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来年はいろいろと

今日は一日、家でのんびり過ごす。部屋中に掃除機をかけて、気分的にもすっきり。帰省のための荷造りは、あっという間に終わった。

来年の二月上旬頃、とあるグループ写真展への出展のお誘いをいただいたので、その写真選びと展示のシミュレートなどをぼちぼちとやってみる。枚数が限られているし、他の出展者の方との兼ね合いもあるので、地域や時期を絞り込んで、キュッとコンパクトにまとめようと思う。地味だけどじわじわくる、みたいな感じで(笑)。

来年はそのグループ写真展だけでなく、自分の写真を人に見てもらうための場を、何度か設けられればと思っている。それに合わせて、本も形に‥‥できるといいな。いろいろとがんばらねば。こだわりでも意地でも、とことん貫き通せば何かにつながるはず。

明日12月30日から1月2日まで、実家に帰省するため、ブログの更新をお休みします。よいお年を。

がけっぷちからの脱出

夕方、某社の編集者さんよりメール。去年から預かってもらっている新しい書籍の企画が、実務者レベルの会議で承認を得られたとのこと。

この企画、実は今月初旬に一度差し戻しになったのを再提出したもので、今回もダメならその出版社との交渉はあきらめざるを得ない、いわばがけっぷちの状況だった。だから、本っっ当にほっとした。ここしばらく、ずっとこの企画のことが心にひっかかっていて、重苦しい気分から抜け出せないでいたから。

とはいえ、状況はまだ半歩前進といったところ。来月中旬の新刊会議で最終的な承認を得られなければ、大手を振って制作を始められない。企画を通し切るべく、最後の一押しの作業をがんばらねば。

新しいカメラ

数年ぶりに、仕事用の新しいカメラを買った。ニコンのD800。当面の主力レンズとして、AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRも。二つ合わせると、家電量販店でもかなりの値段になってしまうが、手持ちの古い機材をマップカメラに下取りに出してレンズを入手したり、アマゾンで最安値をつけた瞬間を狙ってボディを注文したりしたので、予期していたよりは多少安く手に入った。とはいえ、手痛い出費であることに変わりはない。先月は同じく数年ぶりにMacも買い替えたし、もう鼻血も出てこないほどの出費だ(苦笑)。

ただ、高画素化が進んだデジタルカメラとそのデータに対応可能な作業環境の導入は、避けて通れない道であることは前々からわかっていたことだった。新しいカメラもレンズもMacも、これからもっとたくさんいい写真を撮って、もっといい仕事に繋げるためのもの。来年からまたがんばらねば、とあらためて気を引き締める。

とはいえ、これからもいろいろ物入りなんだよな‥‥。大容量のメモリーカードとか、予備のバッテリーとか、地味にいろいろと。なので、お仕事のご依頼、お待ちしています(笑)。

来年の計画

年の瀬で何かとバタバタしてる今日この頃だが、その一方で、来年の個人的な計画も少しずつ固めつつある。

今年は特に前半でいろいろ苦戦して、諸事情も重なり、結局自分自身の企画での書籍を上梓することができなかった。来年は、前半のうちに一冊、年末までにもう一冊、作ってみたいと思っている。前半に出したい一冊は、去年からかれこれ一年も出版交渉を続けている本なので、何とか実現させたい。年末までに出したいもう一冊は、これも去年から大苦戦しつつ交渉を続けている本だが、今後の状況によっては僕個人の出版レーベルで刊行することも具体的に視野に入れつつ、準備を進めている。それに合わせて、来年末には写真展などのイベントも開催したいと思っている。

今年でほぼ唯一、自分自身の企画として納得できた仕事は、雑誌「ソトコト」2013年11月号での巻頭グラビア記事。スピティからラダックまでの道を辿る旅について、たぶん一番いい形とタイミングで世に出せたのはよかったと思う。こうした雑誌などの場での仕事も、納得できる形で携われるのであれば、来年はもっと増やしていきたい。まずはとにかく世に出さないと、誰にも何も伝わらないわけだし。

旅については‥‥今年の秋のタイ取材のような仕事は入るかもしれないが、その一方で、ラダックには来年は行かないと思う。仕事として依頼されれば別だが。その代わりというわけではないが、来年は夏の終わりに、二週間ほどアラスカへ行ってこようと思っている。狙っていた日程でのキャンプサイトの予約も無事に取れた。いきなりすごい成果を挙げられるとは毛頭考えてないので、まずはビギナーらしく、かの地での旅の仕方を勉強してこようと思う。

そんな感じかな。常に一年くらい先のことを考えておかないと到底やっていけないのが、フリーランスの身のきついところだ(苦笑)。

旅の深さ

午後、新宿のコニカミノルタプラザへ。写真家の竹沢うるまさんの写真展「Indigenous」の会場で開催されるスライドトークイベントを見に行く。

竹沢さんの写真は以前からいろんな媒体で見かけてすごいなあと思っていたし、今回の展示も素晴らしかったのだが、スライドトークで三年間にわたる旅についての話を実際に聞いて、あらためて腑に落ちることも多かった。自分が旅をする理由、自分が旅の中で追い求めていくものに、ずっと真摯に向き合ってきた人でなければ話せない言葉だし、撮れない写真だと思う。

旅で訪れた国の数とか、費やした日数とか移動した距離とか、そういうことを自慢したがる人が世の中には少なからずいるけれど、そんな数字自体には、はっきり言って何の価値もない。その旅の中で、どれだけ目の前の世界と、そして自分自身に真剣に向き合えるか。それがその人の旅の深さを決める。竹沢さんはきっと、とても深い旅を経てきた人なのだと思う。

僕もがんばらねば、だな。