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国税庁に言ってやりたい

冷たい雨は、夕方頃からみぞれに変わってきた。雪になって積もるかどうかは、ちと微妙。

終日、部屋で仕事。新しい本の初校には一通り目を通し終えたので、そっちはほんの少し冷却期間を置いて、3月掲載分のWeb連載の準備をば。とりあえず、5回分を書き上げて、サーバにアップ。これで直近の危機はどうにか回避。

しかしなあ……これからの季節、確定申告の準備が、あるんだよなあ……つらい。今の国税庁長官が、去年国会でいけしゃあしゃあとのたもうてたみたいに、「書類? 全部処分しましたけど、それが何か? さあ、還付金払ってくださいよ」とでも税務署で言ってやりたい。いやほんとに。

実際、今の日本、政府も、役所も、どうかしてると思う。

本屋がなければ

昼のうちに今年最後の原稿を推敲して、写真データとともに納品。午後は部屋で音楽を聴きながら、ぱらぱらと本を読む。こういうの、ひさしぶりな気がする。

晩飯に作るカレーの材料と、明日の朝に食べる食パンを買うため、夕方、三鷹駅まで出かける。そういえば、と思って、駅ビルにある文教堂書店へ。年明けに閉店することになったと、Twitter経由で知ったので。行ってみると、店自体の雰囲気はさほど変わらないものの、あちこちに閉店を知らせる貼り紙がしてあって、何だかせつなくなった。

僕が三鷹で暮らすようになって、途中ラダック関係でブランクはあったものの、かれこれ十数年になる。その間に閉店が決まった本屋は、たしかこれで3軒目だ。この界隈に残る新刊書店は、南口のコラル内にある啓文堂書店と、北口から徒歩5分の場所にあるTSUTAYAくらいではないだろうか。

本が、雑誌が売れない。本屋が持ちこたえられずに閉店する。本の流通が減る。この悪循環は、もう止めようがないのかもしれない。それでも、街に本屋がなければ、やっぱり困る。僕らの暮らしの中から、何か決定的なものが欠けてしまうような気がする。だからといって、どうすればいいのか、僕にはわからないのだが。

本づくりを生業にする人間として、いろいろ考えさせられる、年の末。

冬至快楽

午後、近所の理髪店で、今年最後の散髪。

年末年始の予定を聞かれたので、「実家の人間たちと2、3日過ごした後、1月9日の夜から、2週間ほどラオスに行きます」と言うと、「出発まであと3週間もないじゃないですか」と返され、ちょっと愕然とする。そうか、もうそんなに近づいていたのか、出発の日が。

散髪を終えて外に出ると、まだ5時にもならないというのに、あたりはすっかり薄暗い。茜色の光が、西の空を染めている。そういえば、今日は冬至だった。時の経つのが早すぎて、やるべきことが何一つ追いついていないような気がしてくる。

まあ、焦っても、しょうがないけど。

大掃除

仕事の進行にちょっとだけ余裕ができたので、今日は昼のうちに、部屋の大掃除をすることにした。

考えてみたら、自分の部屋をまともに掃除したのって、9月以来か(苦笑)。取材でタイに行って、戻ってきたら仕事に忙殺されて、掃除といえばせいぜい、目立つところの埃を取り除いていたくらいだった。道理で、室内がすさんだ雰囲気になっていたわけだ。

あちこちに積もった埃を払い落とし、掃除機をかけ、雑巾で拭き、台所とトイレも掃除し……と、自分にしては結構まめに、徹底的に掃除した。作業中の書類とかを雑多に積んだままの一角もまだあるけれど、それは見なかったことにして(苦笑)。

それでもまあ、掃除をひと通り終えてみると、部屋も気分も、だいぶすっきりした。まともな人間が住んでる部屋らしくなったな(笑)。

Stay Gold

家での仕事の合間に、夕方、近所の歯医者へ。歯石の掃除であと2回ほど通うことになりそうだが、治療自体は今日で終わり。帰る前に駅のみどりの窓口に寄って、年末年始に安曇野に行くための切符を買う。

窓口にいたのは、まだ若い、人のよさそうな女性で、僕の前でもたついていたおばさんを嫌な顔もせずニコニコと案内していた。僕の番になっても、ものの言い方とかがいちいち丁寧。まだあまり窓口業務に慣れてないらしく、端末のモニタを慎重に確認しながら操作している。で、支払いの段になったのだが、なぜかレジが動かない。レシートのロールペーパーが切れていたらしい。

そこから彼女は、たぶんあまり経験がなかったであろうロールペーパーの交換作業に取り組むことになった。ペーパーのセット方法は結構アナログで、それなりにコツがいるらしく、5分くらいはかかったと思う。終わった後、「大変お待たせして、本当に申し訳ありませんでした……」と深々と頭を下げていたが、別に僕は急いでなかったし、後ろにも誰も並んでなかったから、そこまで謝らなくても、と逆にちょっと恐縮してしまった。

窓口業務、きっといろいろ大変なんだろうけど、できれば、これからも、そのままで。