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タイな気分

春がだいぶ落ち着いて、日射しが高くなって、ちょっと蒸しっと感じるような季節。何だか無性にタイ料理が食べたくなった。

そうはいっても、まさにこの週末に代々木公園で開催されているタイフェスティバルの大群衆の中に割り込んでいく気力はない。家から徒歩20分の吉祥寺にある老舗アムリタ食堂で、まだ混んでいない夕方頃から、のんびりと料理をつつく。

そんなに特別なメニューを頼むつもりは、最初からなかった。パッタイとか、ヤムウンセンとか、魚のすり身揚げとか、昨年秋のタイ取材の時、毎日のように食べていたおなじみの料理。小ぶりな瓶からコップにビールを注いで、ちびちびと飲んだり食べたりするのが、何だかとても気持いい。

料理には、それにふさわしい気候というのがあるのだな。かの地には、今年の秋も再び赴くことになりそうだけど。

「地球の歩き方 タイ 2014〜2015」

「地球の歩き方 タイ 2014〜2015」2月7日(金)発売の「地球の歩き方 タイ 2014〜2015」で、データ取材と撮影の一部を担当しました。僕が主に関わっているのは、タイ北部と中部など。改訂版なので、写真は前年版で使われていた別の方が撮影されたものと混在していますが、巻頭の総トビラとグラビアの一部、章トビラの写真など、実はところどころで撮ってるということで(笑)、よろしくお願いします。

旅のアナログ志向

先日、近くの銀行でVisaデビットカードを新しく作った。前にも書いたが、これまで海外取材の時に利用していたアメリカン・エキスプレスのトラベラーズ・チェックが、来年三月末で日本国内での販売を終了することになり、その代わりに取材費を持ち歩く(フリーランスの身分でも取得可能な)方法として、なかばやむを得ず。

やむを得ず、というのは、未だに僕は、カードを積極的に利用することには気が進まないのだ。日本国内の実店舗で使うのは安全かもしれないが、海外では、そのへんの一般の店だと、こっそりスキミングされちゃうんじゃないかと疑心暗鬼になってしまう。現にこの間、旅の経験豊富な知人が、バンコクで使ったカードをスキミングされて、帰国後にそのカードがタイでさんざん使われてしまっているという報せが届いたそうだし。正直、自分の場合は、銀行のATMでのキャッシングくらいしかする気になれない(苦笑)。

カードがいらないというわけではないけれど、それに押しのけられる形で、トラベラーズ・チェックというアナログだけど安全にお金を持ち歩ける手段が消えていくことには、やっぱり不安を感じざるを得ない。二重三重のバックアップを用意できれば、安全性もそうだけど、精神的にもずっと安心して旅ができるだろうし。

まあ、何だかんだで、こと旅に関しては、僕はアナログ志向なんだな。

取材経費の計算

終日、部屋で仕事。今日のタスクは、タイ取材の取材経費の計算と領収書の整理。

取材期間中、何にいくら遣ったかということについては、タイにいる間に毎晩ノートに整理して書き留めておいたのだが、今日はそれを、エクセルでこしらえた一覧表に一つずつ番号を振って入力して、それに対応する領収書やレシートをA4の紙にホチキス留めして番号を振っていく作業をした。これが、やたらめったら時間がかかる。何しろ、領収書もレシートも、大半がタイ語(苦笑)。一目見たくらいでは何のレシートだか皆目見当もつかないので、目を凝らして日付や金額を頼りに見つけ出さなければならない。結局、昼過ぎから始めたのに、夜中近くまでかかってしまった。

ともあれ、これでもろもろ準備は整った。タイの仕事、決着間近。

ワット・ロン・クンとバーンダム

池にその姿を映すワット・ロン・クン

タイ北部の街チェンラーイの郊外に、最近、多くの人々から注目を集めている二つの場所がある。「チェンラーイのブラック&ホワイト」と呼ばれるこれらの場所に共通しているのは、タイを代表する著名な芸術家によって作られた、いや、今なお作り続けられている「作品」であるということだ。