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むしむしと

終日、部屋で仕事。さほど気温が高いとは思えないが、部屋の中も何だか、むしむしと、蒸し暑い。夕方、近所のスーパーに買い出しに行く時も、Tシャツ1枚とクライミングパンツ、サンダルで出かけた。

スーパーの店内もすっかり初夏の雰囲気で、青々とした葉物野菜、そうめんとそうめんつゆ、地味なところでは除湿剤など、品揃えの至るところにその気配があった。いつのまにやら、という感じである。早いなあ……。とりあえず、それに乗せられて、セール中のそうめんとつゆを買う。

まあでも、夏の前に、梅雨か。明日はまるっと雨になりそうだけど。

春の丹沢表尾根


今日はちょっとがんばって早起きして、丹沢表尾根を歩いてきた。小田急線で秦野まで行き、ヤビツ峠行きのバスに乗り、峠から二ノ塔、三ノ塔、鳥尾山、行者岳、そして塔ノ岳。気温は高かったと思うが、尾根に出ると思いのほか風が涼しくて、暑さはさほど感じなかった。春霞の向こうにずっと、富士山の白い頂が浮かんでいるように見えていた。


山桜、だろうか。標高の高い場所にはまだ少し咲き残っていた。

今日は最初の登りを意図的に速いペースで登ってみたのだが、あまり長続きはしなくて、尾根伝いに登ったり下ったりする頃にはだいぶペースが落ちてしまった。部屋でちょっと筋トレとかしてるだけでは、身体全体(筋肉だけでなく内臓とかも含めて)の体力や持久力はなかなか維持できないのだと、あらためて実感。とはいえ、今日ある程度追い込めたので、次からはぐっと楽になると思う。

夏がひたひたと

昼、歩いて吉祥寺へ。キチレコソニック2017の会場で、たかしまてつをさんたちのバンド、東京ハイボールズのミニライブを拝聴。楽しかった〜。会場にいた人たち全員が、本当に楽しそうだった。

連休に入って、みんな帰省したり遠出したりしてるのかと思いきや、吉祥寺の街は思いのほか、人が多くて、どこの店も大混雑。週明けの月火の平日、暦通りに仕事があって、この週末は普通に都内で過ごしてる人が多いのかもしれない。

運良く入って座れた武蔵野珈琲店で、今季初のアイスコーヒーをすすっていると、窓の外で、いきなりのどしゃぶり。で、すぐに何事もなかったかのように止んだ。ついこの間、やっと春になったかと思ったら、もう夏がひたひたと近づいているようだ。

太陽の光

午後、多摩方面で取材。いつもよりややプレッシャーのかかる取材だったけど、どうにか無事に終える。帰りに立川で味噌ラーメンを食べ、三鷹ではコーヒー豆などを補充し、家路につく。

いつのまにか、すっかり日が長くなっているのに気付く。6時近くになっても、まだだいぶ明るい。太陽の光が降り注ぐ時間が長くなれば、それだけ大地が温まる時間が増える。季節はそうして巡っている。

太陽の光は、地球上のほぼすべての生命のエネルギーの源だ。そのかけがえのなさは、アラスカを旅していると特に強く感じる。同じ面積で比べると、極北の大地が受け取れる太陽エネルギーの量は、熱帯などよりもはるかに少ない。長く厳しい冬と、一瞬の夏。ほんのささやかな光を糧に、ツンドラの生き物たちは命をつないでいる。その儚さと、だからこそ持ちうる強さに、心を打たれる。

あちらではそろそろ、雪が解けて、あたり一面がぬかるみになる頃だ。クマたちも、目を覚ましているかもしれない。

さくら、ひらひら

昨日は昼から代々木公園で、吉田友和さん主催の旅人花見にお邪魔させてもらった。空はどよんと曇っていて、たまに、ぽつ、ぽつと降っていたけれど、花見をするには何とか大丈夫だった。人もそこまでめちゃめちゃ多くもなくて、かえってよかったかもしれない。

桜は、ちょうど満開で、少し強い風が吹くと、ひらひらと白い花びらが舞い落ちてきた。ビールを飲もうとして缶を持ち上げたら、手の甲に花びらがくっついていたり。しばらく待っていると、手のひらの中に、3枚、4枚と集まってきた。そのみずみずしさと儚さに、何だか切ない気分になる。

一年後、またこんな風に、桜の樹の下で花びらを手に取れるといいな、と思う。