今までにも何度か書いたことがあるけれど、外がまだ明るいうちから飲む酒というのは、実にうまい。
今日は、夕方と呼ぶにはまだ早い時間から、吉祥寺にあるそば屋に入った。きりっと冷えた、手取川のあらばしりをちびちび飲みながら、シメサバと出汁巻き卵をつつく。ダメな大人のうしろめたさが、酒のうまさを五割増しにしてくれる。その後に食べた山芋のせいろもたまらない。店を出る時も、外はまだ明るかった。そうか、今日は夏至か。
夜は夜で、今、カニカマを肴にビールを飲んでいる。ほんとにダメな大人だ。
今までにも何度か書いたことがあるけれど、外がまだ明るいうちから飲む酒というのは、実にうまい。
今日は、夕方と呼ぶにはまだ早い時間から、吉祥寺にあるそば屋に入った。きりっと冷えた、手取川のあらばしりをちびちび飲みながら、シメサバと出汁巻き卵をつつく。ダメな大人のうしろめたさが、酒のうまさを五割増しにしてくれる。その後に食べた山芋のせいろもたまらない。店を出る時も、外はまだ明るかった。そうか、今日は夏至か。
夜は夜で、今、カニカマを肴にビールを飲んでいる。ほんとにダメな大人だ。
六月の第三日曜日は、父の日なのだという。
僕には、父の日に父の日らしいことをしてあげたという記憶がほとんどない。実家の家族は割とドライで、何かの日に合わせて何かをやるということはあまりしない方だった。父の日に至っては、僕がすっかり忘れてるのはもちろん、父もたぶん僕に対しては何も気にしてなかったと思う。
でも、ここ一、二週間、街を歩いていて「父の日ギフト」という貼り紙やポップを店先で見かけたりするたびに、胸のあたりがちくちくと痛かった。もう、何かをしてあげようにも、してあげる人はとっくにいなくなっているのだから。
世間に流されてようが何だろうが、もうちょっと、何かすればよかったのかもしれない。小振りな焼酎の一本でも送ってあげるとか。それで何か変わったとも思えないけど、今は後悔というより、もう何かしようにも何もできないという、うつろな気持しかない。毎年、この時期になるとそう感じる。
しようと思えば何かしてあげられる人が身近にいる人は、してあげた方がいい。できるうちに。
今は、そんな風に父のことをぼんやり思いながら、一人でビールを飲んでいる。
朝からずっと、雨。弱まったと思ったら、またバシャバシャと強まったり。昨日までに書き上げた原稿を推敲して納品して、今作ってる本に関係するこまごました準備を進める。
こんな天気だと気分もふさいでしまいがちだけど、雨の日に部屋でコーヒーをいれるのは好きだ。うるおった空気に香りが漂って、飲むと身体をしゃんと温めてくれる。あえてラジオもつけずに、窓を叩く雨音を聞きながら。
忙しくても、悩みごとがあっても、そういうひとときを愉しめる余裕みたいなものは、いつも持てるようになりたいなと思う。まあ、なかなかそうはいかないけど。
やたらに暑い日が続いて、もう梅雨なんて来ないんじゃないかと思ってたら、関東は今日から梅雨入り。じめじめした日々のはじまり。
雨が降りはじめる前にスーパーで食材の調達をして、その後は大学案件の原稿に取り組む。かなり苦労したが、とりあえず、形にはなった。ほっとしつつ、晩飯はカレーを作ることに。
大量のタマネギをよーく炒めて、肉とジャガイモを投入してさらに炒め、1カップ半の水を注いで煮はじめる。できあがりのタイミングから逆算して、ごはん鍋で米を炊こうとすると‥‥あれ? 火がつかない? 二口コンロの片方だけ、なぜか火がつかなくなってしまった。
何でかな、コンロの電池はこの間変えたばかりだし、もう片方はちゃんと使えるし‥‥と、悩んでいても仕方ないので、カレー鍋の方をいったん止め、ごはん鍋をそっちのコンロにかけて先に炊く。炊き終わって蒸らしに入ると同時に、カレー鍋の煮込みを再開。何だこのめんどくささは。
それにしても、なぜ片方だけ火がつかなかったのか‥‥。とりあえず、後片付けが終わった後にコンロの周囲をクッキングペーパーで一通りぬぐって掃除してみたら、あっさり復活、また火がつくようになった。汚れがたまってただけだったのか‥‥ほっ。もうちょっとまめに掃除せねば。
昼、千駄ヶ谷でデザイナーさんと打ち合わせ。本の初校戻しと、本文用紙などについて話し合う。
今日の打ち合わせには、Tシャツとクロップドパンツとサンダルで出かけた。昨日からメールでやりとりしてるうちにそういう話の流れになった(どんな流れだ)のだが、もともと僕は、夏場はクロップドとサンダルで出かけることが多い。初対面の人への取材とかだとさすがに自重するが、見知った人との軽めの打ち合わせくらいだと、割とクロップドで行ってしまう。そういう時、相手の人はたいてい、僕を見て「おっ‥‥」と言った後、2、3秒おいて「‥‥夏ですねえ」と付け足す。まあ、そうだわな(笑)。
今日はデザイナーさんもクロップドパンツだったのだが、さすがにひと味違った。
「今夜はフォーマルな会合があるので、クロップドにしたんですよ。僕にとっては、クロップドはフォーマルで、ショートパンツはカジュアルです!」
今回の本、最後まで安心しておまかせできる気がする(笑)。いやほんとに。