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キャンパスライフ

取材のため、朝から出かける。総武線から埼京線、そして宇都宮線に乗り換え、辿り着いたのは東大宮。ここにある大学のキャンパス内で、インタビューの仕事があったのだ。

ほんのりと春色に染まった空の下、新入生らしいたくさんの学生さんたちが、キャンパスの中を行き来している。生協前で売られている新学期の教科書。学食の前にずらりとできている行列。どの科目を履修するか、きゃぴきゃぴと話し合っている女の子たち。取材の合間、ベンチに腰掛けてハンバーガーを頬張りながら、そんな光景を眺める。

キャンパスライフって、こんなにもフレッシュでみずみずしいものだったのか‥‥。とうの昔に忘れてしまったというか、そもそもそんなキャンパスライフを味わえていたかどうかさえ疑わしい。人間、楽しめる時に楽しんどかなきゃダメだな。

‥‥まあ、あと二カ月も経てば、このみずみずしさも、倦怠感に取って代わられるのだろうけど(笑)。

ずんずん歩く

一昨日、昨日と出歩いて疲れが溜まっていたのか、昼頃まで爆睡。どうにか起き上がって、おひるにラーメンを作り、ガイドブック関連のチェック&連絡業務や、明日から立て込んでる取材の準備をする。

夕方、ちょっと時間に余裕ができたので、この間からボタンが取れそうになっていたコートを修理に出すため、歩いて吉祥寺へ。今日は暖かい。アイスでも食べたいような日和だ。コートを詰め込んだトートバッグを担いで、ずんずん歩く。歩いていると、頭の中でこんがらがっていた考えが、一歩踏み出すたびにほぐれていくような気がする。

30分ほど歩いて、吉祥寺着。コートを修理に出した後、井の頭公園をぶらぶら歩く。桜の花は満開を少し過ぎかけたところで、真っ白な桜の天蓋の下を歩いているような気分。公園にいる人の8割はヨッパライだ(笑)。

まめ蔵でポークカレーを食べ、またもずんずんと歩いて、家を目指す。行手の西の空が、淡い暮色に染まっていく。

桜並木

昨夜はラダックをテーマにしたトークイベントにゲスト出演したりしていて、すっかりヘロヘロだったのだが、今日を逃すとゆっくり花見をする時間がないということで、眠い目をこすりつつ、出かけてきた。目指したのは国立。うららかな陽射しの下で、ずらりと並んだ桜並木が、細い枝の先までぷくぷくと白い花をつけていた。特にカメラは持って行かなかったのだが、iPhoneでもそれなりによく写る。

暴風一過

昨日あたりから「火曜は大荒れの天気になる」という話をテレビやネットで見ていて、「まあ、そんなにたいしたことないだろ」と思いつつも、今日は午前中のうちにスーパーで買い物を済ませてしまう小市民。食糧もビールも十分。ひきこもり準備は万端だ。

「たいしたことないだろ」と思っていた悪天候は、いやいや、たいしたことあった。午後から夜にかけて、ゴォーッと轟くような暴風が窓の外を吹き荒れる。暴風警報? 竜巻注意報? 仕事のメールのやりとりをしていた出版社の編集者さんたちにも、早々に帰宅命令が出たらしい。ツイッターでも「電車が混み過ぎてて乗れない」「あっという間に全身びしょ濡れ」と、阿鼻叫喚のツイートが連なっていく‥‥。

‥‥すんません、ずーっと家でぬくぬくと仕事してて。おや、止んだかな? 雨。

春のホロにが

今週初めに取材した件の執筆を進める。ボリュームがそれほど大きくないので、夕方までにはだいたいメドがついて、ゆったり気分。ここのところ手抜き気味だった自炊を、ひさびさにしっかりやってみることにした。

友人たちとのアフリカ旅行帰りの母が、菜園で採れた野菜を送ってきてくれていた。その中に菜の花(といっても正確にはチンゲンサイの菜の花)が入っていたので、これをシンプルにおいしく食べてやろうと思い立つ。フライパンにオリーブオイルを熱し、スライスしたニンニクを入れて香りを移し、刻んだベーコンと菜の花を投入し、じゃじゃっと強火でさっと炒めて、どんぶりによそった炊きたてごはんの上に、どーんとのっける。仕上げに醤油をちょろっと回しがけて完成。「しっかりした自炊」と呼ぶにはほど遠い簡単さ(笑)。

しゃっきり炒めた菜の花は、どこかホロにがくて、それが何ともいえずうまい。苦味をうまいと感じるようになったのは、いつからだったのだろう。子供の頃は、菜の花を進んで食べようなんて、思いもしなかったのに。