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気温差

昨日の夜は10時間くらい、たっぷりと寝た。目が覚めると、外は冷たい雨。やれやれと思いながら、傘をさして、昼に食べるパンを買いに行く。寒い。気温は12、3℃くらいだろうか。一昨日までのタイとの気温差、20℃以上。

毎年のことながら、タイはとにかく暑かった。10月は乾季に入りはじめるので、空気は少しカラッとしているのだが、それでも昼の間、ぎらぎらと太陽が照りつける中をカメラバッグを担いで歩き回るのは、かなりしんどい。地元の人たちはみんな日陰で昼寝とかしてるのに(笑)。4週間の間、ずっとTシャツと短パンとサンダル。毎日毎晩だくだくに汗をかき、身体中の汗腺は開ききってザルみたいになってたと思う。

そんな状態で、いきなりこの気温差。僕的には、もうすっかり冬ってことで身構えようと思う。風邪をひかないようにせねば。

長い夏の終わり

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約4週間のタイ取材を終え、今朝、東京に戻ってきた。

洗濯機を回しつつ部屋中に掃除機をかけ、荷物を片付けながら、合間に写真のデータをバックアップしたり。頭はぼーっとしているが、そんなに眠いわけでもない。とりあえず、ほっとしてるというのが正直なところ。スピティ、ラダック、南アフリカ、そしてタイ。6月下旬からずっと続いていた旅から旅への日々、長い長い夏が、ようやく終わったような気がしているから。

前から予定していた仕事もあれば、旅の間に新しく入ってきた仕事もあるので、なかなかゆっくり休むわけにもいかないけど、まあ、がんばります。

上の写真は、泰緬鉄道のタムクラセー桟道橋(旧称アルヒル桟道橋)にて。

旅の先にあるもの

また、旅に出る時が来た。明日からタイへ、約4週間。

僕にとって、旅をするという行為自体は、テーマでもなく、こだわるべきことでもない。旅に出て、どこに向かうか。そこで何をするか。旅の先にあるものの方が僕にとっては大切だ。今回のタイへの旅の先にあるものは、とりあえず日々膨大な量のリサーチと撮影のノルマなわけだが(苦笑)、密かに「ここは個人的にもこだわって撮ってやろう」と考えてることも少しはあるので、そういう愉しみも忘れないように旅をしてこようと思う。

帰国は11月1日(日)朝の予定です。ではまた。

いってらっしゃい

昨日の夕方、三鷹南口にある理髪店へ。1カ月ぶりの散髪。

この理髪店には結構昔から、1、2カ月に一度くらいお世話になっているのだが、数年前から「仕事でしょっちゅう海外に、しかも結構エクストリームなところに行ってる人」という認識をされるようになった。そりゃそうだ。しばらく顔を見せないと思ったら、日焼けして頰のこけた顔とぼっさぼさの頭で現れるのだから。

「この間はどこに行ってたんでしたっけ? アフリカ?」
「そうです。ライオンとお近づきになってきました」
「ははは。今日はどうします? 涼しくなってきたから長めに残しときます?」
「いえ、来週から1カ月ほどタイに行くので‥‥夏仕様で短くしてください」
「また行くんですか。ずっと日本にいないですねえ」

お会計を終えて店を出る時、「いってらっしゃい!」と後ろから声をかけてもらった。いってきます、そろそろ。

旅の足音

冷たい雨の一日。夏はもう、すっかり終わってしまったようだ。

終日、家で仕事。超特急で書いて納品した南アフリカの取材記事は、特に大きな問題もなさそうで、ほっとした。たぶん来月かもうちょっと先に、某誌Webサイトに短期連載で載る予定。今日は再びタイ取材の準備に取りかかる。現地の関係者と連絡を取ったり、取材スケジュールを細かくいじったり、グラビアのレイアウトラフを考えたり‥‥。

次の旅の足音が、ぱたぱたと近づいている。この時期のタイ取材は今年で3度目だから、とりたててわくわくというわけでも、さりとて億劫というわけでもないけれど、日々休みなく捌かなければならないノルマの膨大さを考えると、毎度のことながら茫然としてしまう。取材への集中力だけでなく、体調管理や、旅をする中での安全管理にも気を抜けない。いつのまにか、そういう日々を送ることが僕の生業になってしまったようだ。

旅の足音を聞きながら、ふうっと息をついて、キーボードを叩く。