Tag: Nishi-Ogikubo

出版社まで徒歩15分

午後、出版社で打ち合わせ。これから作る本について。

今回お世話になる出版社、最寄駅は荻窪なのだが、駅の西側、環八通りを渡ったところにあるので、位置的には荻窪と西荻窪の中間、ちょい荻窪寄りにある。僕の住んでいる西荻窪の家からは、電車に乗るよりも、歩いて行った方が時間がかからない。徒歩15分。いまだかつて、こんなにご近所に取引先があったことはない(笑)。

ちなみに、僕の住んでいるのは西荻窪の北口側なのだが、今回の本の担当編集さんは、西荻窪の南口側に住んでいるのだという。編集者という職業で、職場が近すぎるのって、かえってどうなんだろう、と思わないでもない。歯止めが効かなくなって、逆に家に寄り付かなくなるかも(笑)。

ともあれ、今回も、いい本にできればと思う。

味噌汁の習慣

一人暮らしから二人暮らしに移行して、いろんなことが変わった。たとえば、家で味噌汁を作って飲むのが普通になったこととか。

一人暮らしをしていた頃は、味噌汁はフリーズドライとかの即席のやつですませていた。というのも、味噌汁は一人分だけ作ろうとするとなかなか難しいし、材料も結構無駄にしてしまう。二人暮らしに移行した今は、材料を無駄にせずにいい塩梅で作れるようになったので、晩飯を自炊する時はたいてい味噌汁も用意するようになった。

味噌汁のだしは、お手軽にだしパックで。個人的に気に入っている味噌汁の具は、長ネギと油揚げ。味噌には今のところ特にこだわりはないのだが、そのうちこだわりはじめるかもしれない(笑)。まあ、手間と懐具合に無理のない範囲で。

それにしても、自分の人生に味噌汁の自炊が割り込んでくるようになるとは、想像もしていなかった。

直結への回帰

しばらく前から、自宅のオーディオ環境の調子が、あまりよくない。

今、僕の家で使っているのは、オンキヨーのCR-N765というネットワークCDレシーバーとD-112EXTというスピーカー。CR-N765にはApple TVを光デジタルケーブルで繋いでいて、iPhoneに入れている音楽のプレイリストを聴いたり、radiko.jpやネットラジオアプリでラジオを聴いたりする時は、自宅内のWi-Fi環境を介したAirPlayで、Apple TVを経由してオーディオから音を出している。

だが最近、iPhoneからAirPlay経由で音を出していると、頻繁に接続が切れてしまうようになった。以前は時々あったもののそれほど気にはならない程度だったが、最近は10分も経たないうちにまた切れてしまったりするので、さすがにストレスがたまる。ネットで検索して見つけた改善策をいくつか試してみたものの、効果なし。単体でAirPlayに対応している新型のCR-N775に買い替えて、Apple TVを介さずにAirPlayに接続できる環境にしてしまおうかとも思ったが、原因がCR-N765やApple TVになかった場合は何の改善にもならないので、躊躇してしまう。

さてどうしたものか……と考えて、単純にして最も確実な解決策に行き着いた。Lightning-USBケーブルで、CR-N765とiPhoneを直結。10秒ほどでイニシャライズが完了すれば、iPhoneで再生する音楽をそっくりそのまま再生できる。当たり前だが直結しているので、再生中に音が途切れたりすることもない。

直結して音楽を聴くようになると、「音が途切れないって、こんなに快適なのか……!」と、当然といえば当然すぎることを実感(苦笑)。仕事机の横に置いている充電台の上にiPhoneがないのはちょっと違和感を感じるが、iPhoneに電話がかかってきてもMacBook Proの方で受けることもできるし、まあそこまで不便ではない。

それにしてもアップルには、AirPlayの性能を、もうちょっと何とかしてもらいたい……。

多肉植物

先週、吉祥寺に多肉植物を買いに行った。玄関の壁に家の鍵などを置くための小さな棚を取り付けたのだが、その棚にちょこんと飾っておけるような、こぢんまりとした鉢植えがあるといいな、という話になって。

生花店やインテリアショップなど、いくつかの店を回った後、駅の南口の雑居ビルの5階にある、mana’s greenという店へ。大小の多肉植物や珍しい塊根植物などがずらりと並んでいる。ちっちゃな多肉植物を何種類か選ぶと寄せ植えにしてもらえるというので、お願いしてみることに。多肉愛が強すぎて商品を「この子」と擬人化して呼んでしまう(笑)店員さんが、白くて少し浅めの鉢に、綺麗な寄せ植えを作ってくれた。何というか、ぷくぷくした小宇宙といった趣き。家に持ち帰って玄関の棚に置いてみると、とてもいい感じのなごみスポットになった。

でもまあ考えてみると、一人暮らしをしていた頃は、家に植物を置くなんて、とてもできなかった。海外取材で年に数カ月も家を留守にしていたら、ひからびてしまうし。二人暮らしをするようになって、留守の間も相方が家にいてくれるからこそ、多肉植物を買う愉しみも味わえるようになった。人生には、いろんな巡り合わせがある。ありがたいことだなと思う。

布団の中から

真冬の朝は、目が覚めても、温かい布団の中から出るのが億劫だ。出発前日の今、僕はちょうどそんな気分でいる。

西荻窪に引っ越してきて、半年。街ではまだまだ未開拓の店も多いけれど、だいぶ土地勘もつかめてきた。新しい部屋での暮らしにも、いつのまにか、すっかり慣れた。細かいところを少しずつ整理したり、収納の仕方を変えたりして、だいぶ住みやすくなってきたと思う。居心地のいい部屋。ラジオからの音楽。自分でいれるコーヒー。相方と食べる夕食。何もかもが申し分なく、何の不満もない。

明日からはたぶん1カ月以上、風呂はもちろんお湯シャワーもまともに浴びることはできないだろうし、電気が使えるのも1日数時間だろうし、ネットもろくにつながらないだろう。緑の野菜とも当分オサラバだ。なんでわざわざ、僕は自ら好き好んで、そんな苦労をしにいくのだろう。温かい布団から出るのが嫌なように、ほんとに億劫だ。

でも、行かなければ。想像しただけで両手のひらがチリチリとしびれてくるような冒険の日々が、僕を待っている。良い写真を撮りたい。良い文章を書きたい。ただただ、そのために。

明日からしばらく、ブログの更新をお休みします。帰国は3月11日頃の予定です。では。