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冷や奴とごま油

終日、部屋で仕事。一昨日と昨日の取材の疲れが意外に抜けなくて、あまりはかどらず。

夕方、晩飯の食材の買い出しへ。十日後にはインドに発つので、あまりあれもこれもとは買い込めない。主菜は惣菜のコロッケにするとして、副菜は‥‥冷や奴にしようかな、と小さめの豆腐を買う。

冷や奴、別に特別な食べ方はしない。おろししょうがと刻みネギ、かつお節をたっぷり載せ、ごま油を少々たらし、醤油を回しがけ。以上。こういう普通の冷や奴が食べたかった。うまし。

もうすぐ、こういうのも当たり前に食べられなくなるのだな‥‥。マサラ。マサラの日々が。

南風荘ビール

終日、部屋で仕事。先週取材した分の原稿は、どうにか形になってきたので、ひと安心。

風呂の後、ビールを飲もうと思ったが、こんな暑い日には気分を変えて、南風荘ビールを作って飲もうと思い立つ。要するにビールをグレープフルーツジュースで割ったものなのだけれど、特に暑い時にはさっぱり飲めて、うまかったりする。

南風荘ビールはもともと、高山なおみさんも関わっていた吉祥寺の名店KuuKuuのメニューだったそうだ。その後は国立のニチニチや国分寺のトネリコに受け継がれたが、トネリコは閉店してしまったし、今、南風荘ビールという名前で飲めるお店は、ニチニチのほかにどこかあるのかな。

そう思うと、何だかちょっと、ほろ苦い味。

ゲリラ豪雨

昼、打ち合わせのため、築地へ。

家を出て、三鷹駅まで15分ほどの道程を歩いていると、北西の方角からみるみるうちに空が暗くなり、風が湿り気を帯びてきた。あ、やばいかも、と感じて、最後は小走りで駅舎に駆け込む。改札を通ってプラットホームに出ると、ものすごいどしゃぶり。これじゃ傘があっても何の役にも立たないだろう。危なかった‥‥。

しかし、問題は打ち合わせ場所の築地に着いてからだ。そっちでもこんなどしゃぶりなら、小さな折り畳み傘で突っ切らなければならない。電車に乗り、iPhoneでアメッシュを見ると、「猛烈な雨」を示す真っ赤な帯が東京上空を東へと動いている。打ち合わせ時刻もあるから、止むまで雨やどりというわけにもいかないし‥‥。

半ば観念して、築地駅から地上に出ると、意外なことに、雨はほとんど降っていなかった。ほんとに局地的なゲリラ豪雨だったようだ。しかし最近、変な天気が続いてるなあ。

天気予報は雨

今日は午前中に五反田、午後は麹町で打ち合わせ。暗い空に吹きすさぶ不穏な風。天気予報は午後から雨、かなり本降りになるとか。「しっかりした傘を持ってお出かけください」というので、折り畳み傘ではなく、大きめのビニール傘を手に持って出かける。

一件目の打ち合わせを終え、移動時間の合間にハンバーガーをほおばり、二件目の打ち合わせへ。空模様は見るからに怪しげで、生ぬるい風が肌にべとつく。帰りは本降りの雨だろうな‥‥と覚悟していたが、意外にも、二件目が終わって外に出ても、雨粒はまだ落ちてきていない。

いつもなら、帰りに寄り道して早めの晩飯でも食べるパターンなのだが、それで昨日みたいに大雨に降られたら難儀なので、四ッ谷から中央線で一直線に三鷹へ。駅からもせかせかと早足で歩き、途中のスーパーで晩飯用の惣菜を買い、無事に帰宅。

‥‥で、今、夜の八時半。まだ、雨も何も降ってない。濡れずにすんだのはよかったけど、朝から晩まで一日中、邪魔なビニール傘をただ無駄に持ち歩いてたのが悲しい(苦笑)。昨日といい今日といい、天気予報、さっぱりだな。

雨やどり

午後、夕飯を作るのに足りない食材を買いに、近所のスーパーへ。会計を終えて外に出ようとしたら、空は真っ暗、いきなりのどしゃ降り。

いったん小止みになりかけたところで家まで帰りかけたが、途中でまた雨が激しくなった。小さな商店街のアーケードの下で、しばらくの間、雨やどり。雨はさらに強さを増し、アスファルトの表面を雨水が川のように流れ、しぶきがはじける。軒先に干しておいた洗濯物が心配になるが、この雨ではどうしようもない。

目の前の道路を、背中を丸めて自転車で猛スピードで突っ切っていく人や、すっかりあきらめきって、傘もささずにずぶぬれで歩いていく女子中学生二人や、いろんな人が行き来していく。僕の隣で同じように雨やどりしていた若い母子も、意を決したように小さな傘をさして雨の中に出て行った。

雨やどり。何もせず、ただ降りしきる雨を眺める時間。でも、これは無駄な時間だろうか。もしかすると、日々の中で忘れてしまいがちな、穏やかな気持を思い出すことのできる時間なのかもしれない。雨の匂いをかぎながら、ぼんやりとそんなことを思った。