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早足で散歩

朝、外の道路工事のドリルの音で目覚める。しつこいなあ‥‥。腹ごしらえをした後、ラジオを大きめの音量でかけてちょっとだけ騒音を紛らすというカオスな環境で執筆開始。もうやだ、こんな生活(泣)。

ある程度進めたところで、午後遅くになって舗装作業が轟音を伴って本格化してきたので、いったん部屋を離脱することにした。ヒートテックの上下を着込み、重ね着、ニットキャップ、手袋と完全防御で外出。すたすたすた、と早足で歩いて吉祥寺を目指す。最初は冷蔵庫の中を歩いてるような気分だったが、駅に近づくにつれ、だんだんあったまってきた。

ジュンク堂で夏葉社さんの新刊を見つけて買い、はらドーナッツで夜食を調達。早めの晩飯に、ひさびさに旅人の木でラーメン。日が暮れて家に着く頃には、厄介な道路工事も終わっていた。

草稿の執筆作業も、いよいよラストスパート。がんばらねば。

東京の雪

朝、何かうるさいなあと思って起きたら、マンションの窓のすぐ外で、また道路工事をやっている。ダダダダダ、と部屋の中のものが震えるくらいの振動で、ラジオの音もまともに聴こえない。こりゃダメだ、と思って、駅前までいくつか用事を片付けに出かける。帰りにスーパーで食材を仕入れ、晩飯に豚汁をたっぷり仕込む。寸胴にいっぱい作ったから、たぶん、あと二食は豚汁でいけるだろう(笑)。

晩飯の後、机に向かって仕事をしていると、暖房をつけているのに、部屋の中が底冷えしてきた。Twitterでみんなが「雪だ!」とつぶやいている。窓を開けると、直径五センチくらいの大きなぼた雪が、ぼたぼた、ぼたぼたと降っていた。地面が、生け垣が、向かいの屋根が、みるみる白くなっていく。

積もりそうだな、これは‥‥。どうなるんだろ、明日。

ジュンク堂書店新宿店

新宿界隈に出た時、僕が立ち寄る本屋といえばたいてい、ジュンク堂書店新宿店だった。

エスカレーターを上がっていくと、ゆったりと通路が取られた広いフロアに、ものすごい量の在庫を揃えた本棚がずらりと並んでいる。探している本がある時はもちろん、そうでない時も、ただ通路をぶらぶらと歩いているだけで、知らない本に出会えて楽しかった。僕が書いた本も、特に「ラダックの風息」はかなり贔屓にしていただいていて、発売から三年経った今も、面出しして置いてもらっている。

その新宿のジュンク堂書店が、三月末で閉店してしまうのだという。同店が入っている新宿三越アルコットが閉店するのに伴って、ビル全体が一括賃貸されるからだとか。一時は別の場所に移転するのか、とも言われたが、結局いい場所が見つからず、閉店ということになったらしい。

で、三越やジュンク堂が入っていたビルが何になるのかというと‥‥ビックカメラ。あとユニクロ。どっちの店にも恨みはないけど、ぶっちゃけ‥‥どっちもいらないよな(苦笑)。だって、もうあるじゃん。ビックカメラも、ユニクロも、新宿界隈にうんざりするくらい。

必要とされる店がなくなって、もういらないよという店が世にはばかる。世知辛い世の中だな。

本好きのための本屋さん

昨日の午後、電車に乗って立川へ。普段はあまり降りることのない駅だけど、今回のお目当ては、オリオンパピルスという本屋さん。今年六月にオープンしたばかりの店だが、「北欧、暮らしの道具店」の青木さんがブログで激賞していたので、行ってみようかなと思ったのだ。

オリオン書房といえば、立川界隈では知らぬ者のない書店チェーンで、出版社の書店営業さんも重点的に回るポイントにしているそうだ。他の系列店は割とオーソドックスな街の本屋さんのスタイルだが、オリオンパピルスはそれとはかなり違う。形も色もまちまちな本棚がちょっとした迷路のように配置されていて、それぞれの棚には、版元やシリーズに関係なく、考えに考え抜かれたに違いない取り合わせの本が並べられている。一冊々々の本がどんなものかを熟知した上で、「この本は面白いですよ。そして、こういう本を探しているあなたは、こんな本も好きなんじゃないかな?」と、さりげなくおすすめしてくれているような感じなのだ。

この間行った代官山の蔦屋書店が、建物の設計段階から緻密にコーディネートされている書店だとすれば、オリオンパピルスは、天衣無縫で自由な棚作りが魅力の書店といえるだろうか。本好きな人にはたまらない店だろうし、こんな書店に自分が作った本を置いてもらえるとしたら、本の作り手としてもすごく嬉しい。いい刺激をもらった気がする。

声とギターの休日

いい天気。電車に乗って都心へ。日曜なのに、まるでラッシュアワーのように人が多く感じる。師走だなあ。

渋谷のカフェ・マメヒコでコーヒーを飲み、代官山の蔦屋書店へ。この店、なかなか面白い。文学やアート、旅、料理といったテーマで緻密なコンテキストを組んだ棚作りがすごく楽しい。何となくぶらついているうちに、思いがけない本と出会えるチャンスがある。

夕方、吉祥寺まで戻ってきて、前から楽しみにしていた、キチムで開催される羊毛とおはなのカフェライブへ。お二人との距離が、ものすごく近い! こういうこぢんまりとした空間で彼らのライブを体験したいとずっと思っていた(でも東京でのカフェライブはすぐにソールドアウトしてしまう‥‥)ので、ようやく念願が叶ったというわけ。

薄暗い店内で始まったライブは、本当に素晴らしかった。声とギターだけで、あんなにも心地いい空間を生み出して、聴く人の心を穏やかにさせるとは‥‥。アンコールで、マイクなしで歌ってくれたクリスマスソング、最高だった。いろいろあった一年の終わりに、いいライブで聴き納めをすることができた。