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空の向こうの悲しみに

暗い空の下、強い風が吹き荒れる不穏な天気。まだ5月だというのに、台風が近づいているらしい。

幸い、今日は特に外に出かける用事もなかったので、丸一日部屋に閉じこもって、地味に過ごす。昼にかまたまうどんを作り、コーヒーをいれ、夕方は実家から送られてきたそばを茹で、青梗菜のおひたしを作った。冷蔵庫にはまだ一本ビールがあるし、このまま引きこもって嵐をやり過ごせそうだ。

台風から温帯低気圧に崩れた嵐は、ぬるい感触の雨を窓に叩きつけている。ネパールでは今日、大きな余震が発生して、またたくさんの死傷者が出てしまったという。雨音を聞きながら、遠い空の向こうの悲しみに、思いを巡らす。何か、できることはあるだろうか。

薄着の人々

ラダック ザンスカール トラベルガイド」と「撮り・旅!」は同じ出版社から出ていて、出版社側の担当編集者さんも同じ人なのだが、彼は一年の大半を半袖ポロシャツで過ごす。それにはちゃんと理由があるのだという。

その編集者さんは、子供の頃は身体が弱かったそうで、親御さんは心配して常に厚着をさせていたのだが、しょっちゅう風邪をひいていたのだという。で、もしかすると、厚着をすることで余計な汗をかいたり身体の抵抗力が落ちたりしてるのではと、逆転の発想で常に薄着で過ごすようになると、ぴたりと風邪をひかなくなり、今では編集の激務にも耐えられる身体になったのだそうだ。今では、初対面の人との打ち合わせなどの時にも、彼の半袖ポロシャツエピソードは鉄板のつかみネタになってるし、いいことずくめである。

そういえば、短パンとサンダルをこよなく愛する知人のデザイナーさんもいるし、僕の周囲には薄着の人が多いようだ。というわけで、初夏ですね。

三分の一

昨日で、2015年の三分の一が過ぎ去ってしまった。ついこの間、年が明けたばかりと思っていたのに。

世間的には連休ムードなのに、僕はむしろ普段以上に忙しい。目の前に積み重なってる原稿はもちろん、今月下旬に決まったイベントの準備や、それと連動した夏の企画の告知の準備も。前からずっと続いてる懸案事項もそろそろメドをつけねばだし、新企画も進めなきゃだし、夏のインド取材のもろもろの準備もせねばだし。秋のタイ取材も、来年以降のたくらみも‥‥。

そうこうしてるうちに、次の三分の一も、あっという間に過ぎ去ってしまいそうだ。子供の頃はもっと、時間の過ぎるのがゆっくり感じられたのに。まあ、人生も残り三分の一くらいかもしれないしな。

Traversal from Mt. Jinba to Mt. Takao 2015

四月の雪

雨に時折雪が混じる、寒い一日。四月とはとても思えない。

今日は朝から向ケ丘遊園の方で大学案件の取材があったのだが、至るところで電車が遅れていた。僕自身は予定の時間に間に合ったものの、それ以外の関係者が全員遅れたので、取材の時間も押して、おひるも食べられないまま午後の取材に突入。ひもじかった‥‥。隣に座っていた営業さんのおなかもきゅるきゅる鳴っていた(笑)。

取材を終えた後、恵比寿に移動。AFURIで柚子塩ラーメンを食べて一息ついて、今日から始まる竹沢うるまさんの写真展へ。風合いのある紙の質感と相まって、時に絵画のようにすら見える美しい佇まいの作品を堪能。その後は京橋に移動して、たかしまてつをさんの手帳絵&品々絵展へ。見ていて何だかほほえましく、でも時にはっとさせられる作品の数々。文具店の二階という展示空間そのものもすごくよかった。

そんなこんなで、四月の雪の中を駆けずり回った一日。今しか見られないものは、見られるなら、見ておくべきだと思う。