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妹の上京

昼、妹からメッセが届いた。修学旅行の引率(妹は地元岡山の高校で教師をしている)で昨日から東京に来ていて、今日は生徒たちは自由行動で自分は夕方までヒマなので、仕事の都合がつくなら、新宿でお茶でも飲まないか、と。

外を見る。すごい雨。ほとんど嵐。この雨の中を新宿まで出てきて、自分のヒマつぶしに付き合え、と。我が妹ながら、どうかと思う(苦笑)。

少々濡れてもいい服を着て、日本野鳥の会の長靴(去年の秋、南東アラスカに行くために買った)を履き、えっちらおっちら、新宿へ向かう。紀伊国屋書店で妹と落ち合うと、腹が減ってるというので、アカシアでおひる。その後は、伊勢丹の地下などでおみやげを買うのに付き合ったり、タカノフルーツパーラーでパフェを食べるのに付き合ったり、ブルーボトルコーヒーでコーヒーを飲むのに付き合ったり……結局、夕方まで付き合うことになった。

修学旅行の引率の仕事は、何気にいろいろ手間がかかるらしい。会っている最中にも自由行動中の女子生徒から「滑って転んで服が濡れたから、着替えに宿に戻りたい」と半ベソで電話がかかってきたり(笑)。昨日の夜は、ホテルのドアで顔面強打して流血した子もいたらしい。若いって大変である。

……まあ、今日に関しては、こっちもたいがい大変だったけど(苦笑)。疲れた。今日やるはずだったインド旅の荷造りは、明日にしよう……。

さすがに眠い

昨日は午後から渋谷で、夏のスピティツアーとザンスカールツアーの細かい打ち合わせ。いろいろ確認できたし、現地の貴重な資料もいくつかお借りできたので、ありがたかった。その後、夕方から綱島のポイントウェザーで飲み会。これも楽しい時間だった。

帰りはそこまで遅くならなかったものの、家に戻って雑用を片付けたりしてるうちに、寝たのは夜の2時過ぎ。今日は朝イチで大学案件の取材が入っていたので、3時間くらいの睡眠時間で起きなければならなかった。さすがに眠い。取材先は新宿から小田急線で1時間以上離れた場所なのだが、うっかり熟睡すると小田原まで行ってしまいかねないので、音楽を聴きながら我慢。駅前のマクドナルドでコーヒーを飲んでカフェインをキメ、どうにか取材を乗り切る。

しかしまあ、疲れた。今夜は、たっぷり寝よう……。

清澄白河で深川めし

先週の土曜は、夜から渋谷で「タレンタイム」を観る前に、清澄白河のあたりを少し散歩した。

清澄白河の駅で降りたのは、たぶん初めてだと思う。まったく土地勘もイメージもなかったのだが、背の高い建物があまりなくて、空が広々と見えるなあ、というのが第一印象。昭和の頃の雰囲気を残す街並には、どこかしらモダンな香りも漂っている。少し前にオープンしたブルーボトルコーヒーは、清澄白河の名を世間に知らしめるきっかけになったが、それ以外にも感じのいいコーヒー豆の焙煎屋さんが、この街にはあちこちにある。ベーカリー、洋菓子店、ワイナリー、ビアバー。古い建物をうまく改装して造られた、新しめの店も結構多い。

映画を観る前の腹ごしらえに、たまたま通りがかった深川釜匠という店に入って、深川めしを食べる。深川めしには、アサリやネギを煮込んだものの汁かけごはんタイプのものと、アサリの炊き込みごはんタイプのものがあるそうだが、この日食べたのは炊き込みごはんタイプ。「うそっ?!」というくらい大量のアサリが混ぜ込まれている。ボリュームたっぷりだけど、あっさりしていて、とてもうまかった。卓上に無造作に置かれているサランラップの箱が謎だったのだが、聞くと、深川めしを食べ切れなかった人が、余った分をラップに包んで持ち帰れるようにしているそうだ。

知らない街を歩くのは、やっぱり面白い。今度来る時は、汁かけごはんタイプの深川めしも試してみたいな。

アトレやディラよりも優先すべきこと

午後、八王子で大学案件の取材。駅からさらにバスで移動した場所だったので、何気に遠かった。帰りに煮干しラーメンを食べ、中央線で帰路につく。

武蔵小金井駅だったか、発車しかけた電車が急停止した。人身事故だろうか、と不穏な想像が頭をよぎったが、反対側の空のプラットフォームから誰かが線路に転落した、とのアナウンス。何が原因だったのかはわからないし、怪我されていたかもしれないが、とりあえず、ほっと安堵する。

ここ何年かの間に、中央線の各駅は、一つの設計図をコピー&ペーストしたかのように、どこもかしこも同じような佇まいになり、アトレやディラという名前の同じような商業施設がくっつく形になってきている。それはそれで別に悪くはない(かといって別に良くもない)が、そういう駅や商業施設の改装よりも先に、各駅のプラットフォームにホームドアを設置するのを優先すべきではないだろうか。中央線は昔から、人身事故や飛び込み自殺の多い路線だ。ホームドアがあるだけで、どれだけの命が失われるのを食い止められることか。

最近では、列車の1両あたりのドアの数が異なっても対応できるような新しいタイプのホームドアも登場しつつある。商業施設よりも何よりも、まずは人命を守ってほしい。

初夏の土曜日

昨日は梅雨っぽい天気だったが、今日は昼から晴れて、風も吹いて爽やかな日になった。

午後、広尾で昨日から始まった吉田亮人さんの写真展へ。今日は会場で吉田さんと石井ゆかりさんとの対談があるとのことで、すべり込みで拝見させてもらった。先日のKYOTOGRAPHIEで吉田さんが発表した「Falling Leaves」の制作過程の話も。写真家をやめようと思ったほど悩み抜いた末、写真家として、人としての原点と、これからの道を見出した吉田さん。大きな一歩を踏み出されたのだな、と思う。

その後、神保町に移動して、スヰートポーヅで餃子中皿定食をたいらげ、少し書店街をぶらつき、夕方から岩波ホールでチベット映画「草原の河」を観る。山あり谷ありの大感動作とかではないけれど、静かで、しみじみ、じんわりとくる映画だった。標高の高い場所が、少し恋しくなった。

……まあ、あと1カ月後には、行くんだけども。そう考えると、それはそれで、何だか茫然としてしまう。