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霧雨の日

朝から駒沢で取材。窓から見える雲行きは怪しいが、降ってないのかな、と思って玄関を開けたら、細かい霧雨が音もなく降っていた。

取材先までの電車は軒並み遅延。駅から小走りに駆けて行って、待ち合わせ時間ギリギリにどうにか到着。取材自体はまずまず首尾よくこなせたが、終えてビルの外に出たら、どしゃ降り。こういう日は地味に疲れる‥‥。

帰りに中野で途中下車して用事を片付け、三鷹駅から家までの道程を歩く頃には、雨はまた霧雨に変わっていた。家に着くと、ジーンズから上着やシャツまで、全身、じっとり。やれやれ。

春から夏へ

昼、ふらりと出かける。長袖シャツ一枚だけなのに、何だか暑い。Tシャツでもいいんじゃないかと思えるほど。

電車を乗り継いで、九品仏のD&DEPARTMENTへ。時間をかけて日用品をあれこれ物色した末、スガハラのロックグラスを色違いで二つと、白山陶器のひめとんすいを購入。階下のカフェでアイスコーヒーとチーズケーキ。

九品仏の駅まで歩いて戻ると、学校帰りの女子高生たちがプラットホームできゃいきゃいとはしゃいでいた。みんな白い半袖の夏服。そっか、もう衣替えの季節なのか。ついこの間、冬物のコートをクリーニングに出したばかりだと思ってたのに‥‥。

帰りに代官山の蔦屋書店に寄り、本を眺めつつ、あれこれ考えごと。本の企画を考えるには、本屋でぶらぶらするに限る。それから渋谷まで歩き、電車で三鷹まで戻り、先週ソール貼り替えに出していたビルケンシュトックのサンダルを引き取る。まるでヴィンテージ加工した新品のサンダルのようになっていて、かなりうれしい。

そんな、どうということのない一日。

春は過ぎ行く

午後、池袋で取材。今日は一件だけだったので、さくっと終わった。電車で三鷹まで戻ってきたのもまだ早い時間。髪の毛がぼさぼさに伸びていたことを思い出し、駅の近くの理髪店へ。頭が軽くなって、さっぱりした。

家に戻る前に、ひさびさにたかねをのぞく。商品棚の中に、道明寺と柏餅が並んでいる。どうしようかなと思ったが、持ち帰りで道明寺を二つ注文。するとお店の人が「よかった、道明寺、今年は今日の分で終わりなんですよ」と。夜のテープ起こし作業の後にいただくことにする。

桜が散って、道明寺が終わって、いつのまにか、春は過ぎ行く。ぼやぼやしてると、見失ってしまうもの、忘れてしまうこと、たくさんあるのかもしれないな。

菜の花炒めのっけ丼

今日は一日中、自宅作業。書かなければいけない原稿は、文字通り山のようにあるけれど、こういう時に焦ってバタバタしても仕方ない。やるべきことを一つずつ、淡々と進めていくだけだ。

まずはゆっくり寝て起きて、おひるを食べてコーヒーを淹れ、昨日届いた亡命チベット人の歌のCDを聴きながら、明日の取材の準備をする。夕方、近所のスーパーに行って、当面必要な食材をまとめ買い。野菜売場に三鷹産の菜の花があったので、晩飯はそれをソーセージとニンニクと一緒にオリーブオイルで炒め、塩こしょうとゆずぽん少々で味付けして、ごはんの上にのっけてどんぶりに。単純だけど、うまい。毎年この時期になるとよく作る、春ならではの味。

ここしばらく、なかなか料理する時間も取れなくて、ありあわせのものや適当な外食ですませていたけれど、簡単でもちゃんと自炊した料理を食べると、身体がしゃんとする気がする。食べるのは大事だな、ほんとに。

八重桜

朝から夕方まで、豊洲で取材。一日で四件の取材となると、さすがにきつい。最後の方になると、「あれ、最初の人に何聞いたっけ‥‥?」てな感じで、モーローとなる(苦笑)。行きも帰りもラッシュアワーにぶつかって、帰りはずっと立ちっぱなしだったのもしんどかった。

それでも思うのは、天気がいいと、こんなにも気が楽になるんだな、ということ。今日は本当にうららかな日和で、取材の合間に広場でベンチに坐っていると、背中を暖めてくれる日射しが心地よかった。歩道沿いの並木の梢には、八重桜がもこもこと咲いていたっけ。

今日もどうにか乗り切った。明日は一日、家で原稿の執筆にあてられる。よっしゃ。