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めんどくさかった

昼から夕方にかけて、有明で大学案件の取材。

取材と取材の間が2時間以上空いてしまって、学食で何か食べて時間をつぶそうかと思ったが、学食も売店も閉まっていたので、ヴィーナスフォートの方まで歩いてみる。行くのは初めて。やたらだだっぴろいショッピングモールという印象。何か軽く腹に入れられればどこでもよかったので、最初に目についたロッテリアに入る。

特に混んでもいなかったが、大きなテイクアウト注文でも入っていたのか、レジもキッチンも妙にわちゃわちゃしている。とりあえず、エビバーガーとコーラを注文。結構待たされてからトレーを渡され、一人席を探して座り、食べようとしたら、エビバーガーではなく、チーズバーガーを渡されていたことに気付く。レシートを見ても、確かにエビバーガー。こんなダイナミックな間違い方、するんだ……。

……まあいいか。今からクレームつけても、また待たされるだけだし。正直、エビでもチーズでも、他の何かでも、どれでもよかったし。とりあえずめんどくさかったので、そのままチーズバーガーを食べ、何も言わずに店を出た。

……ひとことでも、何か言った方がよかったのかもしれない。別に怒ってはいないので、「次から注意してくださいね」くらいの単なるフィードバックとして。なんかでも……とにかく、めんどくさかった。

というわけで、しばらくロッテリアには、行かないでおこうかと。めんどくさいんで(苦笑)。

なごり雪

昨日の昼は、リトスタで今週から始まったタイ写真展のオープニングパーティー。そろそろ会場に向かうか、と支度していた時、ふと窓の外を見ると、景色が真っ白に。雪、というか、吹雪? びっくりするくらい降っている。

よりによってこのタイミングで、なんてこった……と頭を抱えながら、ともかく傘をさして出かける。歩いてくうちに、傘がどんどん、雪でずっしり重くなる。春分の日なのに。タイ写真展のオープニングなのに。雪かよと。

どうにかこうにか会場入りして、今日はもう誰も来ないかも……と鬱な気分になっていたのだが、みなさんとても良い方々ばかりで(感涙)、遠くからはるばると集まってきてくださった。こんな雪の日にこういう写真見ると、なおさら南国に行きたくなるよね! みたいなノリで。ごはんもたらふく召し上がっていただけて、ほんと、ありがたやである。

しかしまあ、なごり雪にしてもさあ……。おかげで、たぶん一生忘れられない写真展のオープニングになった。

まだ春じゃない

仕事に追われてあくせくしてるうちに、いつのまにか、ずいぶん暖かくなってきたような気がする。寝床に湯たんぽを仕込まなくても眠れるようになったし、台所で洗い物をする時にお湯を使わなくても平気になった。仕事机の下に置いているオイルヒーターも、つけている時間がだいぶ短くなった。

今日は渋谷にウォン・カーウァイの「欲望の翼」を観に行ったのだが、気の早いことにもう半袖で歩いている人も見かけた。映画を観た後にオープン・エアのビアバーで一杯ひっかけたりもしたが、このくらいの気温だと、外で飲むビールもずいぶんうまく感じる。

でも、まだ春じゃない。少なくとも僕にとっては。火曜日からの1泊2日の長野出張、予想最高気温は、1日目が5℃、2日目が7℃。普通に厳寒期装備が必要だ。まだ春じゃない。

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タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる」「詩集 小さなユリと」読了。どちらも、本をつくる仕事を選んだ自分の人生に、勇気を与えてくれる本だった。

三寒四温と言われても

いきなり、時間が真冬に巻き戻ってしまったかのような寒さ。雨とも言えないほどの小さくて冷たい雫が、ぽたり、ぽたりと、ジャケットの表面で音を立てる。

午後、調布で大学案件の取材。割とすぐに終わるはずが、先方の都合などで思いのほか長引いた。終わった頃にはすっかり真っ暗。あいかわらず雨は冷たい。駅前で煮干しラーメンを食べ、ちょっとほっとしてから、出発間際の三鷹行きバスに飛び乗る。何だろう、今日はそんなにたいしたことないはずなのに、妙に疲れている。

明日の午後も大学案件の取材だ。今年もまたこの季節がやってきたなという感じ。自分の新刊の校了作業もこれからだし、うっかり体調を崩さないように、気を引き締めていこう。

年相応の酒

昨日の夜は、吉祥寺にあるスコティッシュパブで、ひさしぶりにウイスキーを飲んだ。タリスカーと、マッカラン。それぞれロックでシンプルに。タリスカーの、鼻に抜けるスパイシーな香り。そしてマッカランの、舌を包み込むようにまろくて華やかな味。

僕は、肝臓の強さ的には、人並みかそれ以上に酒は飲める方だ。でもウイスキーは、ごくたまに飲むことがあったくらいで、普段はもっぱらビールにしてしまっていた。無駄にイキがってた二十代の頃も、せいぜいバーボンのジャック・ダニエルをロックで飲む程度だった。

ウイスキーに手が出なかったのは、もちろん値段的な理由もあったのだが、どこかで「自分にはまだ早い、似合わない」という意識があったのかな、と今になって思う。まあでも、僕も年齢だけはもうすっかりおっさんだ。バーカウンターでウイスキーをちびちび啜っても、誰も何も言わないだろう。

……いや、それでもまだ、貫禄不足か?(苦笑)