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自分に自信を持つ方法

昨日のクリスマスイブの夜、J-WAVEで毎年放送されている沢木耕太郎さんの番組「MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ」を聴いていた。

この番組の中では、毎回何人かのリスナーと沢木さんが電話でやりとりするのが恒例になっている。その中で、就職活動中の大学生の男の子が「自分に自信を持つにはどうすればいいですか?」という質問をしていたのだが、沢木さんはそれにこんな風に答えていた。

「僕には、ある一点においてだけ自信を持って言えることがあります。それは、自分の仕事に関しては、絶対に手を抜かないでやってきたことです」

そうだよな、と思う。沢木さんはもちろんのこと、僕みたいな物書きのはしくれでも、もし手を抜いてしまったら、その結果は自分の名前と一緒にずっと残ってしまうのだ。自分の心の中で消えない呵責としても。

才能もセンスもアイデアもテクニックも、本当にきつい正念場では、自信のよりどころにはなってくれない。それまでに手を抜かずに丹念に積み重ねてきたものだけが、ほんのわずかな自信を持たせてくれる。

僕は、今まで自信らしい自信を持てたためしがないけど(苦笑)、これからも積み重ねていくことをあきらめないようにしようと思う。

冬の嵐

朝から荒れ模様の天気。昼から都心に打ち合わせに行かなければならないのに、困ったな‥‥と思ってたら、幸い出かける頃には雨も止んでくれた。東西線が竜巻を警戒して徐行運転だったので、遅刻するかもとちょっと焦ったけど。

今日の打ち合わせは、みっちり二時間、新しい企画の進め方についての話し合い。本づくりの実作業そのものは大変でも楽しくもある時間だけど、それを実現するための助走期間は、とにかくただただ大変で、自分の力ではどうにもできない部分も多くて、精神的にもしんどい。まあでも、それも自分が選んだ道だから。

帰りは東京駅まで歩いて、中央線で。中野を過ぎたあたりで、どんよりとした雲が突然裂けて、眩い光がこぼれ出てきた。冬の嵐は、いつかは過ぎ去る。

今川焼

昼、電車で都心へ。青山一丁目のCAFE 246でおひるを食べ、ぶらぶら歩いて神宮外苑へ。

神宮外苑の銀杏並木はだいぶ散ってしまっていたけれど、まだ黄葉が残っている木も結構あって、澄み切った空の下、早々と傾いた日射しに黄金色に輝いていた。今までたくさんの人が見にきたのだろう、足元の落ち葉はすっかり踏みしだかれて、黄色い粉末になってしまっていた。

B級グルメの屋台もたくさん出ていたので、何か買い食いしようかとも思ったのだが、どれも結構高い上にボリュームもでかくて、おひるを食べた直後の腹にはちょっときつい。その後、外苑前方面に歩いていると、但馬屋という豆の専門店があって、その店頭で今川焼を売っていたので、それを一つ。豆専門店らしく、中のあんはピーナッツペースト。これがまた存外にうまかった。

そういえば、今川焼を食べたのって、ずいぶんひさしぶりだな。たまにはいいもんだ。

冬の空

タイ関連のゲラの残りが割と早い時間に届いたので、昼のうちにチェックを進め、夕方、近所の郵便局からレターパックライトで発送。まだ、写真を大きく使っているページの具合を確認する必要が少しあるかもしれないが、ややこしい作業はこれでほぼ終わり。ほっとした。

郵便局に行ったついでに、コーヒー豆を補充しに、まほろば珈琲店へ。途中、たかねでひさしぶりにたい焼きを一つ買い、熱々なのをほふほふと頬張りながら歩く。まだそんなに遅い時刻でもないのに、あたりはもう薄暗い。暮れていく冬の空を見上げる。

ついこの間、夏だとか暑いとか思ってたのに、もうすっかり冬になってしまった。日々は瞬く間に飛び去っていく。また来年の暮れ、こんな風に冬の空を見上げるようになるのも、きっと、あっという間なのだろう。

うかうかせずに、でもあわてずに、日々をしっかりと生きよう、と思った。

貢ぎ物

午後、都心へ。神保町のアウトドアショップや本屋を回る。

今日買ったのは、実家の岡山方面にいる姪や甥のためのもの。年末年始に数日ほど帰省する予定なので、ちょい遅れのクリスマスプレゼントとして。何だかんだで今や三人もいるので、それぞれに貢ぎ物を買うと結構おおごとになる。年明けにはお年玉も待ち構えてるし、帰省の際の新幹線代も合わせると、かなりのダメージ(苦笑)。

まあでも、自分は日頃、ほとんど岡山には寄り付かないわけだし、これくらいはやらないとな。致し方なし。