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バックアップという課題

終日、部屋で仕事。今週初めからコツコツ頑張った甲斐あって、タイ取材関連の作業はほぼメドがついた。あとは、取材経費と領収書の整理だな。これが地味にメンドクサイ。

一昨日のエントリーで、もうすぐ仕事用のMacBook Proを買い替えるつもりだと書いた。で、新しいのを買ったら、今使っているのをどうしようかと考え中。当初は初期化して中古買取に出すつもりだったのだが、ここにきて、年末に実家に持ち帰って保管しておこうかと思い直している。

その主な理由は、写真データのバックアップのため。ここ数年、ラダックに通って撮りためた写真は膨大な数になる。今までにも、DVDに焼いたり、複数の外付ハードディスクにコピーしたりしてバックアップを取ってはいる。ただ、それらはすべて、東京の自宅にある。もし万が一、自宅が火事やら何やらでトラブったら、それらがすべておじゃんになる可能性も捨てきれない。

だから、これまでの写真データが詰まっている今のMacBook Proを、そのまま岡山の実家に持って行けば、遠隔地にバックアップを一つ確保できることになる。実家方面はMac環境が皆無だから、外付ハードディスクだけを持って行くより何かと都合がいい。

写真がデジタルであることがすっかり当たり前になった今、そのバックアップの課題について、もう一度ちゃんと考えておかねば、と思う。どんな原因であれ、消えちまったら、はいそれまでよ、なのだから。

タイ 旅の断片(2)

ラムプーンのチャーム・テーウィー像

チェンマイから南下し、ラムプーンという小さな町へ。かつて、ハリプーンチャイ王国の都だった場所。町の広場に立つ王国初期の女王チャーム・テーウィーの銅像には、たくさんの花が飾られ、夕刻になっても大勢の人々が祈りを捧げていた。ちなみにこの日の夜、たまたま泊まったホテルのオーナーのご夫妻は、この王族の末裔にあたる方々だというので、かなりびっくりした。

タイ 旅の断片(1)

チェンラーイの街で

九月下旬から約四週間、取材の仕事でタイを旅していた。旅行用のガイドブックの改訂に必要な情報のリサーチと追加撮影という割と地味な内容の取材だったのだが、確認して回らなければならない場所が膨大な数だったので、ほとんど休みも取れないほどタイトなスケジュールでの取材になってしまった。いつもの個人的な動機の旅の時のように、異国で過ごす時間を一人かみしめて味わうような余裕はなかったし、旅の様子をなぞれるほどたくさんの写真は撮れなかったのだけれど、それでもちょっとした合間にかろうじて撮った写真を、ここで何枚か載せていこうかと思う。

「ソトコト」2013年11月号

「ソトコト」2013年11月号木楽舎から刊行されている月刊誌「ソトコト」2013年11月号に、写真紀行「ラダックとスピティ 2つのリトル・チベットをつなぐ道」を寄稿しました。巻頭のカラーグラビアで8ページにわたって掲載されています。記事の内容は、昨年と今年にラダックとスピティで行った取材の成果を中心に構成したもので、特にスピティについては、ほとんどの写真が未発表のものです。機会があれば、書店で手に取ってみていただけるとうれしいです。

いろいろすっきり

昼、新宿へ。コニカミノルタプラザで開催されているデイジー・ジラルディーニの写真展「POLAR WONDERS」を見る。北極と南極を中心に撮られた写真の数々に息を呑む。ホッキョクグマ、アザラシ、ペンギンなど、極地に生きる野生動物の美しさと儚さ。地球温暖化によって彼らが晒されている危機は、決して見過ごしてはならないものだと思う。

写真展の後は、シネマート新宿で凱旋上映中の「きっと、うまくいく」へ。何だか急に、もう一度大きなスクリーンで見届けておきたくなったのだ。水曜のレディースデーとはいえ、平日の午後なのに、場内はほぼ満席。日本語字幕で観るのは二度目だけど、やっぱり泣けて笑えて、思いっきり感情を揺さぶられ、観終わった後はものすごくすっきりした気分になった。

懸案だった雑誌記事のゲラチェックも、夕方に届いたデータをついさっき、全部チェックし終えた。担当編集さんとデザイナーさんのおかげで、いい記事に仕上がったと思う。いろいろすっきりしたところで、いよいよあさってから、四週間のタイ取材だ。