Tag: Mitaka

戦は続く

昨日の夕方、近所のスーパーに食材の買い出しに行って、レジに並んでいると、前にいた若い女の子が、ラージサイズのガーナチョコレートを何枚か、何かのクリームのようなもの、クッキングシートみたいなものを、わさっ、と買っていた。そうか、彼女にとっては、これから戦か。バレンタインデー前日だものな。がんばれー、と内心思った。

……戦が続いているのは、むしろ自分である。

新しい本の編集作業、いよいよ佳境。ゲラを何度も見直すうちに、冷や汗の出るようなミスを見つけてしまったりするので、本当に心臓に悪い。目はショボショボするし、集中力は落ちてくるし。まあでも、ここから月末までが正念場だ。万事ぬかりなくやり遂げて、きっといい本にしてみせる。

国税庁に言ってやりたい

冷たい雨は、夕方頃からみぞれに変わってきた。雪になって積もるかどうかは、ちと微妙。

終日、部屋で仕事。新しい本の初校には一通り目を通し終えたので、そっちはほんの少し冷却期間を置いて、3月掲載分のWeb連載の準備をば。とりあえず、5回分を書き上げて、サーバにアップ。これで直近の危機はどうにか回避。

しかしなあ……これからの季節、確定申告の準備が、あるんだよなあ……つらい。今の国税庁長官が、去年国会でいけしゃあしゃあとのたもうてたみたいに、「書類? 全部処分しましたけど、それが何か? さあ、還付金払ってくださいよ」とでも税務署で言ってやりたい。いやほんとに。

実際、今の日本、政府も、役所も、どうかしてると思う。

本屋がなければ

昼のうちに今年最後の原稿を推敲して、写真データとともに納品。午後は部屋で音楽を聴きながら、ぱらぱらと本を読む。こういうの、ひさしぶりな気がする。

晩飯に作るカレーの材料と、明日の朝に食べる食パンを買うため、夕方、三鷹駅まで出かける。そういえば、と思って、駅ビルにある文教堂書店へ。年明けに閉店することになったと、Twitter経由で知ったので。行ってみると、店自体の雰囲気はさほど変わらないものの、あちこちに閉店を知らせる貼り紙がしてあって、何だかせつなくなった。

僕が三鷹で暮らすようになって、途中ラダック関係でブランクはあったものの、かれこれ十数年になる。その間に閉店が決まった本屋は、たしかこれで3軒目だ。この界隈に残る新刊書店は、南口のコラル内にある啓文堂書店と、北口から徒歩5分の場所にあるTSUTAYAくらいではないだろうか。

本が、雑誌が売れない。本屋が持ちこたえられずに閉店する。本の流通が減る。この悪循環は、もう止めようがないのかもしれない。それでも、街に本屋がなければ、やっぱり困る。僕らの暮らしの中から、何か決定的なものが欠けてしまうような気がする。だからといって、どうすればいいのか、僕にはわからないのだが。

本づくりを生業にする人間として、いろいろ考えさせられる、年の末。

冬至快楽

午後、近所の理髪店で、今年最後の散髪。

年末年始の予定を聞かれたので、「実家の人間たちと2、3日過ごした後、1月9日の夜から、2週間ほどラオスに行きます」と言うと、「出発まであと3週間もないじゃないですか」と返され、ちょっと愕然とする。そうか、もうそんなに近づいていたのか、出発の日が。

散髪を終えて外に出ると、まだ5時にもならないというのに、あたりはすっかり薄暗い。茜色の光が、西の空を染めている。そういえば、今日は冬至だった。時の経つのが早すぎて、やるべきことが何一つ追いついていないような気がしてくる。

まあ、焦っても、しょうがないけど。

大掃除

仕事の進行にちょっとだけ余裕ができたので、今日は昼のうちに、部屋の大掃除をすることにした。

考えてみたら、自分の部屋をまともに掃除したのって、9月以来か(苦笑)。取材でタイに行って、戻ってきたら仕事に忙殺されて、掃除といえばせいぜい、目立つところの埃を取り除いていたくらいだった。道理で、室内がすさんだ雰囲気になっていたわけだ。

あちこちに積もった埃を払い落とし、掃除機をかけ、雑巾で拭き、台所とトイレも掃除し……と、自分にしては結構まめに、徹底的に掃除した。作業中の書類とかを雑多に積んだままの一角もまだあるけれど、それは見なかったことにして(苦笑)。

それでもまあ、掃除をひと通り終えてみると、部屋も気分も、だいぶすっきりした。まともな人間が住んでる部屋らしくなったな(笑)。