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陣馬山〜高尾山縦走

仕事もだいぶ落ちついたし、梅雨入りする前に、もう一、二回くらい山歩きをしようと思って、出かけてきた。今回選んだのは、陣馬山から高尾山までの縦走コース。平均標高が低いのはやや物足りないが、家から近いし、縦走にすればそれなりの距離を歩けるので、夏に向けて身体を絞るにはいいかな、と考えた次第。

高尾駅北口から陣馬高原下行きのバスに乗り、学校に向かう大勢の小学生たちと一緒に小一時間。終点で降りて、和田峠に向かう道を登りはじめる。途中に看板があるところから、陣場山新ハイキングコースという細い登山道に入る。杉林の中に、ホーホケキョ、とウグイスの鳴き声が響く。行手の登山道に、木漏れ日の光がこぼれていた。

春の宴

昨日は、前の日に予約を入れておいた歯医者へ朝イチで出かける。奥歯の詰め物が部分的に欠けてしまったので、その補修に。起き抜けでいきなり歯を削られるのはかなり憂鬱だったが、まあ仕方がない。

いったん家に戻り、出版社から配送されてきたラダックガイドブックの見本誌を受け取って、すぐに出かける。代官山蔦屋書店へ。旅行書コーナー担当の方に、出版社の編集者さんと営業担当さんとご挨拶。「もう、平積みスペースを用意して待ってますよ!」と言っていただいて、恐縮至極。一人でも多くの人の目に触れるといいのだけれど。

夜は、六本木のスイートベイジルで、畠山美由紀さんのライブ「春の宴」を観る。素晴らしかった! 穏やかで、朗らかで、たおやかで、時に悲しく、でも美しく‥‥。生まれてこのかた、今まで観てきた中でも、最高のライブだったと思う。間違いなく。

いろいろなことが報われて、ご褒美をもらっているような気分になった。

緊張と弛緩

昨日の午後は、bayfmの「THE FLINTSTONE」という番組の収録のため、海浜幕張にあるbayfm本社に行った。ラダックのガイドブックの件で、話をさせていただくことになったのだ。

スタジオに入ってご挨拶をし、マイクテストも兼ねて雑談をしていると、いつの間にか収録が始まり、あうあうしてるうちに終了。もはや緊張してたのかどうかもよく覚えてないくらい、記憶が断片的(苦笑)。俺、ちゃんとしゃべれてたのかな‥‥。でも、DJの長澤ゆきさんの話術はさすがだった。人前に出たりしゃべったりする人ってすごいなあ、と改めて思う。

緊張の収録を終え、ほっとして電車に乗って都心に戻る。時間つぶしに立ち寄った神保町の石井スポーツで、あるデイパックに一目惚れ。ボレアスというメーカーのラーキンという製品で、シンプルで潔いデザインと背負い心地の軽さが理想的。これも出会いだと、即決して買ってしまった。

夜は吉祥寺で、今回のガイドブックでお世話になった旅行会社の知人の方々と飲み会。旅のあれこれを話しながら、気楽に酒が飲めて、楽しかった。昼間の緊張から解放されたのも、酒がうまかった原因かもしれない。いろいろありがたいことだなあ、と思う。

金環食

取材もなく、急ぎの仕事も特になく、こんな日は自堕落に寝坊したいところだが、世間がやたら金環食と騒いでいるので、目覚ましをセットして、早起きしてみた。

曇りかな‥‥と思ったら、一応、うっすらと日は射している。肉眼で直接見つめすぎると網膜に穴が空くかもしれないので、シャープペンの先で紙に穴を空け、ピンホールカメラの原理で影を観察。ほほう、確かに欠けている。

しばらく経つと、空がふっと薄暗くなった。最大食に達したらしい。日食というと、もっと辺りが夜のように真っ暗になるというイメージだったが、金環食は思ってたよりも明るいのだな。

その薄暗さもほどなく消え、周囲は再び朝の光を取り戻した。僕はすっかり満足して、寝床に戻って、二度寝した。

丹沢表尾根縦走

半年間の本づくりで、なまりになまった身体を叩き直すべく、丹沢を登ってくることにした。丹沢は学生の頃に何度か登った記憶があるが、それ以来とんとご無沙汰だったので‥‥二十年ぶり?(汗) はてさて、どれだけ体力が落ちてるのやら‥‥。

今回選んだのは、丹沢表尾根縦走コース。秦野からバスで行けるヤビツ峠から登りはじめ、二ノ塔、三ノ塔、烏尾山と尾根を伝って、塔ノ岳を目指す。下りは大倉尾根を一気に下って、大倉バス停から渋沢に戻るという計画だ。小さめのリュックに合計1リットルの水と、簡単な食糧、ウインドブレーカー、タオル、財布とiPhone、それからGR DIGITAL IVを詰め込んだだけの軽装備で行くことにした。

早朝の秦野駅に降り立ってみると、ものすごい数の登山客がひしめいていて、びっくり。ヤビツ峠行きのバスに乗れるのか、ちょっと焦ったが、幸い臨時バスがばんばん来てくれて、事なきを得た。

ヤビツ峠からは、一時間少々、蒸し暑い木立の間の道を登る。ふっと周囲が開け、ふりかえると、快晴の空の下に広がる緑豊かな表丹沢の山々が見えた。