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最大の懸案

午後、田町へ。いよいよ今週末に迫った「撮り・旅!」トークイベント第2弾について、運営スタッフの方々と事前の細かい打ち合わせ。まあ、あの会場でイベントをやるのは二度目だし、たぶん何とかなるだろう‥‥たぶん。

それよりも、ここにきて最大の懸案となっているのは、打ち上げの会場の確保(苦笑)。今回は何だかんだで十数名の飲み会になりそうなのだが、僕はそんな大人数で飲んだ経験が久しくないし、渋谷界隈でそういう飲み会ができそうなお店の心当たりもまったくない。渋谷のあたりは僕にとって、とにかくアウェーなのだ‥‥。

イベントの直前にして、本当は嫌いなぐるなびや食べログを読み漁っている、情けない状態である(苦笑)。

つまらなくなる街

午後、ぼうぼうに伸びた髪を切ってもらうため、三鷹の南口にある理髪店へ。

駅を抜けて階段を降り、細い道に入ると、左右に並ぶ店が、軒並み閉店してしまっている。このあたりに再開発で高層ビルが建てられるという話は、少し前から聞いてはいたが‥‥。昔ながらの喫茶店やごはん屋さんが、ひっそりと入口を閉じ、閉店のお知らせの貼り紙を貼っている。無念さのにじむその文面を見ていると、何だかやるせなくなる。

三鷹だけでなく、中央線沿線のあちこちで、似たような再開発が次々に行われていると聞く。再開発を十把ひとからげに悪いと決めつけるつもりは毛頭ないけれど、どこもかしこも、つるんときれいな外観のビルに、どこかで見たような小洒落たテナントが並んでいる街は‥‥つまらないんじゃないかな、やっぱり。少なくとも、個人的には。

本当の意味で、街を面白く、居心地よくするのは、大仰な都市開発とかではなく、一人ひとりの小さな営みなんじゃないかと、僕は思う。

走り初め

今日はひさしぶりに、自転車に乗ることにした。コースは特に決めず、とりあえず、三鷹から南へ。多摩サイまで出たら、少しスピードを出して走ってみよう、という感じで。

雲ひとつない快晴。風もそれほど強くない。冷え冷えとした空気を吸い込みながら、ブロンプトンのペダルを踏んで、川沿いの道を走る。走り初めにはうってつけの自転車日和だ。こんなに清々しい気持になれたのはいつ以来だろう。

走り初めとはいっても、去年は確か、一度も自転車に乗らなかったはずだ。東京近郊の山歩きにも一度も行けてない。本の制作や取材に次ぐ取材で気忙しかったこともあるが、結局それも言い訳だよなあ、と今は思う。

自転車も、山歩きも、今年はもっと楽しんでいかなければ。

スキップ

冷たい雨の降る朝。7時に起き、コーヒーをいれて、昨日買っておいたパンを食べながら飲む。今日は午前中から、ラジオ番組の収録だ。カフェインで頭をしゃっきりさせておかなければ。

半蔵門にあるラジオ局の前では、併設のホールで何かのアイドルのコンサートが催されるらしく、整理券待ちの長い行列ができている。あまりに雰囲気が違うので、一瞬、場所を間違えたのかと思った(苦笑)。スタジオのあるフロアまで上がり、軽い打ち合わせの後、約一時間半の収録。例によって緊張したけど、パーソナリティのお二人にも助けられて、どうにかこうにか乗り切れたような気が‥‥する。あとは、編集でどうにか‥‥(苦笑)。

今年最後の仕事を終え、ラジオ局の外に出ると、雨は止んでいた。四ツ谷まで歩き、かつれつたけだでカキのバター焼定食を食べる。至福の味。ようやく肩の荷が下りてほっとしたからか、やたらに眠い。

電車で三鷹に戻り、駅から家までの道を歩いていると、少し前を、若いお母さんと女の子が歩いていた。ぴょんぴょんとスキップしながら歩く女の子に合わせて、お母さんも、ぴょんぴょん、と時々スキップ。美しい光景だなあ、と思った。

節電って?

年の瀬ということもあって、三鷹でも、駅前や商店街にイルミネーションが灯される季節になった。僕は感受性の薄い人間なので、イルミネーションを見てもたいして何の感慨も湧かないのだが、そういえば、節電って、どうなったんだろう、などと思ってしまう。

震災が起こったのは、まだほんの三年前。あの頃、世間はとにかく節電、節電で、イルミネーションはもちろん、街灯や駅の構内の照明まで落とされていた。でも今は、そんなことなどすっかり忘れ去ってしまったかのように、むやみやたらにイルミネーションは灯され、そこらじゅうで湯水のように電気が消費されている。

日本のエネルギー事情がこの三年間でそんなに好転したとも思えないのだが、みんな、その辺はどう思っているのだろう。日常の中で電気の便利さに溺れているうちに、僕たちは将来、誤ってはいけない判断を誤ってしまうのではないか、という気がしてならない。

それで効果があるかどうかではなく、使わなくてもいい電気は使わないようにする、という気持を一人ひとりが持つことに意味があるのかな、と思う。