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ダッシュ!

午前中のうちに外出して、取材へ。湘南の近くにある某大学のキャンパスに向かう。家を出てから2時間ほどかかる。最寄り駅からも歩いて15分以上。遠い‥‥。

ここでの取材は、13時30分から。だいたい1時間くらいで終わらせて、すぐに駅に戻り、唐木田にある別の大学での取材に向かう予定だった。2本目の取材の待ち合わせ時間は、16時15分。15時の電車に乗らなければ、間に合わない計算になる。

しかし、1本目の取材が思いのほか盛り上がったため、時間が大幅に押してしまった。取材を終えて外に出ると、14時45分過ぎ。このまま普通に歩いて駅に向かうと、間に合わない!

というわけで、ダッシュ! 駅までの1.5キロほどの道程を、学生さんたちが歩く間を縫いながら、すたこらと走る。必死こいたかいあって、どうにかギリギリ、電車に間に合った。ふー、やれやれ。

ここのところ、さっぱり身体を動かしてなかったけど、走ろうと思えば走れるものだな。さすがに疲れたけど。

あくせくと

昼、赤坂でガイドブックの編集者さんと打ち合わせ。週末に突貫工事でチェックした初校のゲラを渡し、細かい打ち合わせ。カバーのデザインとか、帯の文章とか、今後の段取りとか、発売前後のプロモーションとか‥‥。いよいよ大詰め、といった感じがしてきた。

近場でハンバーガーを頬張り、高田馬場へ。大学関連の案件の取材に臨む。これもまずまずうまくいった。しかし、この案件、今週の金曜と、来週の火、水曜にも取材の予定が入っている。今週末の土日月曜はガイドブックの再校チェックに充てなければならないし、ほんと、息つく間もない‥‥。あくせくしながら、一日々々を乗り切るのが精一杯。

来月は一転して、ぱったりヒマになったりするのかな。ヒマになりすぎても、それはそれで困るけど(苦笑)。

カフェテリア

早朝から、豊洲にある某大学キャンパスへ向かう。昨日と同じ案件の取材。昨日は三件、今日は五件。目が回りそうなほど忙しい。

二件目の取材が終わったところで、構内にある学食、もといカフェテリアに潜入。定食にどんぶりに麺類と、びっくりするくらいたくさんのメニューがある。生姜焼と鶏唐揚の定食を注文し、大勢の学生さんたちの間をぬって、しれっと席について、もぐもぐ。なかなかおいしい。最近の学生さんは恵まれてるなあ。

カフェテリアにいる間、とりあえず、学生のふりをしてみたのだが‥‥やっぱ無理があるか(笑)。

桜並木

昨夜はラダックをテーマにしたトークイベントにゲスト出演したりしていて、すっかりヘロヘロだったのだが、今日を逃すとゆっくり花見をする時間がないということで、眠い目をこすりつつ、出かけてきた。目指したのは国立。うららかな陽射しの下で、ずらりと並んだ桜並木が、細い枝の先までぷくぷくと白い花をつけていた。特にカメラは持って行かなかったのだが、iPhoneでもそれなりによく写る。

栄光と凋落

午後、東京国立近代美術館で開催中の、ジャクソン・ポロック展を観に行く。噂に違わぬ、すごい迫力の作品群。全体の構成や、随所に添えられた解説もわかりやすくて、とてもいい展覧会だった。

ポロックといえば、流れる塗料を画面に流し込むように描く「ポーリング」という技法を使ったダイナミックな作風で有名だが、彼がその技法を使っていたのが1947年から50年頃までのごくわずかな間だったことは、今回の展覧会で初めて知った。ピカソをはじめとする同時代の画家たちの巨大な壁を乗り越えようと悪戦苦闘を繰り返し、ついに辿り着いた、彼ならではの作風。そのまま同じ技法を使い続けていれば、もっと長い間、世間からの喝采を浴び続けられていたのではないかと思う。

でも彼は、その作風をあっさり捨て、さらに新しい技法への挑戦を始める。その挑戦は世間では受け入れられず、失意と苦悩の中で酒に溺れたポロックは、飲酒運転中に起こした交通事故によって、44歳の若さでこの世を去った。

全盛期を築いた作風を捨てたポロックの選択は、愚かなことだったのか? 彼はただ、一人の画家として、表現者として、自分自身に正直なだけだったのではないだろうか? 世間の評価など関係なく、自分が描きたいものを描く。彼の生涯は悲しい結末を迎えてしまったけれど、栄光からの凋落を怖れないその勇気は、素晴らしいな、と僕は思う。