので、植木職人のおじさんたちに窓の外を行き来されたり、電動草刈り機を使われたりすると、とてもじゃないが部屋にいられない。別に急ぎの仕事もないし、昼間は家で作業するのをあきらめて、外に出かけることにした。

暑い。夏が戻ってきた感じ。

リトスタに行き、ひさしぶりにランチ。ゆで豚の玉ねぎしょうゆ定食をたいらげる。盆を下げにきたホールスタッフの伊藤ちゃんから「きれいに召し上がりましたね‥‥」とお褒めの言葉をいただいた(笑)。

その後、風の散歩道を歩いて、これまたひさしぶりに井の頭公園へ。頭上高くそびえる木々の梢は、すっかり豊かな緑に覆われていて、気持のいい木陰を作ってくれていた。のんびりとベンチにもたれていると、サーッと涼しい風が吹き抜けていく。いい気持。

こんな蒸し暑い日は、外に出かけて正解。家にいなくてよかった。

名曲喫茶

昼、新宿へ。知人のライターさんと、今作っている本の打ち合わせ。

打ち合わせ場所は、新宿東口にある名曲喫茶らんぶる。店の前は何度となく通っていたので場所は知っていたが、中に入ったのは初めて。地下に降りると、入口からは想像もできない広々とした空間。特に何かがスペシャルというわけではないけれど、どこか昔懐かしい、落ちつける雰囲気。つまり、打ち合わせをするにはちょうどいい(笑)。

どうも僕は、カフェと名のつく店よりも、普通のオーソドックスな喫茶店の方が性に合うようだ。でも東京では、こういう昔ながらの喫茶店が、次々に閉店しているという残念な話も聞く。ブルータスやHanakoとかの雑誌で、レトロ喫茶店特集をやって盛り上げてくれたらいいのに。