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ひさしぶりの山歩き

昨日は超ひさしぶりに、軽めの山歩きに行った。おなじみの陣馬山から高尾山までの縦走ルート。一昨日の雨がまだ地面に残っていて、ぬかるみが多くて少し神経を使ったが、暑くもなく寒くもない、ちょうどいい気候で、いい気分転換になった。

山歩きに行ったのは、去年の12月以来。コロナ禍もあったし、春先からの四十肩の症状もあったしで、ずいぶん間隔が空いてしまった。四十肩のせいで自宅での自重筋トレもあまりできてなかったので、身体はかなりなまってしまっていた。何度も歩いているルートだから、感覚の違いは自分でもわかるし、途中々々の所要時間(ぬかるみで余分にかかるにせよ)にもなまり具合は表れていた。

これから寒くなると、マスクでメガネが曇りやすくなるので、マスクをつけての山歩きはしばらく難しくなる。平地で歩数を稼ぎつつ、自重筋トレも肩の具合を見つつ少しずつ復活させていこうと思う。やっぱり身体は、動ける状態の方がいい。

『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』

『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』
文・写真:山本高樹
価格:本体1300円+税
発行:産業編集センター
B6変形判344ページ(カラー16ページ)
ISBN978-4-8631-1302-2

2021年6月中旬に、新刊を上梓することになりました。『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々』から『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』までの間に横たわる、ラダック、ザンスカール、スピティで過ごした十年余りの旅の日々を、一冊に凝縮してまとめ上げました。これまで詳しい内容を発表していなかった各地でのトレッキングの記録をはじめ、十年間という歳月を積み重ねてきたからこそ書くことのできた、濃密な内容になったと思います。

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マスクとメガネで山歩き


一昨日の月曜日、ひさしぶりに、山歩きに行った。歩いたのは、おなじみの陣馬山から高尾山までの縦走コース。今年の正月明けに行って以来だから、ほぼ11カ月ぶりの山歩きになる。空は快晴で、寒すぎることもなく、気持ちよく歩くことができた。

コロナ禍のご時世なので、今回はマスクを持って行った。ファイントラックのノベルティでもらったマスクで、それほど気密性は高くないが、マスク本体にある程度強度があるので、少々雑に扱っても大丈夫そうなものだ。行き帰りの移動中は当然として、登山道を歩いている時はどうしようかと思ったのだが、周りに誰もいなければマスクを外してサコッシュに入れ、人が多めのところでは装着することにした。今回のルートだと、城山から高尾山の頂上付近のあたりではマスクをつけていた。

結論。僕のようなメガネユーザーが、秋冬の山歩きにマスクをつけるのは、やめた方がいい。寒い上に呼吸も荒くなるので、メガネが曇って足元が見えづらくなり、めっちゃ危ない。つけっぱなしだとどうしようもないので、しょっちゅうマスクをつけ外ししながら歩かなければならなかった。やれやれである。

僕も持っているアンダーアーマーのマスクなどであれば、それなりに気密性が高くメガネも曇りにくいと思うのだが、山歩き中の気温の低さと呼吸の荒さを考えると、万全ではないと思う。山歩き好きのメガネユーザーの方は、マスクの使い方にくれぐれもお気をつけて。

『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』

冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ
文・写真:山本高樹
価格:本体1800円+税
発行:雷鳥社
A5変形判288ページ(カラー77ページ)
ISBN978-4-8441-3765-8
配本:2020年4月下旬

書き下ろしの旅行記としては約11年ぶりに、新刊を上梓します。インド北部、ヒマラヤの西外れに位置するチベット文化圏、ザンスカール地方を、真冬に旅した時の記録です。

凍結した川の上に現れる幻の道チャダルを辿り、雪崩の頻発する豪雪地帯ルンナク渓谷を抜け、最深部にある僧院、プクタル・ゴンパで真冬に催されるグストル祭を取材しました。約4週間に及ぶ旅の中で、起こった出来事、出会った人々、一つひとつのエピソードを克明に綴っています。

この本に書き記した内容は、もしかすると、あと10年もしないうちに、ザンスカールからすっかり失われてしまうかもしれません。それでも、いや、だからこそ、この本を作っておきたい、と僕は強く思いました。この本が、一人でも多くの読者の方のもとに届くことを願っています。

この一行のために

夏からずっと取り組んでいる本の草稿の執筆も、そろそろ終盤に差し掛かってきた。

今日は、この本の中で、一番大切な部分の文章を書いた。全体を書き始める前から常にイメージし続けていた文章だし、そもそも現地で取材していた時から「この話は、何が何でも書かねば」と思い詰めていた文章でもあった。この本を作るというプロジェクトそのものを、僕に決意させた文章だ。

書く作業自体には、何の迷いも苦労もなかった。頭の中で、長い間、ずっと思い浮かべてきた文章だったし。でも、慎重に書き終えて、読み返して確認し、形を整え終えたとたん、ほっとして、かくっ、と力が抜けてしまった。ようやく、これを書くことができた。この一行のために、ここまで10万字以上、積み重ねてきたのだ。

本全体を締め括るまで、あともう数千字から1万字くらいは書かなければならないし、その後は果てしのない推敲作業が待っている。台割も確定させて、写真を膨大な数の中からセレクトしなければならない。編集作業、校正作業、色校チェック……道程は、まだまだ遠い。

でも、今日はもういいや。力が抜けた。今夜は寝る前に、ボウモアでオンザロックを作って、ちびちび啜ろうと思う。