夕方、コーヒー豆を買うために、外へ。
日が暮れるのが、ずいぶん早くなった。朝から降ったり止んだりの雨で、近所の公園のイチョウもずいぶん葉を散らしている。今日はまだ、雨上がりで風もぬるいけれど、たぶん明日か明後日からは、ぎゅうっと冷え込んでくるのだろう。
秋は唐突に終わりを告げ、冬の足音が、ひたひたと聞こえる。
夕方、コーヒー豆を買うために、外へ。
日が暮れるのが、ずいぶん早くなった。朝から降ったり止んだりの雨で、近所の公園のイチョウもずいぶん葉を散らしている。今日はまだ、雨上がりで風もぬるいけれど、たぶん明日か明後日からは、ぎゅうっと冷え込んでくるのだろう。
秋は唐突に終わりを告げ、冬の足音が、ひたひたと聞こえる。
打ち合わせのため、日中ずっと出歩く。年明けに計画しているイベントのことなど、いろいろ調整中。想像以上に急な展開で、すでに多くの人を巻き込みつつあるので、何とかその方々の期待を裏切らないような結果を出せるといいのだが。
それとは別に、ちょっと、というか、まったく予想もしていなかったような依頼をいただいて、少々びっくりしていたりもする。今までの自分の仕事とは、フィールドは同じでもかなり種類の違う仕事なのだけれど、うまくいけば本当に意義のある成果につながると思うので、こちらも何とか首尾よくやり遂げたいところだ。
そんな思わぬ展開の連続で、文字通り、師走間近、ばったばたである。
この年の瀬のせわしない時期に、総選挙があるらしい。たぶん誰もが「なんで今?」という気持だと思うが、各政党からマニフェストというか公約というものが発表されている。
日本でのマニフェストとは、言うまでもなく、当選したら実現させる政策をまとめたもの。有権者に対する約束である。でも、特に最近、このマニフェストは、まったくといっていいほど守られていない。野党はおろか、与党ですらまともに取り組まないどころか、反故にして正反対の政策を実行したりする。選挙の時は耳ざわりのいい言葉を並べておいて、当選したら、そんな約束事などどこ吹く風。そりゃ、誰もがげんなりして当然だ。
投票したくても、投票したいと思えるまともな政党が、正直、一つも見当たらない。投票率が下がるのもむべなるかな。というか、与党は自分たちが有利になるように投票率を低く抑えたいから、わざわざこのクソ忙しい時期に総選挙に持ち込んだふしもある。
行きますよ、投票には。国民の権利だし。行くけど‥‥誰に投票したらいいの? 消去法で選ぶしかないような選挙、いいかげん何とかしてほしい。
午後、南大沢で、ひさびさに大学案件の取材。帰りに吉祥寺で途中下車して、晩飯につけ麺を食べる。
つけ麺の麺を食べ終えた後につけ汁をスープで割ってもらう「スープ割り」というシステムを知ったのは、確か23歳くらいの時だった。今も荻窪の南口にあるはずの、丸長というお店。おひるにバイト先の社員の人たちに連れて行かれて、「ここではな、食べ終えた後につけ汁をスープで割ってもらうんだぞ」とちょっとうれしそうに教えてもらったのを憶えている。あの頃はまだ、つけ麺を出すお店はそんなに多くなかったんじゃないかな。丸長のつけ汁はとても濃厚で、スープで割ってもらったのをちびちび啜る時の充足感は格別だった。
あれから東京では、いや他の地方もか、つけ麺を出すラーメン屋さんがものすごく増えた。つけ麺専門店なんてのも当たり前。で、つけ麺のノウハウもこなれてきたのか、最近はスープ割り用のスープを魔法瓶に入れて、カウンターに並べて置いてある店ばかりになった。確かにお店側としては、いちいち客から器を受け取ってスープを足して返すより、客の側で好きに作ってもらった方が、オペレーション的には楽に違いない。客の側でも、その方が気楽でいいと思ってる人が多いのかもしれない。
でも‥‥ちょっと味気ないな、という気もする。麺を食べ終えた後、「すみませ〜ん。スープ割り、お願いします」と店員さんに声をかけるの、嫌いじゃなかったから。なじんできた儀式というか段取りが端折られてしまうのは、何だか少しさみしい。どうでもいいといえば、どうでもいいことなのかもしれないけれど。
昼、半蔵門へ。TOKYO FMの番組にゲストとして呼んでいただいたので、その収録に。
ラジオに出させてもらうのは、かれこれ二年ぶりくらいか。スタジオの雰囲気というのは一種独特なもので、普通の人間が足を踏み入れてマイクの前に坐ったら、十中八九、緊張する。案の定、やっぱり今回も緊張した。
ただ、以前の経験が少しは活きたなと思ったのは、「あ、自分、今、緊張してる」ということに考えが囚われてしまうと、本当にギクシャクとどうしようもなくなってしまうので、緊張してるかどうかということ自体、考えないようにしていたということ。その辺はトークイベントでも、あるいは割とプレッシャーのかかる条件下での取材でも、共通することかもしれない。
まあそれでも、緊張したなあ。今回はそれを振り払おうとするあまり、新橋の居酒屋でしゃべってるみたいなノリになってしまった(苦笑)。あれでよかったのかな。