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チャーンでフラッシュバック

もう完全に冬だな、という寒さと空模様。電車で都心に出かける。神宮外苑の銀杏並木を少し見物し、ひさしぶりにブルーボトルコーヒーでコーヒーを飲み、渋谷までぶらぶら歩く。

晩ごはんにおでんでも食べようかと思ったのだが、考えることはみな同じなようで、夕方の早い時間からすでに長蛇の列。あきらめて、タイ料理を食べることにする。3週間ぶりのタイ料理。まあ、そろそろいいかなと(笑)。

新宿のゲウチャイという店でいただいたタイ料理は、どれも食べやすくておいしかったのだが、我ながらちょっとびっくりしたことがあった。最初に頼んだタイのチャーンビールを、コップに注いで一口飲んだとたん、ぶわっ!と、ついこの間までタイでさんざん感じていた感覚がフラッシュバックしてきたのだ。暑くてじっとり湿った空気、埃と汗と、ぎらつく陽射しと……。それはもう、生々しく。

考えてみたら、タイでの取材中は、ほぼ毎晩、コンビニで買ったチャーンの500ml缶を宿の部屋で飲んでいたから、そうなるのも無理はないのかもしれない。しかしまあ、それにしても。

やさしさのない世界

連日の深夜に及ぶ編集作業で疲れてたのか、今日、目が覚めた時には昼を過ぎていた。あわてて起き出し、近所におひるのパンを買いに行く。空はよく晴れていて、風が冷たい。はっきりと冬の気配を感じた。

アメリカでは、どうやらトランプが大統領になるらしい。かの国の人々の選択した道に唖然としつつ、これから先、暗い方向に突き進んでいくであろう世界の行く末について思う。他者への思いやりもやさしさもない世界に。

夕方、コーヒー豆と晩ごはんの食材を調達するために外に出ると、風はいっそう冷たくなっていた。今日は、木枯らし1号が吹いたのだそうだ。

寒暖の差

タイでの取材旅行の終盤、首都バンコクまで辿り着いた時に、鼻風邪をひいてしまった。

それまでの休みなしの取材漬けの日々による疲労の蓄積も影響したとは思うが、一番の要因は、バンコクでは至るところで冷房が効き過ぎていたからだと思う。BTSやMRTなどの車内はまるで冷蔵庫のような寒さで、駅で降りるたびに眼鏡が曇ってしまうほどだった。そうした寒暖の差に、身体がついていけなかったのだろう。

寒暖の差といえば、今のバンコクと東京の気温差も相当なものだ。向こうは30℃以上、こっちは15、6℃。ほぼ倍。全身の汗腺がすっかり開ききって、体脂肪もこそげ落ちてしまっている今の自分には、なかなかつらい。まずはしっかり休養して疲労を抜きつつ、体調を整えようと思う。それにしても、際限なく眠い。

長雨の間に

帰国、取材、原稿、編集、トラブル対応、写真展、オフ会、イベント……ここしばらく、本当にあれこれあたふた振り回されて、さすがに疲れがたまっていたので、今日は完全休養。届いた仕事関係のメールにだけ返事をして、自分からは何もしない。写真の現像や原稿書きもしない。とにかく休む。

じめじめとした長雨が続いてる間に、日が暮れる時刻がだいぶ早くなった。外ではいろんな種類の秋虫が鳴いている。いつのまにか、秋の入口にまで来てしまった。

……1週間後には、約4週間のタイ取材が始まる。熱帯で夏に逆戻り。やれやれ。

出発前の嵐

台風9号の首都圏上陸で、朝から天気は大荒れ。幸い、特に出かけなければならない用事もなかったので、旅の荷造りの仕上げをして、あとは部屋で雨と風の音を聞きながら、おとなしく過ごす。

元々は今日から出発する日程を考えていたのだが、お盆明けの平日に1日東京にいることで、仕事関係の連絡がつきやすいようにした方がいいと思い直して、明日の出発に変えたのだった。今となっては、本当に運が良かったと思う。もし出発予定が今日だったら、飛行機の遅延や欠航で、現地の細かい事前手配が危うくパーになるところだった。

まあ、明日からの2週間、何もかも予定通りにうまく運ぶとはまったく思ってないけれど、まずは五体満足無事に戻ってくることを目標に、新鮮な気持でアラスカを楽しんでこようと思う。

帰国は9月5日の予定。ではまた。